「白笛(命を響く石)」には遺物に隠された真の役割を引き出す力があるとされ、実際に「白笛(命を響く石)」を吹く事でオーゼンが呪い除けの籠を開いたり、リコがレグをパワーアップさせたり、スラージョがニシャゴラをパワーアップさせています。
では、「白笛(命を響く石)」を吹く事で遺物の真の役割を引き出す／パワーアップさせるための条件？は何なのか、というのが今回の考察になります。
今回の考察を始めるに至った出発点・疑問点だったのが…、
リコの「白笛(命を響く石)」の音色を聞いてニシャゴラはパワーアップしないのか？
また逆にスラージョの「白笛(命を響く石)」の音色を聞いてレグは(再び)パワーアップしないのか？
という事でした。
まぁ実際には作中の描写から「白笛(命を響く石)」の音色は【自陣営／味方側】にしか作用しない様子ですが、、、
では「隠された真の役割を引き出される遺物」／「パワーアップさせる対象」は何を以って【自陣営／味方側】を判別しているのかというお話になりますね。
で、今回の考察にあたり材料にする／キーワードになるのが、
・『命の紋』
になります。
「白笛(命を響く石)」の使用者…例えばリコとした場合、レグ(内の遺物)にリコの命の紋が刻まれている、スラージョの場合はニシャゴラ(内の遺物)にスラージョの命の紋が刻まれている、という事かなと考えています。
それ故に「白笛(命を響く石)」の音色の命の紋が一致した【自陣営／味方側】にしか作用しないのだろうと…。
今回の考察のキーワードに挙げている『命の紋』ですが…それがどういったものなのか描写・説明がほとんどないので詳細についてはまぁ正直なところ良く分からないのですよね。。。
なので妄想を多分に含んだ考察になるのですが…、
『命の紋』は「白笛(命を響く石)」の使用者の魂の記録／記憶というか声や視覚や匂いや手触りの様な感覚が遺物に刻まれる事かな、と考えています。
そのために必要なのは、、、ある程度の時間を一緒に過ごすという事でしょうかね…。
レグはリコと短くはない時間を共に過ごしています…それはレグがリコの声や姿かたち、匂い、手触り等の感覚を記憶できるほどには。
(おそらくニシャゴラもスラージョとは短くはない時間を共に過ごしているはず)
これは意思のない遺物にしても同様だと考えていて、例えば「呪い除けの籠」。
元々はライザの物だった？と思われる(「【ライザ】が持ち込んだ」とのジルオ談、「【ライザ】が買い取った」とのオーゼン談)「呪い除けの籠」を現在はオーゼンが管理・所持しており「白笛(命を響く石)」によって起動できている事から、ライザの絶界行以降の長い時間「呪い除けの籠」を管理・所持している事によって遺物に刻まれている『命の紋』がライザからオーゼンに上書きされた？という事なのかなと考えています。
(まぁ可能性として、別に遺物には誰か一人の『命の紋』しか刻めないというルール・設定がある訳ではなく、「呪い除けの籠」には今もライザの『命の紋』が記憶されており、ライザ、オーゼンのどちらの「白笛(命を響く石)」でも起動可能という事も全然あり得ますがね)
これまで上述した様に、
「白笛(命を響く石)」を吹く事で遺物の真の役割を引き出す／パワーアップさせるための条件は…、
「白笛(命を響く石)」の使用者と遺物／被対象者がある程度の時間を共に過ごす事…『命の紋』が刻まれる事、が条件なのではないかという考察となります。。。
(『命の紋』についての描写・説明がほとんどないので単純にある程度の時間経過が必要という大した内容のない考察ですが…)
あと、補足すると「隠された真の役割を引き出される遺物」の条件として…「人間由来の遺物」というのがあるかも知れないと考えています。
(干渉器の様なメカメカしい(完全な人工物？)遺物は対象外なのかな…、「命を響く石」の様な人間由来の遺物である必要があるのかな、と)
また、もう1点補足すると「ファプタ」について。
ファプタはあの試しの場でリコの「白笛(命を響く石)」の音色を聞いていますがレグの様なパワーアップはしていませんね。
ファプタの中には人工物とは思えないおそらく人間由来の遺物「欲望の揺籃」があるのですが、白笛パワーアップは起きていません。
この理由は…、まぁ単純にファプタの中にまだリコの『命の紋』が刻まれていないから、でしょうね。
これからリコと一緒に過ごす内に『命の紋』が刻まれ「白笛(命を響く石)」によるパワーアップが出来る様になると考えていますよ。
(「ファプタはリコのつくったのしか食わんそす」とまで言っている事からもリコへの信頼・仲間意識が窺われ時間の問題かなと思われます)
あとは本考察の例外遺物について。
「～『命の紋』が刻まれる事が条件～」という今回の考察ですが、深界五層の前線基地(イドフロント)にある【絶界行の「祭壇」】は例外遺物かなと考えています。
アレは「白笛(命を響く石)」があれば誰でも起動できるのですよね…ここまで述べてきた様なその遺物とある程度の時間を過ごす、という事も必要なくリコは「祭壇」を起動し深界六層へ降りて行っているのですよね…。
まぁ何とか無理やり納得して考えるのならあの「祭壇」は『命の紋』を刻む事なしに「白笛(命を響く石)」の音色で起動できる様に(過去の(2000年、4000年、6000年、…前の)探窟家に相当する人物らによって)弄られている「人間由来の遺物」＋「人工物の遺物」のハイブリッドタイプの遺物という事なのかもですね。。。
最後に、今回の考察を書いていて思いついたのが…、
以前(アビス2000年問題)の考察で述べた「星の羅針盤」の早期喪失ネタについて。
もしかしたら「星の羅針盤」は、「白笛(命を響く石)」の音色でその隠された真の役割を引き出されるという事があるのかな？…、
リコが「白笛(命を響く石)」を持つ事が決まっていたから早々に「星の羅針盤」を喪失させたという事があり得るかな、と考えました。
(リコと「星の羅針盤」はある程度の時間を一緒に過ごしていると思うので『時間』の問題はクリア…、あとは「星の羅針盤」が『人間由来の遺物』かどうかの問題は残りますが…)
…まぁしかし「白笛(命を響く石)」を持っていないヴエコも「星の羅針盤」を喪失しているのですよね…、
とすると「白笛(命を響く石)」による「星の羅針盤」の真の役割の解放という展開(真・「星の羅針盤」の能力によりアビスの謎が明かされるという展開の危惧)が起こり得ないので喪失させる意味がないのですよね…。。。
上記は「星の羅針盤」が物語上重要アイテムであるという前提での物語展開の妄想となりますが…、、、「星の羅針盤」…物語展開上そこまで重要でもないのかな？
俺的にはリコの失くした「星の羅針盤」が下層(第七層)で再発見される事を期待しているのですがね。。。
という事で今回は、
「白笛(命を響く石)」を吹く事で遺物の真の役割を引き出す／パワーアップさせるための条件…「白笛(命を響く石)」の使用者と遺物／被対象者がある程度の時間を共に過ごす事…『命の紋』が刻まれる事、が条件なのではないかという考察でした。
次回の予定(考察テーマ)は、未定です。
なんかネタを思いついたらまた書きます。
以上
