アニメ「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


前シリーズも観てたけどほとんど記憶に残っていない…そんなアニメの第2期。


主人公である魔王・ディアヴロの性格設定はアニメ「オーバーロード」の主人公モモンガの様な設定となっています。
本来の性格は魔王となるような性格・器ではないのですが、周りの期待やら何やかんやあって魔王をロールプレイする事となる設定です。
しかし、この作品「異世界魔王と召喚少女~」は「オーバーロード」ほど設定が作られていないのです。
魔王・ディアヴロは魔王をロールプレイしていますがあくまでロールプレイしているにすぎず中身は普通の一般人の性格です。
しかし、「オーバーロード」の主人公モモンガは転移時に自身のキャラクターであるアンデッドの精神へと変異しているという設定となっています。
ここが良いのですね、この精神変異が中身は一般人のはずの主人公が虐殺しまくるのに納得を与える設定となっています。
翻って、この作品の魔王は特にそういった精神変異の設定もありません。中身は一般人のままです。それでも転移後の世界で悪人を躊躇なく消していきます。
そこにやはり「納得」がないのです。

 

また、この作品は「強さ設定」もなってないです。
この作品は最強主人公物ジャンルですが、主人公がかなりの頻度でピンチになります。雑魚相手には圧倒しますが、転移後の世界の強者とされる者相手にはちょいちょいピンチになります。
…それで、最強の魔王を名乗られても…と納得がないのです。


今作では序盤老兵相手に苦戦していましたが、魔法を封じられたとしてもレベル差があったら物理でも余裕だと考えるのですが、この作品の設定ではレベル差は意味がないのかねえ…。
また中盤で仲間のうさ耳シーフみたいなのが魔王との契約でレベルアップしLv80となり、この世界でもかなりの強者になったと思ったのですが、終盤敵の召喚獣みたいなのに一撃でやられてました。何なの?あの召喚獣とは倍以上のレベル差があったの?それぐらいないと一撃でやられるのおかしいよね?でも、魔王のレベルが200らしいので
150、160の召喚獣なんてそういないと思うのですが…全く強さ設定が分かりません。多分作者の中で全く設定が作れてないのでしょうね、そこがダメなのですよ。


タイトルの召喚少女もほとんど居る意味ないし…、このヒロイン二人は別の誰かにすげ替わってもこの作品は成り立つよな…、な感じ…。
それもこれも色んな所(キャラクター、強さ、物語の導入・構成)の設定に「納得」がないからなのです。

 

作品全体の感想としては、可もなく不可もなくとなります。

 

以上