アニメ「殺し愛」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「殺し愛」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


OP映像、曲調が本編と合っていない。。。
OPの曲調からコメディタッチの作品かと思ったら終始シリアスものでしたよ。
またOP映像からは、主要キャラ4人により繰り広げられる物語や殺し屋同士の変な関係性の二人を中心にドタバタコメディ、もしくはクライムコメディチックな作品かと思ったらコメディ要素はないシリアスものでしたとさ。


第1話のアバンとOP映像、曲調から感じたのは、殺し屋家業の多少のシリアスはありつつもコメディありの「シティーハンター」の様な作風か、もしくは「ルパン三世」の様なクライムコメディな作風を期待していたのですがね…。

あと、OP映像に登場する4人中2人(社長と経理)はほぼ活躍しない・中心人物とはならないのにあの映像…アホか、ホントセンスないわこの監督。。。

それにあの経理のキャラがなんかムカつくのよね。
ゆうきまさみ作品のキャラみたいなキャラデザなのですが、あのカタコト喋りがムカつくのよ。
わざとらし過ぎるし(ディレクションがおかしい)、ボイスにしてもこのキャラ(少年っぽいキャラ)に声を当てるなら男の声優より女性声優に少年役やらせた方が良いだろうと思うのですよ(音響監督もセンスない)。
色々とセンスがない作品。


次に、お話の内容について。
物語最初の「嫌な臭いがしない」みたいなセリフの意味は、実は二人は身内・血縁関係…という事だと思ったけど違いましたね。
11話12話で二人の関係性の過去話が語られますが、驚くほど薄い関係でしたね…昔の自分の命の恩人が命懸けで守った少女だからという理由でしかないという、
そんなうっすい関係性・納得のない関係性なら、その関係性の過去話をわざわざ最終話付近まで引っ張らず早々に語れば良いのに…、
その構成もダメ。。。普通に?(なにか訳ありの)兄妹の関係で良かったろうに…ねぇ。

 

そしてあの終わり方も酷い、凄い投げっ放しな終わり方でしたね。
せめてあの赤髪との決着までつけるとかしろよ…。

また「殺し愛」というタイトルについて、最終話まで観ても二人の関係性を表す様なタイトルにもなっていないしまったく意味分からんタイトルでした…タイトルからして納得がない(これは原作の問題か)。


あと主人公のキャラも弱いし全く納得のないキャラ設定。
なぜ殺し屋やってるのか過去話からは全く意味分からんかったですよ。

基本的に無口なので何を考えてるのか分からんし…。
他の作品の感想でも述べてますが、無口キャラであっても何も考えていない訳ではないのですよ…、
この場面で主人公はどういう思考をしてるのか、口に出さないのであればモノローグで語らせてどういう思考をするキャラなのかを描けば良いのにそれもしないので、どういうキャラか分からんまま話が進むのよ…。


と、ホントにOP映像・曲、ディレクション、キャラクター設定、シリーズ構成、キャラ造形と色々とダメな作品でした。

 

作品の評価としては、限りなく「不可」寄りの可もなく不可もなくとなります。
(OPやキャラ等はともかく(まだ我慢できますが)、最終話があるていど綺麗に終わっていればまだ良かったのですが…あの投げっ放しの終わりのために「不可」寄りの評価となっています)


以上