アニメ「豚のレバーは加熱しろ」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「豚のレバーは加熱しろ」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


感想を書く気すら失せそうになった作品。


というのも2023年秋アニメが終わるのを見越して昨年末にこの作品の一気観を始めたのですが、11話まで観て最終話がないことに気付いてお預けをくらっていたのですよね。
視聴当時(2023年12月時点で)は設定や構成について色々と細かい所まで思う所がありその辺りも含めて感想で語ろうと考えていたのですが…、2ヶ月近くも待たされては細かい所なんかはもう記憶が失せてしまっていたので(特にメモ等も取っていなかったし)記憶と共に感想を書く気も失せ気味だったのですよね…(作品の出来(キャラ、世界観設定や物語構成等)がよほど面白ければ記憶に残っていたり、もう一度観直そうかとも考えるのですが、そうはならなかった…元々その程度の作品だったということなのですよね)。

 


そんな状態なので覚えている部分についてだけ簡単に軽く感想を述べようと思います。
まずは最終話…、あの最後の終わり方、なんだよ。。。
いやね、俺が想像した最後の展開/締め/終わりは…主人公がWEB投稿した小説を読んで直接会いたいと言ってる読者というのが実は異世界で出会ったあのヒロインで…みたいな感じで二人は幸せになりましためでたしめでたしで終わるのかなと思っていたのですよ。
それが…、ヒロインはまだ異世界で幸せにはなれていない、戻らなきゃ!となって主人公が再び異世界に舞い戻って物語は続く!!という感じで終わりやがってよぉ。。。
いやいやいや、綺麗に終われよ、、、物語を一旦綺麗に閉じろよ…。
なんだよ物語を続けるためのあの無理やりな設定は…。主人公以外にも異世界に飛ばされているやつが居た!?何だよそれ、そんな設定・伏線あったか?最終盤も最終盤…最終話のエピローグ的なところでいきなりそんなこと説明されても全く納得がないわ。それになんやかんやあって主人公はまた異世界に飛んだ(戻った)様ですが、前の時はヒロインの願い・魔法の力によって転移したはずじゃなかったけ?どうやって再度異世界転移できたのか?また何故前回と同じ豚の姿なのか?とそこにも納得がないのですよね(おそらくこの辺りは続編があるならばそこで詳細が語られることになるのでしょうが…~最終12話のエピローグ部は第2部の序章をダイジェストで見せられた感じかな~正直続編は期待していない、面白くなることはないだろうと考えている)。

 

 

 

で、主人公が豚という設定についての納得のなさ。
豚設定の意味がないのですよね。
主人公が豚だからこそ「できる」、豚だから「できない・もどかしい」みたいなことがほぼほぼないというか活かされてないと感じる。
「できる」は1要素ぐらいはあったのかな?鼻が利くとか、分からん…もう覚えていない。。。
「できない」については、豚だから言葉を話せない・意思疎通が難しいが一番の障害になるのかと考えますがヒロインは心を読めるという設定のため難なく障害がなくなり早々にその意味がなくなってしまいます。

 

昨今の異世界転移・転生系主人公は人間のみならずスライムや蜘蛛や剣であったりとバラエティー豊かなのでそこに乗っかった感じなのですかねぇ。
まぁ多くの人外系主人公は主人公がチート能力を持っていてその能力でもって人との会話が可能であったりとするのですが、今作「豚のレバー~」では主人公自身は何の能力も持たないただの豚ではあるのですよね。
だからこそ(何の能力も持たないただの豚である)主人公が「できる」ことを駆使してヒロインを助けたり…「できない」ことで苦悩・苦心したり…という物語を描いていくべきなのに…、、、ヒロインの能力で意思疎通が難なく行えたり(「できない」ことが簡単に出来る様になる…設定の意味がなくなる・薄くなる)、主人公が豚だから「できる」ことが輝かない・話が盛り上がらないと、豚設定の意味がほぼほぼないのですよね。


作者はなんで主人公を豚にしたんだろ…、ただ奇を衒っただけなのか?設定が活きていない、意味がない設定となっている、あまり深く考えないで創作しているかと感じられる造りが残念なのですよね。

 

 


主人公が活躍するお話も少しはあるのですが…、それは主人公が豚だから活躍するというより人間としての知識で活躍している感じで豚である意義・必要性はないのですよね。
あと、基本的には何の能力も持たない豚なので(途中マジックアイテム的な物を得ますが)戦闘などではほぼ無力。ヒロインに「助言」するただの旅の同行者という感じであり語り部・傍観者としての意味が大半で「主人公」としての意味が薄いのですよね。豚設定だけでなく主人公としてのキャラ設定・配置としても意味が薄い・弱いと感じるのですよ。

 

 

 

他にも、視聴当時(2023年12月時点)はヒロインの種族の設定についても色々と細かい所で思う所(不満、疑問、納得のない点)があったのですが…長らく待たされたのでもう忘れちゃいましたよ。

 

 


キャラ設定、配置、物語構成と残念なところが目立った作品、
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上