アニメ「異世界召喚は二度目です」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「異世界召喚は二度目です」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

 

そのタイトルで物語内容の半分以上を説明してしまっている作品。
主人公が異世界召喚されたのは(しかも同じ世界へ)二度目という事で、以前来た時の知り合いが居る…、その知り合い達との再会を果たしながら旅をして行くというのがメインのストーリーです。
昔の知り合いがいるという点以外はそこらのなろう系となんら代り映えのしない最強系主人公モノの物語展開です。

なんか最後まで盛り上がりどころがないまま終わった残念な作品でしたね、まぁ最初から何も期待はしていなかったのですがね。

 


物語内容については上述した様にそこらのなろう系と変わらないので特に語る事もありませんね。

なので、それ以外(物語展開・内容以外)の主人公設定や導入設定について。

 

 

まず、クラス全員での転移が意味ないよね。
ほぼモブ、というかヒロイン以外モブなので居る意味・クラスごと一緒に転移させる意味がない…。
ヒロインだけが必要なら(まぁぶっちゃけヒロインも必要ではないんだけども)下校中とか放課後とかで主人公とヒロイン二人っきりのシチュエーションでの召喚(された)にすれば良いじゃん…、そうしない意味が分からない、クラス全員を転移させる意味が分からない。
(まぁおそらく作者としては「一気に大勢転移させた中にたまたま」昔異世界召喚された事がある主人公が居た…という事にしたかったのではと思うけど、しかしそれだとしても主人公が通う高校の、主人公が所属するクラスがたまたま転移召喚対象に選ばれるってどうだよ?と…、それならいっそのこと街ごと転移とかでその中にたまたま主人公が居たという方がまだ納得があるけどね)

 


で、次に主人公の強さについて。
2度目の主人公が強いのは分かる…強くてニューゲーム的な感覚だろうからね。
しかし一度目の召喚でなぜ主人公は強くなれたのかの説明がないよね(多分なかったと思う)。
召喚された異世界人が現地人より強くなる、みたいな設定があるのならばクラスメイト全員強くなるはずだよね…それがクラスメイトは最後までモブのまま(だから意味がないとなる訳なのですが)。
クラスメイト達と主人公(1回目召喚時)の違いが分からない・説明されていないので主人公の強さに納得がないのですよね。

 

あとはヒロイン含めサブキャラたちのキャラが弱い…ただのハーレム要員でしかない。
まぁ主人公もキャラ弱いんだけどね。。。表面的な性格のみの中身がない深みがない魅力がないキャラクター。
これは「二度目」設定が余計に足を引っ張っている…。通常だったら旅をしていく過程で主人公のキャラを描いていけるんだけど
過去回想みたいなかんじで雑にというか短く語られるから余計キャラが薄っぺらくなってるのよね。

 

 

…なんか最近のなろう系というか異世界転生・転移モノは他との差別化を図って目立つ事だけが目的となっていて、タイトルでそれを説明したらもう半分出オチで中身スッカスカの作品というのが多い感じよね…。そんな表面的な違い・差別化ではなくしっかりとした世界観、設定、キャラクターを描くことで独自性を出していこうぜ。。。

 

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上