アニメ「勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


所謂「追放系」の作品。
追放系の面白さ…自分を見捨てた仲間を見返す・ざまぁ展開にスッキリする痛快さにあるとその面白さは理解するのですが…、
本当は実力があるのに「何故か」追放される主人公というパターンに納得がないのですよね、この追放系には。いやね、これがもし本当に主人公が使えない奴で追放されたというのなら全然納得はあるのですが、え?なぜ追放するの?追放する・パーティーをクビにするにしても毛嫌いする様に追放せんでもイイやろ…とその展開に納得がないのです(追放されるべくして追放されたという展開ではないので納得がない)。
(まぁ後のざまぁ展開につなげるためにパーティーメンバーを性悪に描く意味は理解するのですが、追放系の多くはその展開ありきの性悪キャラ描写に納得がないのですわ)

 

この作品も例に漏れず、何故追放されるのかと納得がないのよね。いや、主人公の隠された実力はともかく急に荷物持ち居なくなったら勇者パーティー困るやろ…主人公より有用な新たな荷物持ち役を既に見つけているというのならまだ分かるけどさぁ、
そんな事はなく後継が見つかってないのに急き立てる様にして追い出すんだよね…アホかと納得がない。


で、勇者パーティーがみんな嫌な奴というもう後のざまぁ展開ありきのキャラ設定・属性付けのみの薄っぺらいキャラクター達。。。
主人公の仲間達もなんか取り敢えず色々集めてみました的なキャラ・属性付けのみのキャラクター達ですね。


あとこれは設定についての問題ですが、最強種って何種いるんだよ…。
それにそもそも最強種の定義が分からん…。作中の最強種の強さの描き方も微妙だし…ザコ相手に圧倒してもそれは強さの表現としては失敗・全然上手くない・説得力がない・下の下なのよ。
まぁあと契約する最強種が美少女ばかりという点は商業的狙いなのだろうと理解しますが…、男の最強種が居てもおかしくないのにな、とは感じます。
(脂ぎった中年のおっさんの最強種とか居ても良いのに…まぁ誰も得しないからいなくて良いけど)


物語の展開は基本的に主人公と最強種の仲間が出会うためだけに拵えられたストーリー、という構成の繰り返し。
そこに追放系お決まりの追い出した奴等への復讐というかざまぁ展開があるだけ。
そしてその「勇者」が本当にただの嫌な奴とだけ描かれているんだけど
勇者という設定なんなの?意味あるの?と感じなのです。ホントざまぁ展開にするためだけのキャラ設定ゆえなのでしょうね。。。物語展開ありきではなくもう少しキャラをしっかり描こうよね…。

 


あと気になるのは、主人公の能力(普通のビーストテイマーの能力を逸脱している)の異常さについて。
なんだろ?主人公は自らの能力の異常さに気付いていない感じだったけど主人公の村の住人はみな当たり前に出来ていた事だったのかね(某ラスダン前の村の~作品と同じ様な感じで村の住人全員が強い設定というなのかね)?
しかし、だとしたらその村が全滅っておかしいよね?と疑問が起こるのですよね…。

 


ストーリーにしてもキャラクターにしても設定にしても取り立てて語るほどのものはなく
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上