録り貯めしていたアニメ「彼女、お借りします(第3期)」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。
第1期、第2期(の感想)に引き続き「納得」がない作品で、いきなりですが
作品の評価としては、「不可」となります。
まず第1話からして納得がない…。
第2ヒロイン娘には映画・婆さんの事をメインヒロインの許可なく話すことに躊躇していたけどお隣さんコスプレ娘には躊躇なく勝手に話すその主人公の意味分からん思考回路に納得がない。
第2ヒロイン娘とポッと出のお隣さん新キャラ…これまでの主人公(とメインヒロイン)との関係性を考えても第2ヒロインとの関係性の方が絶対的に深い関係なのに、なぜ第2ヒロイン娘の時にはメインヒロインの状況を説明するのに悩み、お隣さん新キャラには悩まず速攻で説明するのかその思考に全く納得・共感がない。
いやね、これを何とか「納得」する様に考えるなら、第2ヒロイン娘の時はメインヒロインが目の前に居たから許可なく勝手に話す事を主人公が躊躇った(メインヒロインに嫌われる様な言動を慎んだ)…が、お隣さん新キャラの時はメインヒロインが居なかったので躊躇なく話した、と考える事はできるのですよね。。。
(第2ヒロイン娘の時は)メインヒロインが見てる・聞いてるから嫌われないように黙っとこう…、(お隣さん新キャラの時は)メインヒロインが見てない・聞いてないから言っちゃおう…と主人公の下衆な考えの下の行動だと考えたら「納得」はできるのですが…、、、もし今述べた様な通りだとしたらその主人公の考え・思考をモノローグで語らせる表現/演出にしないといけませんね。
しかし、作中ではメインヒロインに対する主人公の「誠実さ」を表現する様な展開/流れが描かれており(誠実でも何でもない下衆な考えのモノローグ等はなく)第2ヒロイン娘の時とお隣さん新キャラの時の主人公の言動の違いに「納得」がないのです。
まぁ作者の中のキャラがしっかり出来ていない、メチャクチャ、支離滅裂、何も考えてない、その場のノリ・物語展開ありきの雰囲気でキャラを行動させている…だから納得がない、観ていてイライラするのですよね。
以降の話においても、一生懸命がむしゃらな誠実な主人公にキュンとするメインヒロイン、みたいな展開ありきの構成であり、第2ヒロイン娘との「彼女(仮)」な関係も続けたままの下衆な主人公の描き方とのちぐはぐさに「納得」がなくイライラしながら観てました。
主人公のキャラ以外で納得のない展開も…。
映画の撮影で新幹線で遠出…、しかも泊りで撮影ってどんだけ無駄に金掛けるつもりの撮影スケジュールだったんだよ。。。その撮影旅行もクラファンの費用に入ってたの?
なんか急遽撮影班(映研メンバー)は行かなくなった(残りは主人公だけで出来るだろ)みたいな展開・流れでしたが、(いくらラストシーンだけの撮影と言っても監督はじめ最低3~4人は映研メンバーが必要だと考えられますが)元々は映研メンバーも新幹線で遠出して一泊する費用を想定していたって事だよね?(まさか映研メンバーの旅費(往復の新幹線代と宿泊費)はクラファンとは別で主人公は自費で払うつもりだったてのか?な訳ないよね)
なんか無駄にクラファンでぼったくってんな…、そもそも遠出する必要あるの?長野で撮影する必要性が本当にあるの?関東県内の山にでも行けば撮れるんじゃないの?
また、現地の宿に到着したら主人公とヒロイン同室となる部屋が一つしか予約されていなかったという事が分かって(お隣さん新キャラの策略)主人公が自らの自費で新たにもう一部屋を取ろうとするのですが、もったいないとヒロインが止める展開となります…いやいやいや元々は主人公+ヒロイン+映研メンバーの旅費も含めて計算して合ったんじゃないの?もう一部屋分くらいの宿代なんてもったいなくも何ともないだろ、と疑問なのですが…、、、まぁこれも主人公とヒロインの二人きりの泊り旅行をさせたいという展開ありきの構成であるため「納得」が全くないという事なのでしょうね。
ホントこの作者の作るキャラクターはじめ物語展開には「納得」がない事ばかりでイライラするわ。。。
あとは、終盤の展開についても。
メインヒロインのばあさんの展開については吐き気を催したね。
いや、まさかそんな展開にはしないだろ・やっちゃダメだろと考えていた最悪の展開にしやがったからね。
この作品(のジャンル)ってラブコメだよね?このばあさん展開をやったらラブコメのコメディの部分が今後しんどいぞ…、それすら分からんのか?この作者は。。。
いや最悪これが「彼女、お借りします」という作品の最終盤(あと数エピソードで物語が完結する)での展開というのならまだ納得しますがwikiを見るとまだ作品は完結していない様で…、、、ホントこの作者のやる事なす事に悉く「納得」がない、意味分からん、イライラする。。。
悲しい結末の話にしないで、思いのほかばあさんは元気になりました!とコメディっぽく終わらせれば良いのに…。
元々コメディ色が強い作品なのになぜ今更コメディ感を殺して(薄くして)シリアス感を強めてくるのか理解できん物語作品構成よね。。。
また、このばあさん展開/流れの中で納得のできない展開を更に述べるなら…、
今際の際で嘘を明かすくだり(実は主人公とヒロインは付き合っていない・恋人同士ではないとばあさんに打ち明けるかヒロインが悩むくだり)について。
(ばあさん展開自体については納得がなくイライラしながら観ていたのですが)その中で俺が期待していたのは…、
嘘をついたまま逝かせてしまったという後悔を残さないためヒロインがばあさんに本当の事(実は恋人同士ではない)を打ち明けるが、自分の嘘偽りない「本当」の気持ちとして『実は主人公に惹かれている、主人公の事が好きだ、いつか主人公と本当の恋人同士になりたい』とばあさん相手に主人公に対するヒロインの嘘ではない本当の気持ちを告白する、という展開を期待していたのですよね。
そんな展開・物語構成になっていれば「おっ!?」と作者の事を少しは見直したかも知れませんが、まぁ無駄でしたね。。。
あと細かいところで(どうでも良い事ですが)、
終盤お隣さん新キャラが言っていた「一人で生きていける【女】なんていない」というセリフに違和感、というかそこは「女」である必要あるのか?「一人で生きていける【人間】なんていない」で良いんじゃないのか?こういう所でもこの作者の気持ち悪さを感じた、というお話。
最後に、これは前回も語った事ですがストーリー面以外(原作問題ではなく、アニメーションの問題)について。
映像に文字を出す演出がものすっごくダサい、酷い、センスの欠片も感じられない…監督が変わってもこの演出(「演出」というのも憚られる、思考停止表現)を続けてんのね。。。
前も言ったけど、此処ぞという時に使えば文字演出も効果的に映えると思いますが、この作品では日常会話シーンで多用・乱用していて、ナニコレ?俺は漫画のコマを見せられてるの?と感じる訳よ。漫画原作を「アニメーション」として昇華しようぜ…、原作者だけでなく監督・スタッフも諸共にセンスが無いある意味お似合いの制作陣という事なのかね…。
最初にも述べましたがキャラクター、ストーリー展開の納得のなさ、思考停止表現のアニメーションのダサさで
作品の評価としては、「不可」となります。
以上