アニメ「ドラゴン、家を買う。」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ドラゴン、家を買う。」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


ガッカリな作品。
実際に視聴するまでは、そのタイトルの印象から、面白そう!と感じていたのですが…
主人公?のドラゴンの性格設定の意味が全く分からずダメダメな作品でした。

 

自分が期待していたのは…、
最強のドラゴンが安住の地・家を求めて色々と物件を回り、
頑丈だという触れ込みの家に実際に住んでみるが、壁が壊れる出来事が起こり、しかしドラゴンの皮膚には傷一つ付かず…
という、外壁よりお前の方が堅えじゃん、お前家いらねえじゃんみたいな、全力でおバカをやるギャグ作品だと期待していたのです。

 

ギャグ作品には違いなかったのですが、主人公?ドラゴンの性格設定のせいで色々に台無しになっています。
主人公はドラゴンでありながら「臆病」で「弱い」という設定となっています。
そして、この「弱い」設定…ただ弱い、ドラゴン種の中で弱いという話ではなく、そこら辺の(モンスターではなく)動物にも負ける「最弱」なのです。

 

ドラゴンという「最強種」の設定でありながら、その「最弱」の設定が意味が分からないのです。ドラゴンである意味がないのです。
「臆病な性格の最弱モンスター」で良いのなら、別に「ドラゴン」でなくとも「ゴブリン」でも「オーガ」でも「トロール」でも「ゴーレム」でもなんでも成り立つと思うのです。
「ドラゴン」という最強種、「最強」が家を求めるというところに面白さが生まれると思うのですが、「最弱」にしてしまうとその意味が全くなくなってしまうのです。
何故これでお話を作ろうと思ったのか…よくこれでOK出したな、と全く理解できません。

 

途中(8話以降)からは、この主人公の設定、お話の構成では物語が作れないと理解したのかドラゴンの家探しはメインから外れ、エルフの過去話やほぼモブのサイドストーリーが語られる事になります。

…このエルフ過去話に出てくる「黒竜が家を求める話」ですが…自分がこの「ドラゴン、家を買う。」に求めていたはまさにこれだったのです!
この黒竜を主人公にした話を作るべきだったでしょう…と、本当に臆病・最弱設定の主人公ドラゴンの意味が分かりません。。。


最後は、お姫様の家出ストーリーというドラゴンの家探しとは関係ない(無理やり関係を作ってますがね)話で締められるという残念過ぎる結末。
ホント、最初の構成・設定がダメだった作品。

 

(設定がダメダメで大変残念な結果になっていますが…)まぁ構成がメチャクチャという話ではないので(期待していた分のガッカリ感もあったと思います)、作品全体の感想としては可もなく不可もなくとなります。


以上