アニメ「ブラッククローバー」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ブラッククローバー」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

嘘です。一気観ではないです。50話くらいまでは一気に観たあとは基本的に毎週視聴していました(あまに2~3週纏めて消化する事もありましたが)。

正直2クールくらいで終わる作品だと思っていたのですが、全170話と長期放送作品となりました。
作品の評価としては可もなく不可もなくとなります。


週刊少年ジャンプ連載の漫画原作の作品、まぁ子供に人気あるの分らんでもない、です。

○○編、△△編毎の話がほぼ毎回クライマックス、
圧倒的な実力差のある敵に対しどうやったら勝てんだよハラハラドキドキ!!みたいな展開が繰り返されるという話の構成になります。
本当に、今やってる○○編で話が終わるんじゃないか、という様な毎回クライマックスか、というノリで話が進むんですよね。
これをジャンプで読んでると小さなお子達は面白いと思うかもなぁとは感じます。

 

しかし、すれた自分からすると粗が目立つというか、強さ設定が出来てないよなと感じてしまうのです。
小さなお子達の感性は勢いで誤魔化せても、大きいお友達は無理だよ、と。

 

たとえばサードアイ編での筋肉ライオン男…圧倒的な実力差のある敵を主人公達は仲間と協力しながら、戦闘中に成長を果たし何とか勝利する事になります。
圧倒的戦闘力を持つ敵を倒すほどの強さを得た・成長を果たしたはずの主人公達…、しかしその強さの描き方が微妙なのです。しっかり強さ設定が出来ていないと感じられるのです。
サードアイ編の筋肉ライオン男でさえも魔法騎士団の団長クラスに強いみたいに言われていて、そんな相手に勝利する事が、まともな勝負をする事が出来るほどの
強さを主人公達が戦いの中で得たのなら、おそらくもうそこいらの魔法騎士とは比べ物にならないくらいの経験と力を得ているはずなのですが、
後に行われる魔法騎士団の修行や模擬戦みたいなので苦戦したりする姿が描かれていて、その強さ設定に疑問なのです。

 

これを具体的に感じるためには、主人公達の戦闘力的なものを数値に表して考えればわかると思うのですが、

たとえば、サードアイ編の筋肉ライオン男との戦いで、圧倒的力量差で勝つの無理だろという展開が描かれていましたが何とか勝利しました。

 

このときの筋肉ライオン男の戦闘力的なものをたとえば3000としたとき、
次のエルフ転生編の敵・悪魔の戦闘力的なものは10000では利かないと思われます。感覚的なものですが、おそらく50000~100000くらいあるのではと思います。
その戦いでも主人公達は勝利するのですが、果たして主人公達はその敵を倒せるほどの力(戦闘力)を備えているのか?
戦闘力でいえば一人数万クラスないと倒せない敵だろうと考えています…いくら悪魔1体vs魔法騎士数十人の勝利であったとしても、です。

 

筋肉ライオンが団長クラス並みといわれていて、悪魔編ではそれを優に超える戦闘力が主人公にはあると思っているのですが、それはもうその時点で団長クラスを超えた戦闘力となってしまいます。…まぁこの戦闘力の数値は自分が独断と偏見で勝手につけたものなのですが、観ている側の感覚としてはそんな感じなのです。自分の中で納得できる数値化を行うと結構メチャクチャなのですよ。


多分作者自身が各○○編毎の敵や主人公達の強さを数値化しても同じ様に結構メチャクチャになるんじゃないかな、正しく(納得できる)数値化が出来ないんじゃないかな…そう思えるほど強さ設定が出来てないと感じるのです。

 

まぁ小さいお子達は気にならないのかも知れないですがね、そこら辺がちょっと気になるのよ。
でも、まあ勢いで魅せる展開造りは上手いとは思うので、ジャンプで人気あるのも分かります(読んでないのですが、多分人気あるのだと思っています)。

 

原作に追いついちゃったため、TVシリーズが終了となり続きは劇場版となった本作ですが、さすがに劇場までは観に行かないかな…
劇場版はクオリティ高いんでしょうね、TVシリーズは良い時と悪い時の差が激しかったからねぇ。
…いつかTVで放送されれば観ますよ、その時を楽しみにしてます。


以上