アニメ「最強陰陽師の異世界転生記」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「最強陰陽師異世界転生記」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


なろう系の中ではマシだと感じた作品。
別に特段褒める所はないのですが、他の多くのなろう系作品があまりにも…な出来なので相対的に良かった/マシだったと思えたというだけ。

 

まぁしかし、他のなろう系作品より、その展開に納得がなかったり、キャラの言動に納得がなかったり、言葉の使い方/表現がおかしいと感じる、という事が確実に少ない作品であり他のなろう系作品の作者と比べてこの作者はそんなに頭は悪くないのかなと感じましたよ…まぁその物語が面白いかどうかはまた別問題ですがね。。。

 

 

転生前は「最強」に拘って力を求め過ぎたために権力者からその力を恐れられ謀殺された事から今世では目立たない様に別の強者を擁立しその陰で力を求めるという計画を立てます。
これ聞いて思ったのは、それなら権力求めろよ…最強の力を求める最高権力者になるのが一番イイのではと考えたのですが…(まぁ権力持ったら持ったで色々と煩わしいのでしょうが)。
また、「最強」の陰に隠れたナンバー2みたいな位置に居たとしても結局は狙われる羽目になるんじゃ…というのもありますし。

まぁ別にどうでも良い事ですがね(一応主人公の目的/目標ではあるのですが…)。

 


問題だと思うのは強さ設定、その見せ方。
主人公の使う陰陽術が強い/凄いのは分かりますがどれ程なのか良く分からん問題。
例えばあの身代わりの呪符みたいなの…あれがある限り主人公は無敵という事なの?
陰陽術で出来る事、出来ない事の限界も分からんし、異世界での魔法と比べて陰陽術の凄さがどれ程なのか…、
最大・最強出力の魔法と主人公の陰陽術ではどちらが勝っているのか等その凄さ/強さがよう分からんのですよ。
しっかりとした強さ設定がある事を見せて納得させて欲しかったのよね。

 


あとはキャラの問題。
主人公のキャラがよう分からん。自分の目的の為に利用出来るか出来ないかみたいな判断をしている様ですが、利己的な目的/動機だけなのか、それとも仲間/友達を想う情があるのか(あくまで利己的な判断で情は内容に描かれていますが)、
冷酷・非情なキャラクターなのか優しさ・人間らしさを持つキャラクターなのか主人公のキャラの描き方もよう掴めんのですわ…。
他のキャラも役割/設定を与えられただけであり主人公のキャラさえ十分に描けていないのにそりゃあサブキャラが描けているはずもありませんよね。

 


物語・ストーリー面で言うなら最終話の展開。なんじゃそりゃな展開。
最終話の2~3話くらい前から登場し強敵感を出していた敵集団ですが、主人公相手に為す術もなく瞬殺されてしまいました。
主人公の圧倒的強さを見せるためにアッサリやられたのでしょうがその敵の強さがハッキリとは分からんから(敵がモブ/雑魚相手に圧倒しても全く強さの指標にならんのよ)
あんま意味/効果がないのよね。その辺りの見せ方(強さ設定の見せ方)が下手…もう少し工夫しようよ。

 


もう少し設定の見せ方、強さの見せ方を上手くして、キャラを魅力的に・深みのある感じに描き、そのキャラを絡めたストーリー、先の展開を見据えた納得のある物語構成が出来れば面白くなるかも…ですね。

 


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

 

作品の評価とはまったく関係ないのですが、
冬月…清川元夢さんの声が聞えてビックリ。結構前に収録したんだなぁ。。。

 

以上