アニメ「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


観始めた当初はJK+趣味系のきらら系と思っていたのですが、どうやらTVアニメオリジナル作品みたいですね。

 

で、まず第1話を観て思ったのは、お話の内容的な事ではなく背景美術というかネタ的(と感じる)設定について。
主人公の家…のび太ん家じゃん。。。内装は違うけど外観はほぼほぼ「ドラえもん」ののび太の家です。
そう思うと主人公ののんびりとした性格ものび太を意識して造られている様に感じます(学校の成績はのび太と違い主人公は学年トップクラスの様ですが)。
そして主人公がのび太だとすると、主人公の幼馴染のお隣さんヒロインは…お手伝いロボット的なのがやたらお風呂を勧めるのは、しずかちゃんポジを意識させようとしているメタネタなのかなと感じましたね。

 


お話の内容・中身、構成についてですが…、貶めすほど悪い所はないのですが、まぁ特段良くもないという感じなのですよね。大きなマイナスもないけどプラスもないという感じ。
(まぁ作中でちょっと気になった点を挙げるとするなら、
DIY部が集めたツリーハウスの材料が学校側に事務的なミスによって誤って廃棄されてしまうというエピソードにおいて、
いやいやいやDIY部に落ち度はなく学校側のミスというのなら学校側が材料費分の補償をしろよと思いましたけどね…まぁDIY部もなぜあんな廃材置き場に材料を保管しておいたのか(部室近くにブルーシートでも掛けて置いとけよ)との疑問には感じますが…)

 


しかし、この作品の「お話の構成の弱さ」よりも問題なのは「キャラクターの弱さ」の方ですね。
まず主人公のキャラクターからして弱い。この作品における主人公の意味合い(主人公の活躍、主人公を中心とした物語展開)も薄い。
で、他のキャラ達も薄い・弱いのです。部長のキャラにしても天才児キャラにしてもメガネっ娘にしても野生児キャラにしても幼馴染キャラにしても
全く描けていない事はないのですが、もう少し深くキャラの魅力を掘り下げる様なエピソードが欲しかったかな、弱いかなと感じるのですよね。


先にも述べた様にお話の内容・中身、構成は悪くなくキャラの紹介回的な意味ではお話も作られているのですが、紹介回以上にキャラをより魅力的に深掘りする様なお話が創れていないのが残念なのですよね。
まぁ主人公のキャラが妄想好きののんびり屋みたいなフワっとしてる微妙なキャラの描き方からまず損してると感じる。
そんな掴みにくい様なキャラであるならば解説役・補佐役的な幼馴染キャラを常に隣にセットにして置いとかないと観てるこちらも主人公のキャラがよう分からんまま話が進む事になってしまうのよね…、
高校を別々にしたり、最近はちょっと二人の間に距離がある的な設定はどうかなと感じました。

 

主人公以外のキャラについてもう少々述べると、
部長のキャラはもっと強いキャラ、グイグイ皆を引っ張って行く様なキャラの方が良かったかな。
天才児キャラは天才設定がほぼ活きてないしDIY知識が部長を上回ったら部長の立場がなくなるから天才設定要らなかったかなと感じる。
メガネっ娘キャラは最初の内は性格が変わる(自分から何かをしようとする)きっかけのエピソードとして主人公との出会いが描かれていたけど途中から手先の器用さが描かれるだけになったのが残念。
野生児キャラは色々と弱い(紹介回/当番回のエピソードの弱さや他のキャラとの絡み・関係性のエピソードの弱さ・薄さ)。


主要キャラは3~4人に絞ってしっかりキャラを深掘りして描いた方が良かったかなと感じますね。

テンプレではあってもこういうのはモノホンのきらら系ならちゃんとやる・できるんだろうけどね、オリジナルの悪い所が出ちゃったかな(別に「萌え」にする必要はないけど、映像演出や自治体コラボ(この作品に関していえば、某マグカップのゴリ押し(30分の内の半分がPR実写に食われる様な影響)や某邪神ちゃんの様な露骨なPR展開、はありませんでしたがね…そもそも自治体ではなく企業コラボみたいですけど)に注力するよりまずキャラクターをしっかり造って欲しい…商業誌であれば何よりもまず魅力的なキャラを描こうとするだろうから…と感じたというお話)

 

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上