アニメ「THE MARGINAL SERVICE」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「THE MARGINAL SERVICE」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


最初から最後まで酷い茶番だった作品。
いや、最初は戦隊もの・特撮ヒーローもの(建築土木モチーフの戦隊もの)をアニメでやってるネタ的な作品かと考えていたのですが…、
導入設定説明から各キャラの魅せ方から物語の展開の構成からその他ディテールに至るまでホント色々と酷い作品でしたね。

 

 

まずは何から行きましょうか?
導入設定説明からですかね…。
突拍子もなく地球を侵略しに来た?宇宙人が現れてその宇宙人に対抗すべく現れた妖怪達…という宇宙人vs妖怪みたいな説明があったかと思ったら、宇宙人から人類を護ってくれたはずの妖怪が取り締まりが行われている設定の物語が始まります。
もうそこから意味が分からん見せ方なのよね。。。いやね、その(導入説明の)流れなら普通は妖怪と共に宇宙人と戦う物語が始まるだろうよ…、それがなぜ味方側の妖怪が取り締まられてんだ?と理解できない導入設定なのよね。
…で、結局最後は人間と妖怪が協力して宇宙人と戦う話になるのですが、、、いやいやいや最初からそれやれよ、それが普通のあたりまえの流れだろと。。。ホント最終話直前までやってたことが全部茶番になってんのよ…酷いシリーズ構成ね。

 

 


またその茶番中の物語・脚本も酷い。。。
各キャラの魅せ方がなってないというか魅せる気が/描く気がないのか脚本・シリーズ構成が酷いのですよ。
所謂、各キャラの当番回/紹介回がほぼない、と言っていい。
各キャラの当番回/紹介回がないままただ単に妖怪事件発生→解決のお話が進むからさぁ…ろくにキャラの名前も分からず、また各キャラの役割/ポジション、キャラクター(性格)も掴めないままなのよね。
で、視聴者側はそういう状態で主人公とバディの会話を聞かされてる訳なんだけど…、、、おそらく脚本家自身は軽妙で面白おかしく子気味良い会話を書いてるつもりなんだろうけどさ…、いや、ろくにキャラクターも分からない/良く知らない人たちの掛け合いを観ても(聞いても)なんの面白味もないんだよ。。。


どこか別のアニメ作品の感想でも言ったけど…、よく知らない人たちがただ喋っているだけの会話なんて意味ないのよ。会話劇を作るならまずキャラを何よりもしっかり造らないと…。それが分からない脚本家・シリーズ構成なんだろね。

 

 


そして…、これまで(十数話を費やして/描いて)逮捕してきた妖怪達が最後は仲間になって共に戦うという茶番展開…今まで観たきた十数話分のお話は何だったんだよ…。
(導入設定の部分で既に疑問・納得のない部分はあったけど)これまで妖怪退治もの/妖怪事件(の解決)ものだと思って観てきたのがバカみたいに・茶番に感じられるイライラした展開だったよ…(夢落ち展開に似た感じのイライラ)。

 


あとは森川バディの過去とその決着について。
…なんだよ、それ。。。10年間宇宙船開発を手伝わされてたって…。
息子が生きててハッピーエンドではないんだよ…、母親は事件のせいで亡くなってる訳で。
その手段や方法、目的、解決・決着に全く納得がない物語、、、酷いお話・設定だよ。。。

 

 

 

導入設定説明、キャラクター、シリーズ構成、その他ディテールに至るまでホント脚本・構成色々というか全てが酷い作品でしたね。

なんか人気声優集めとけば売れるんじゃないの?とそんな感じで適当に作られた感じさえする残念な作品でした。

 


作品の評価としては、「不可」となります。

 


以上