アニメ「100万の命の上に俺は立っている」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「100万の命の上に俺は立っている」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


主人公のキャラよう分からん…
第1話では…、むかし田舎に住んで居て都会の学校へ転校してきたけどうまくやれてない、今住んでいる街が嫌いという主人公が描かれています。
そこはまぁ良いのですが…、「いま住んで居る街が嫌い~」の考えからどうしてその性格が、超合理主義というか非人道的行為や考えに至るのか理由が意味不明です。納得がないのです。


人が嫌い・超個人主義・仲間を仲間と思ってない~道具として利用するため表面上は愛想よく振舞う~のような徹底した考えならまだそのキャラクターに納得があるのですが…、
この主人公キャラは、一蓮托生なので一応は仲間と協力はしますが、協力を得るために仲良くしようとか気に入られる様に行動しようなどの考えはないらしくその性格・行動が全く理解できません。

 

また、終盤主人公はゲームだと考えていた世界で人を殺め、その後、実はゲームではなく異世界の人間であった事を知り悔みますが、「え?今更?」という感じです。
ゲーム・バーチャルだろうが何だろうが、実際にその世界で生きて動いて喋っていてリアルな感触も感じらるのならば普通に「生きてる」と考え非人道的な行いは出来ないと思うのですが…。
これがもし、「SAO」の世界の様なフルダイブ型のゲームが当たり前の時代・世界が舞台であるならば、バーチャルだと考えるのも分からんでもないのですが、舞台は現在の日本の様でフルダイブ型のゲームなどあろうはずもないのにゲーム・バーチャルだと考える主人公に納得がないのです。


物語にしてもキャラクターにしても構成がなってない、好きになれない作品でした。
この作者はこれで物語・キャラクターが構成できてると思ってるのかね…主人公のキャラクターがメチャクチャじゃないか…
主人公以外のキャラも薄ぺっらく魅力を感じないし…

 


…やはりこういう系の作品は好きくないのですよね。
ちょっと変化球ですが、この作品はいわゆる「デスゲーム系」になりますね。
自分がデスゲーム系を好きくない理由はそのゲームに巻き込まれるのが理不尽でそこに往々にして「納得」がない事ですね。
済し崩し的にゲームに参加、強制参加。
勝てば「何でも願いが叶う」や「神になれる」みたいなリターンはデカいのですが、負ければ「死」というあまりにデカいリスク。
普通なら…選択できる場面ならデカいリターンなど要らないからデカいリスクもない道…「ゲームを棄権する」を選びますよ。そこを選べなくして強制参加させられるデスゲーム系作品、そこに理不尽を感じ、「納得」がなく嫌いなのです。

命を懸けたゲームに参加させるなら、せめてカイジみたいに嫌々ながらも自ら選択させないとダメよね。。。

 

そしてこういうデスゲーム系のダメなところは、
最初・初見時はミステリ・サスペンス感、インパクト感はあり、その展開にハラハラさせられるかも知れませんが、
展開が分かってたら(2回目以降の視聴)では楽しめないのよね
先の展開が分かっていても尚、面白い事こそが巧い構成・本当に面白い作品だと自分は思っているので、
一度観て展開が分かっていて面白さを全く感じないデスゲーム系作品は好きくないのよね。
話の構成以外で、キャラクターや演出など別のところで面白さを造れていればまた評価も変わるのですが…

 

という事で、この作品の評価は「不可」となります。せめてキャラや作画が良ければ「可もなく不可もなく」になったのですが…


以上