アニメ「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


あぁ、なろう系かなと感じる作品。
変わった設定、新鮮な・目新しい設定にしたくて、主人公が鑑定スキルのみという設定の物語なのだろうけど…、色々と弱いと感じる設定、構成になってしまってる。

 


主人公の鑑定スキル自体は別に良いんだけどさぁ、何か他にも主人公の魅力・能力を別に描いて欲しいね…。
いえね、例えば凄い能力を持った人材を主人公が見つけたとして、その人材が必ず主人公側に付く/仲間になる理由ってなによ?と納得がないのです。

 

今作の物語中ではなかった(と思う)のですが、潜在能力の高い人材を見つけ出したはいいが交渉が上手く行かず仲間にできなかった、それどころか敵側に付いてしまった…、鑑定スキルで人材を見つけ出すことは出来てもその後が上手く行かない…、そんな展開があっても不思議ではないと考えるのですよね。


見つけ出した人材を必ず仲間にする…その為の/納得を作るための主人公の魅力・能力が描かれていないことが残念なのですよね(人が良いという善性だけでは弱い、のです)。
(主人公の魅力/鑑定スキルとは別の能力が描けないのならば、やはりその後の交渉上手く行かないパターンも描くべきだったという納得のなさ)

または、逸材を見つけたがその人物は既に敵勢力の人間であったという展開から、主人公が鑑定スキルで得た情報を基に寝返らせる(野心が低く、忠誠心が低いことから今の主人に対して何かしら不満がある、みたいな情報から原因を探り寝返りを図る)、みたいな展開があっても良かったかな…。。。

 

 

他には、物語序盤・中盤で仲間になる軍師タイプの少年キャラについて。

物語終盤でオールマイティな(軍師も出来る様な)キャラが出てくるのですが…、軍師少年はやはり少年という設定もあって活躍させ難かったのでしょうかね。なぜ軍師少年を出した?このオールマイティ姉ちゃんで充分じゃん、みたいな感じになっているのですよね…(まぁこの構成に納得を持って考えようとするのなら、終盤で仲間になるオールマイティ姉ちゃんは途中退場するキャラであり、後進を育成する役割なのかもとは考えられるのですが)。

 

 

あとは、鑑定スキルで潜在能力の高さを見つけたとしてもそれが花咲くのが早すぎる…何年間の厳しい修行ののちに最強になった、とかではなく数日かそこらで最強みたいになってる展開はちょっとどうかと感じる…(大器晩成みたいな言葉もある様にそんなに早く強くなるなんてことはどうかと…才能があり一般人と違い要領が良いというのはあるかもだけど…)

 

 

まぁやはりなろう系ということでちょっと色々と納得が足りないと感じる残念さで
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

 

以上