アニメ「EDENS ZERO(第2期)」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「EDENS ZERO(第2期)」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


第1期の感想でも書いた事だけど、設定の発想、物語展開の発想、キャラクター設定の発想など諸々の発想が幼稚なのよね。


それと前回の感想で、「EDENS ZERO」というか真島ヒロ作品は小さなお子達向けという感じ、という事を書いたのですが今作「~(第2期)」の内容でグロというかゴア表現があってこれはちょっとお子様向けとは言えないなと感じたのですよね。
いや…、だからと言ってターゲット層・年齢層が上がったという事ではないのですよね。
作者の真島ヒロがエログロゴア描写を入れれば作品のターゲット層・年齢層が上がると安直に考えている/幼稚な考えを持っているのかは分かりませんが、ただただゴア描写が増えただけでお話の内容的には幼稚なままであり、作者のやっている事はお子様層をターゲットから外し、しかしそれでいて青年向け・大人向けな作品内容になるでもなく自らターゲット層を無意味に狭めているだけになっているのですよね。
(以前からちょいエログロゴア描写はありはしましたがね…作者の癖なのでしょうね)

 

作者のセンス(設定の発想、物語展開の発想、キャラクター設定)から考えればお子様向けの方が向いていると思うんだけどなぁ俺は。。。
(多分今の真島ヒロ作風が刺さっているのはリアル中二病層だけだと思うんだけどね)

 

 

 

で、お話の内容について語っていくと…。
まずは納得ない展開というか俺の嫌いな展開について。


物語序盤の展開…序盤のボスキャラ、錬金術師ボス戦編での「最初」の展開を観ていて感じたのは…、おいおい主人公チーム全員取っ捕まってここらどう逆転するんだ、と…、絶望的な状況からどう展開するんだと思って観ていたのですが、、、仲間キャラの内の一人が取り返しのつかないダメージを負う展開となり「え?」と感じたのですよね。
この段階でちょっと俺の嫌いな展開になりそうな気配があったのですが…、、、そのまま観進めて行くとついには主人公がやられる展開に…。
この時でも俺はまだ微かに、いや何かトリック的な手を打っていて実は主人公はやられていない、逆転するのかもと信じていたのですが…、、、最悪の最もつまらない思考停止みたいな物語展開で心底ガッカリしましたね(この辺りがホント物語展開の発想が幼稚)。

 

絶望的な状況になる前まで時間が戻るって…。。。

観ていてホント、おいおいおいまさか時間が戻ってやり直したりしないよなぁ、とそんな最悪な酷い展開にしないよなぁ、と不安に思っていたのですが…結果は最悪でしたね。
この展開の何が嫌いかって「リゼロ」にも全く同じ事が言えるんだけど…、どうぜ【時間が戻る】、【リセットされる】からキャラクターを悲惨な状況にしてやろう、徹底的に絶望的な状況に陥らせてやろうという作者の下衆な考えが透けて見えるからなんですよね。それでいてその解決方法が【時間が戻る】、【リセットされる】という単純・安直・浅はかである作者のその思考停止の発想にイライラするのですよね。

 

【時間が戻る】、【リセットされる】という擦り倒された能力を使うのであれば、もう少し捻ろうや…、工夫しようや…。
例えば、その「リセット能力」を仲間キャラが都合よく持っていて都合よく発動するのではなく「リセット能力」を持つのは敵の方で敵を巧く誘導しその「リセット能力」を発動させる状況に追い込む、とかの展開だったりしたらまだ多少は単純・安直・浅はかさが薄れたと感じるのですがね。。。

 

味方・仲間キャラが「リセット能力」を持ったら今後の展開がつまらなくなる、と考えないのかね…(今後どんなピンチの状況に陥っても「リセット能力」が発動すればどうとでもなる)。
今は自在に能力を発動できないみたい状態だけどさぁどうせピンチになったら/どうしようもない状況になったら発動するんでしょ…としか思わんぜ。
というかね、発動条件を(制限を)しっかり示さんといかんと思うのよね…例えば、1年に一回しか使えないとか、1ヶ月巻き戻したら10ヶ月使えない、1年巻き戻したら10年間使えないとか。
そういう縛りがあってこそ能力物は面白くなると思うのだけどねぇ…何でもありじゃ萎えるのよね(設定の発想の幼稚さ)。

 

 

 

続いて、強さ設定が出来ていない事について。
これは真島ヒロ作品全てに言える事なんだけど、キャラの強さの設定に全く納得がないのよね。
作品の序盤、中盤、終盤でのキャラの強さ設定、強さの数値化が全くできていないと感じられるのよ。

パワーアップ、レベルアップしたと思っても次に出てきて敵キャラにやられたりする展開に納得がないのよ。
まぁそのあと逆転したりする展開になるのだけど…これもワンパターンなのよね。一度劣勢になってそこから逆転みたいなパターンの単純な繰り返し。
しっかりとした強さ設定に則った展開ではなく、話の盛り上がり・展開ありきの物語となっている所に納得がないと感じるのよね(物語展開、キャラクター強さ設定の発想の幼稚さ)。

 

 

 

他には、キャラクター設定について。
錬金術師ボス戦編での仲間のロボット3人娘はウィルスでやられて動けなくなるみたいな展開になるのですが、なんだろ?あのロボット3人娘はロートルなのか他のロボットと違うスペシャルなのかよう分からんわ。
既存のウィルスに簡単にやられる様なポンコツなのかそれとも他のロボットにはできない事が出来る有能なアンドロイドなのか分からんというかその描き方に納得がないのよね(まぁ、この時の展開もただ単に絶望的な状況を作るためだけの、設定も何もない納得のないお話という事なのでしょうね)。

 

 

 

で、最後の物語の締めについて。
いや、あんな中途半端に終わるなよ…。そんな事するなら錬金術師ボス編で1クールで終わっていればよかっただろ…、と感じる終わりなのよね。シリーズ構成が出来ていない、という問題。

 

 

 

他にも細かい所で言えば色々あるけど…中二向けという事で多少は目を瞑る事が出来ます。

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上