アニメ「装甲娘戦機」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「装甲娘戦機」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


何がしたいのかよう分からん作品でした。
しかも最後はあれ、ほぼ夢オチじゃんという酷い終わりでした。

 

取り敢えず、色々とダメなところを最初から順に語っていくと、
まず、コンセプト・狙い・ターゲットが分からない点です。

 

作中に出てくるLBXという物は、一昔ほど前に放送された「ダンボール戦記」という子供向けアニメに登場する玩具でした。
ダンボール戦記」は子供向けアニメでしたが、今回の「装甲娘戦機」は大っきいお友達向けにLBXを売ろうと、その層をターゲットにした作品かと考えました。
しかし作中では特にLBXの面白さを語る様な場面はほぼなく、この作品が作られた意味~子供向けの「ダンボール戦記」をわざわざ大っきいお友達向けに作る意味~が分かりませんでした。
しかも、「LBX+萌え」にしては世界観がシリアスとなっていて転移者が死ぬ展開もあるという重い設定になっています。
本当にどこを狙ってのか謎でした。
レベルファイルも良くこんなん許可したなあという思いです。

 

そして、次に主人公のキャラ…、
主人公が主人公らしい活躍をしません(終盤ちょっと見せ場がありますが…)。
LBXを全く知らない主人公が知らないながらも、実はLBXを操る才能があり、仲間を引っ張って行く…という展開は全くなく、どちらかというとお荷物扱いで、主人公の役割は仲間の食事担当です。
何だよ、その主人公キャラの設定と主人公に活躍の場を与えない物語の構成は…主人公が主人公たる意味が全く分からないのです。


また、敵(ミメシス)の設定が分からない…
敵が何の目的で人を襲うのか?機械なので人を捕まえて食べるという訳でもなく何がしたいのか?何をどうしたら戦いが終結するのか観ていて全く分かりませんでした。
「なんで敵に襲われてんだろ?」「なんで戦ってんだろう?」「この敵の最終目的何なの?」と訳も分からないまま・終わりも見えないままのバトルが展開されるだけで全くストーリーに入って行けずただただ辛い時間が流れました…。


で、最後のあのほぼ夢オチの終わり…
主人公が目覚めたら元の場所にいました(LBXの世界に転移なんてして最初からなかった様に)。
一応、夢ではない…みたいに示唆されていましたが、全く何の説明もなく元の場所に戻り、視聴者としては意味が分かりません。
どういう事?あのLBXの世界で命を落とした装甲娘たちもただ元居た世界に返っただけなの?シリアス設定もなんちゃってだったの?
何の説明もなく全く意味が分かりません。


そしてさらに言うなら、(設定や構成とは別の話)
作画がひどい…20年前の深夜アニメの様なクオリティです。

 

んー?ホントLBXをどうしたくてこのアニメを作ったんだろう…謎です。

作品の評価としてはほぼほぼ「不可」寄りの可もなく不可もなくとなります


以上