アニメ「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


タイトルにスローライフとあるので、まったり系の作品かと思いきや普通のストーリー物でした。
タイトル詐欺というか、紛らわしい勘違いさせる様なタイトルですね。
タイトルって結構重要な要素なのに…絶対に名付けるタイトルを間違えてるよこの作者は…。
(いや、もしかしたらスローライフ物と思わせての…、というのが作者の「狙い」かもしれないのですが、もしそうだとしてもその狙いも間違っていますよね、という話)

 

まぁそのタイトル問題は許容したとして、中身についてですが、
まず「加護」の設定がよう分からん…「呪い」みたいになってる。終盤SFチックな物が出てきたけどおそらく「加護」てのはガンダム種のコーディネーターの思想みたいなものなんだろうね、知らんけど。
しかし、仮に物語の背景や「加護」の設定の裏にSF的システムがあったとしても、他の者を殺傷する事により能力が上がるというのはよう分からんけどな…。
また、「レベル」というファンタジー的メタ設定がSFシステムと同居してるのもよう分からん・納得できんのよ(最初は勇者パーティーを引っ張っていた主人公が次第に強くなっていった仲間たちに追い抜かれるという事からレベルという概念がある事は明らか)。

 

いやね…、どんな「加護」持ってたって、レベル上げて物理(or魔法)で他の加護持ちを圧倒できるんなら「加護」の意味ないやん、てなるのよ。レベル差さえあれば「加護」の種類・強さは関係なく圧倒できるのなら「加護」の設定より「レベル」の上がり易さだったり、レベルの上限だったり「レベル」のシステム設定の方が重要なんじゃない?
「加護」のSF設定と「レベル」のファンタジー系メタ設定は合わんのよ…。

 

物語中、「加護」の設定説明がくどい程だったのに、レベルというメタ設定とマッチしてなくて、物語全体・舞台背景としての構成が出来てない・造りが甘いと感じるのですよ。

…物語の設定面については以上です。

 


お話についてですが、
分り易い悪役の賢者はまあ良いのですが、途中の6本腕の悪魔が何をしたいかよう分からんでしたね。上述したSF設定のアンマッチ感も有ったので余計に分からんでした。
そして、最後は賢者をやっちゃうんだ…と驚きましたね。観てる分には結構何の抵抗もなく・何の躊躇いもなく元仲間を・人間相手をやっちゃてるのにも驚きました。


自分的には一番の盛り上がり所と感じたのは、妹との再会の話でしたけど、そこからの盛り上がりが足りない・弱いというのが残念な展開でしたね。そこから加速度的に面白くなる造りなら良かったのですが…アンマッチ感、ワヤクチャ感…でした。

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上