アニメ「異世界迷宮でハーレムを」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「異世界迷宮でハーレムを」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

100万の命の上に俺は立っている」と似た様な作品だなと感じましたね。
この「異世界迷宮でハーレムを」の舞台設定って別にフルダイブ型VRが普通にある様な時代の世界設定ではないよね?
なぜ主人公はゲーム世界が現実の様になった世界をすんなり受け入れ、そしてなぜそこで躊躇いもなく人間相手に剣を振り下ろせる・振り抜けるのだろうか?
もう物語の初っ端からして納得がないストーリーが繰り広げられるのよね。

 

フルダイブ型のゲームが当たり前にある様な世界観でないのならば、いくら主人公がゲーム世界の出来事だと考えていたとしても人を斬った時の感触や妙なリアル感に触れれば罪悪感、恐怖、吐き気など諸々感じて次の2撃3撃目の剣なんて振れそうにないけど迷いや葛藤(やらなければこちらがやられるという切羽詰まった感)もなく盗賊を斬り捨てているんですよね。
その主人公の胸糞悪い事…、好感持てないキャラどころかこの時点で(ハーレム要素を含まないこの時点で)嫌悪感が凄いですよ。
さらにその盗賊騒動後も、人をやっちゃったけど前向きに考えよう~とかどんなサイコパスや…。現代日本人だよね?やらなければこちらがやられる、という時代・境遇で育ったわけではないよね?
こんなヤッバイ精神の奴が主人公の物語なんてもうこの時点でダメなのよ。。。なぜならこんなヤバい奴の精神・異常者の考え、行動に納得・共感など生まれるはずもなく、
読者/視聴者が理解が及ばない思考・行動をする主人公が紡ぐ物語なんて面白く観れる訳がないんですよね。。。

 


そして、キャラクター設定・構成だけでなくストーリー構成・設定もダメなんですよねこの作品は。

劇中で主人公が試行錯誤していて設定を細かく説明するのは良いけどさ、おそらくこの設定説明意味ないよね、今後に活きてこないよねと思っているのよ。
だったらその説明要らないのよ…作者が裏で持っているだけで良い。尺使って説明しなくてイイから…。
もしこの設定説明を活かすのなら、主人公と同じ境遇のプレイヤーが居たという設定にしてその相手プレイヤーが持っていない・知らない情報を主人公は色々と試した結果知っている…という状況を作るなどして、
主人公側にアドバンテージがある事を見せる等する事で初めてそれを活かせるようになると思うけど、この作品はおそらくそうはならない、1クール観終わっても同じ境遇の敵プレイヤーみたいななのが出てこない状況を見るにこの作品はそういう方向には進まないのだろうねと感じたのです。
物語展開に関わらないのであれば設定説明シーンなんて必要最低限だけに抑えて端折れば良いのに妙に長々と丁寧に(しつこく)やってんのよね。
なんかね、作者が「色々考えてるでしょ凄いでしょ(褒めて褒めて)」みたいな感じで、本当は裏で持っていれば良いだけの・ストーリ展開に大きく関わる事のない情報をこれ見よがしに出してる感があるのよ。

 


あとは、タイトルにもある「ハーレム」要素。
なんかただのエロアニメでしたね。規制だらけの画面でしたけど…。規制なしのBDを売るためなのでしょうけど…情けないね。。。
規制がある中でも何とか「表現」しようと努力せんかね?

 


キャラクターもろくに作れない、設定やストーリーの構成も出来ないそしてそれに加えハーレム要素…なんか作者の頭の悪さを感じずにはいられないのですよね。。。
作品の評価としては、「不可」となります。

 

 

 

以下、雑感
なんか最近の異世界転生・転移ものって奴隷制度に異を唱える主人公っていない感じですよね。
現代日本で育った主人公が転生・転移したのなら奴隷制度なんて倫理観に反しそうなものですが、大した抵抗もなく受け入れるというか奴隷を買って利用している展開が多いんですよね。
別に完全完璧正義の良い子ちゃんの主人公を描かなくても良イイけどさぁ倫理観との葛藤を描くとかして納得を作って欲しいのよね。
(まぁもしかしたら最初は奴隷を利用して地位・権力を得たら奴隷解放を考えている主人公も居るかもですが…)

 

雑感終わり

 

以上