アニメ「僕のヒーローアカデミア(第6期)」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「僕のヒーローアカデミア(第6期)」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


「ヒロアカ(5期)の感想」でも書いたのだけど…、
ヒロアカは、お話そのものは悪くはない(お話が構成できていないとかでは決してない)のだけど、お話の展開が全体的に暗いから熱く燃える・盛り上がる展開にならんのよね。

 


ヒーローの家族に関する重い話があったり、ヒーロー側が敗北するという展開だったりとアメコミヒーローやアベンジャーズみたいなアメリカナイズされてるのか(作者がアメコミヒーローズ機で影響を受けてるのか)、アメリカで売り込むために敢えてしてるのか分からんけど重く暗い感じのお話好きよね、この作者は…、それともアメリカ云々は関係なく作者の元々の性格からくるものかしらね?

 

いやね、アメリカ人相手ならこの、暗い過去を描いてのお涙頂戴系の感動エピソード多めの構成が受けるのかもしれんけどヒーロー物で俺が観たいのは熱血燃え展開なのよね。

 

 

それに、これも以前(アニメ5期)の感想で書いた事ですが、
ヒロアカ作者の物語の山場の作り方は、基準となる[0]位置から一旦[-50]の谷へ落としそこからの「感動系の話」の盛り上げで「お話の山」を作るという手法ですが、これだと結果、元の[0]位置まで戻る(若しくは[+10~+20]くらいの)山にしかならず俺の期待する「熱血燃え」の[+80]や[+100]といった熱い面白さにはならないのですよね。。。
物語全体的に(割合として)重く暗い話が長く続きすぎていて、ここから逆転・反転攻勢があったとしてもつり合いが取れない・バランスが悪い・カタルシス、爽快さを感じる所まで行かないと考える訳なのですよね。
作者自身の性質なのかも知れんけどもう少し楽しく観れるようにして欲しいわぁ…、最終的にはハッピーエンドになるとは信じてるけどやはり鬱・重く暗い話と熱血燃え展開のバランスよねぇ。。。

 

 


あと、ちょっと気になるというか不満・納得がないのが主人公・デクの能力(OFA)について。
いやね、他の能力者が「一つ」の個性で戦っているのに主人公だからといって複数個性持つのはちょっとねぇ…。それも途中からの設定だからね。
物語の最初からOFAは複数個性が使えるという事が明示されていれば良いのだけれどさぁ…OFAの出力を成長と伴に少しずつ上げて行くデクという最初の構成は面白くて良かったのに、、、敵(AFO)が複数個性を使うという反則みたいな能力だからといって主人公側も同じ様な反則技を使うっていう発想に残念なのよね…。
一つの能力・個性で頑張ってる他の能力者が馬鹿みたいじゃん…。もう少し納得のある設定なり展開を作って欲しかったねというお話。

 


ちょこちょこと気になる部分、納得ない展開はあるのですが、お話自体は全然悪くないんですよね。
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

重く暗い話は第7期でもまだもう少し続きそうよね…。

 


以上