録り貯めしていた劇場アニメ「魔法科高校の劣等生 追憶編」を観ました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。
お兄様の過去を描いた物語。
妹は元々はお兄様大好きではなかったのね…の様な感じで兄妹の過去が、お兄様の感情欠落の理由が語られてるエピソードとなっています。
兄妹の過去編をやる意味、必要性はまぁ分かるのですが、ちょこちょこっと「納得」が足りない部分がありました。
まず、妹が兄を慕う様になる経緯ですが、あれなに?どゆこと?
弱いと思っていた兄が予想外に強い存在だったから敬意を払うようになったって事?
兄の「強さ」に対する敬意・信頼が「お兄様」と慕う動機になってるの?そんな理由で掌返しの反応するの?と納得がないのです。
う~ん、強い弱いに関係なく元から兄を慕っていたという設定の方が良かったんじゃないの?「強さ」にではなく「優しさ・思いやり」なんかを慕っている方が良かったのでは?
「再構築」の能力で命を救ってくれたからという理由であっても、恩に報いるため、というのでは他人行儀というか親愛の情・慕うとは違う感情である様に感じてしまうのですよ。
次に、分解と再構築の能力について。
一般的な魔法使いが分解→変更→再構築が出来るのに比べ物質変換が出来ないという事から欠陥品みたいな扱いをされているらしいのですが…、
だったら他の一般的な魔法使いはお兄様と同じ分解→再構築(変更を敢えて行わない)ができるのか?出来ないのならお兄様は欠陥品などではなくスペシャルという事に
なると思うのですが、欠陥品・劣等生扱いされる理由が・納得がないのです。
いやね、他のみんなが当たり前にできる事が出来ないのであれば欠陥品・劣等生扱いも理解するのですが、お兄様にしかできないユニークなスキルという事であれば
誰がどう考えてもそれは特別・スペシャル・天賦の才と呼ばれる類の物でしょう、意味が分からんと納得がないのですよ。
ストーリー自体はいつもの「さすがお兄様」な話で変わりなく特別語る事はありません。
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。
以上