アニメ「大正オトメ御伽話」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「大正オトメ御伽話」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


第1話を観て最初に思ったのは、これは「藍より青し」かな?でした。
まぁ「藍より青し」では幼馴染の間柄でしたが、主人公とヒロインは第1話の時点で初対面なのでその部分は違うのですが、
時代を大正に移した「藍より青し」な感じで始まりましたね。

 

しかし、物語を観進めて行き、第4話の内容を観ていたら、これは…、根底に「フルーツバスケット」があるなと感じました。
心がボロボロに傷つき弱り切った主人公が、ヒロインによって癒される・心が解放されるという関係は、物の怪憑きとして生まれた草摩家の子供たちが主人公・本田透により心を救われるという構造が同じですね。
物語中のエピソード、セリフもフルバを想起するシーンがありました。原作を読んだ事はありませんがおそらく作者の中にフルバが強く影響・作用しているのだと思われます。

 

で、話の内容についてですが、
底から始まる物語。
物語の最初が底辺からの始まり、ダウナーな主人公がヒロインの登場により段々とその心を開いて行く展開が見える造りとなっています。
始まりが底辺なのであとは最終話に向かって上がって行くしかない展開が見えるのが良いですね。
まぁ序盤は主人公の境遇を説明するためや世間の悪意も表現するため嫌な人間も出て来るのですがね。
それでも段々と気持ちが上がって行く展開の作りは良いですね、また最終盤での関東大震災という災害によるドラマ造りも常套とは言え良いと思います。
最後の最後の父親が出てくるシーンはちょっと強引過ぎる展開には感じますが、投げっ放しで終わるよりかは…と考えるとまぁなんとか許容範囲ですかね。


構成は悪くなく、話自体もマイナスにはならないのですが大きく平均点を超える様な事はなかったので
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上