アニメ「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


物語の序盤というか導入・設定を観て想像したストーリー展開とは異なる進み方をした作品。
う~ん…、自分の想像した/期待した展開と違う進み方をした作品だから、という訳ではないのですがなんか微妙な…残念だった作品。

 


俺が想像したのは、2020年代に居る主人公が1990年代へタイムスリップしそこで現代の美少女ゲーの知識を利用して無双する…、そんな展開でした。

 

しかし、主人公は自分の行動の結果で未来が変わる(過去自分が好きだった美少女ゲーの存在が消える、誕生しなくなる)事を恐れて積極的にゲーム制作に参加しなくなる(あくまで裏方・サポート的な立ち回りのみに徹する)という物語展開となるのですよね。
物語序盤~中盤くらいまではそんな感じで話が進む事になるのですが…、俺はこの作品をどういう見方をすれば良いのか・どういう方向へ物語が進んで行くのか分からんくて観ててちょっと困ったのよね。


中盤以降、借金を背負った会社を立て直すために主人公が現代美少女ゲー知識を駆使して1990年代に2020年代めいたゲームを制作する流れになるのですが、おっ!ここから主人公無双タイム~ハッピーエンド~みたいな展開になるのかなと思ったら…なんか宇宙人みたいなのが出てくるトンデモ展開やら訳分らん改変された未来(主人公にとっての現代)やら、それを更に改変するためのゲーム制作やらで、最初から最後まで展開が訳分らん、作品としての方向性が見えない、物語としての構成が理解できない/納得の無い残念な作品でしたよ。

 

 


ホント俺的には物語展開をどう楽しめば良いのか分からんかった作品で、なんか1990年代の懐古厨的な楽しみをするくらいしか見出せなかったね…あとは、最終盤のAI否定みたいな主張くらいか。

 

 


中盤のゲーム制作編はまだしも、序盤や終盤の展開において主人公が主人公らしい活躍してないのも、構成というかキャラ設定・主人公としての役割配置が失敗していると感じますね。
基本的に流されているだけ、傍観者として居るだけ、みたいな印象の主人公となっている(と感じられる)のですよ。

 

あとは主人公のキャラ・言動がちょっと子供っぽ過ぎる、と感じる。とても社会人と思えない、中学生か高校生みたい…(これは中の人の責任ではなくそういうディレクションを出してる方、若しくはそういうキャラクターに設定している監督、脚本の問題ね)。

 

 

全体的にシリーズ構成、物語展開、キャラ設定・配置、この作品で何を魅せたいのか、何を伝えたいのか等に纏まりがなく取っ散らかってる感じ。
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上