録り貯めしていたアニメ「三ツ星カラーズ」を観ました。
世に溢れている萌え系アニメのひとつだろうと
特に感想を書くつもりもなかったのですが
CMでこのアニメの原作が電撃大王に掲載の漫画だと知り
「あーこれは『よつばと』の代わりに作られた漫画・アニメなんだな」と思うに至り
少し書いてみる事にしました。。。主に『よつばと』の事についてですが。
『よつばと』は昔から好きで月刊コミック電撃大王本誌こそ買ってはいませんが
新刊チェックして単行本が出たらすぐに買っていました。
以前は1年に1巻くらいのペースで単行本が出ていたのですが
ここ最近は2年以上新刊が出なかったり、毎年出ていたカレンダーも出なくなったりと
ちょっと作者と出版社の関係があまり好くなかったりするのかなと心配していました。
『よつばと』は基本的に一話がある一日の出来事となっており
大人にとってはなんて事は無い一日であってもよつばにとっては
「初めて」を体験する一日でその一日がゆっくりと丁寧に描かれています。
なので2018年4月28日発売の単行本14巻までで97話あり
連載15年となりますが作中ではまだ4~5ヶ月程しか経っていません。
それほどゆっくり丁寧に描かれています。
この様な描き方が出来るのはよつばの一日がよつばの自由に、思うままに行動でき
色々な「初めて」を体験できるからこそだと思います。
よつばは5歳ですが幼稚園・保育園には通っていません。もし幼稚園に通っていて
何かを「やらされている」よつばであったり幼稚園が終わった後のよつばの半日だけでは今描かれている『よつばと』と同じものは描けないでしょう。
よつばが幼稚園保育園に通っていないのはとーちゃんの教育方針なのか
とーちゃんの仕事が翻訳家という自宅で仕事ができ比較的自由が利くからなのかは
分かりませんが義務教育である小学校には通わせないわけにはいきません。
しかし上述した様に何かを「やらされている」よつばでは『よつばと』は描けない
と思っているので『よつばと』はよつばが就学するまでの、
作中の3月まで、の話で終わるのだろうと思っています。
看板である『よつばと』を終わらせたくない編集・出版社と作者あずまきよひこさん
とで折り合いがつかず編集部が休載という形で看板作品を失う事の引き延ばし
をさせているのではと邪推しています。
そしてさらに勝手な推測ですが、編集部は『よつばと』が終わる事が
避けられないとも考え次世代『よつばと』を作ろうと新人漫画家に描かせたのが
『三ツ星カラーズ』なのか若しくは
就学以降でも描ける事をあずまきよひこさんに示すために
描かせたのではないかと思っています。
しかし、やはりというか『三ツ星~』は『よつばと』とは似て非なるもの
となってしまっています。
(原作漫画は読んでいません。アニメを観ての感想となります)
キャラクターについて、『よつばと』はよつばが未就学児であるというのが
よつばの純粋無垢さを納得させるのに都合が良くまた外国人であるという設定も
その一助となっています。
対して『三ツ星~』の主人公三人は小学校2,3年生くらいでしょうか?
よつばに一番近いキャラのさっちゃん、男の子に混じって遊ぶ女の子であるなら
あのキャラクターでもまあ納得するのですが女子三人でグループを作っている様な子で
あれはさすがに…幼稚園児ではないんだからと思ってしまいます。
低学年とはいえ男子より女子の方が精神的成長が早く、まして男子と混じらずに
女子だけのグループを作っているのであれば尚更おしゃれなどに興味を持ち
おませであったりするのではないでしょうか。
そして琴葉、これは『よつばと』の世界には類似のキャラクター居ないのですが
だからなのか他のキャラと異質で日常系のなかにあって非存在なキャラになっています。
グロゲームを好むのはまだマシですが大人の頭を踏みつけるこんな小学生いないでしょう。
あとは結衣、一番まともとされているキャラですがたまに毒吐いたりと『よつばと』の恵那が一番近いキャラでしょうか。
他のキャラについて、斎藤はやんだ、オヤジはジャンボ、
近所のお姉さんのののかは風香、これまたそのままの関係性で姉のももかがあさぎ
となっています。とーちゃんのキャラは見当たりませんがやはりどうしても
同じ雑誌に掲載されている事、同じ様な関係性のキャラが配置されている事などから、
主人公の年齢を少し上げた似非『よつばと』にしか見えません。
この漫画に限らず無邪気で元気そうな子供が表紙になっている
ひらがなタイトルのコミックを見かける事がありますが
そういうものを見る度に「『よつばと』みたいなものを」と編集・出版社に
描かされてるんだろうなと感じられ、余程のセンスがないと同じものは描けるはずもないのに編集・出版社は何故それが分からないのだろうと常々思っています。
『よつばと』がアニメ化しないのは漫画の持つ「雰囲気・空気」、「間」というのを
アニメでは表現できないからと作者が答えているのを以前見た覚えがあります。
そして同時に漫画の持つ「空気感、間」というものをアニメで表現できるようであれば
アニメでやる事も考えると答えられてた様でした。
『よつばと』をアニメ化して今以上に有名にしたいと思っている編集・出版社にとっては今回の『三ツ星カラーズ』のアニメはぜひとも成功させ勢いを付けて
いよいよ『よつばと』もアニメ化を思っていたのかもしれませんが、
結果は失敗したのかなという感じです。
(・・・『よつばと』の事でちょっと気になるのが、、、15周年記念の企画
のなかに、もしかしてアニメ化とかないよな…あったらいやだなあと。
やはり漫画として読むから良いのであって
多くのファンはアニメ化は望んでないと思いますよ。。。)
ほとんど『よつばと』の話で、その上全くの想像で書いていますが
作者の思う様に描かせて終わらせて良い関係のままで次の連載を始めてもらうのが
一番良いと思いますよ。
(2018年05月07日00:45 mixi日記投稿分)