録り貯めしていたアニメ「実は俺、最強でした?」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。
特に語る事がない作品。
いや、なんというか典型的ななろう系作品で安定のテンプレ展開のオンパレードで、想定外!予想外!みたいな事が起こる事はなくある意味安心して観れた作品でしたよ。
多くのなろう系作品がある中、この作品独自の!という売り、オリジナリティはどこなのだろうかね?何故この作品が(アニメ化作品として)選ばれたのかね?理由が分からんね…。
一応、今作「実は俺、最強でした?」では結界魔法というのが主人公独自の魔法/固有の能力みたいになってるけど(あとは魔法力?レベル?も規格外という設定)、この結界魔法が何でもありになってるんだよね…。
結界の拡大縮小や移動までは何とか許容できるんだけど…、服に変化させたりだとか発声を可能にしたりだとか監視カメラ的な事が出来たりだとかワープ可能にしたりだとか…もう何でもあり過ぎて意味分からんのよね。
いや、こういう独自/固有能力ってさぁ縛りがあるからこそその縛りの中で創意工夫あってなるほどそうきたかみたいな面白味が出てくると思うのだけど、何でもありは萎えるよねぇ、、、まぁそんなのをなろう系に求めてもしゃあないのかねぇ。
他のなろう系でも同じ様に何でもありの意味分からんのあるからねぇ…例えば、頭の中のイメージを物体に描き出すだけだった転写という能力が他人の魔法もコピーできるようになったり、また別作品においては自販機という括りであるはずが一般的・常識的に考えておかしい・それは自販機ではないというものも対象に無理やり入れたり…と独自/固有能力が何でもありみたいになってるのはなろう系ではままある事ではあるのですがね。。。
あと、、、ネットが繋がるのは意味不明過ぎるね。おそらく何も考えてない…、ギャグ的なノリで描いているだけで、深い設定・納得できる設定などを考えている作者とは到底思えないですね。
(底が浅い、薄っぺらい作品に作者自らがしちゃってるんだよね…)
さらに、なんかもうつっこむのも野暮な感じ話ですが、あのコードギアスのゼロのコスプレなんだよ、あまりにもまんま過ぎるだろ、自重しろと思いましたとさ。
で、お話のテンプレ展開はともかく、1クールとしてのシリーズ構成が酷いね、というお話について。
自国の王妃がラスボス的な巨悪として登場するのですが、物語中盤辺りで速攻で一応の決着がついたと思ったらもう王妃は放置のまま、最終回を迎えました。
(中盤以降にもちょこっと出番はあるのですが)ラスボスとして終盤で敵として現れる事はなく、最終回はなんか良く分からんまんま大して盛り上がりもせず終わった、物語作品・お話として全然まとまってない最終話でしたよ。
いやいや、もう少し作品としてまとまりのあるものにしようや…。なろう系のテンプレ展開についてはともかく、色々と投げっ放しで駄目な残念な構成の作品でしたよ。
1点褒める所を挙げるとすれば(強いてあげるとすれば…程度ですが)、転生後の家族に対する想いについてかな。
十数年間を一緒に過ごした転生後の育ての親、そして妹の事をちゃんと家族として認識してるのが良い…というかまぁ当たり前の話なのですが、、、某無職転生では同じように十数年を一緒に過ごした家族を家族として思っていない(かの様な)反応・言動があるのですよね(母親や乳母的な相手に欲情したり等々)…某無職転生の作者の考え気持ち悪いな。。。おそらく某無職転生の作者は「【十数年】を共に過ごした家族」という想像が頭の中で出来ていないのだろうね…。【十数年】と文字(小説)にすれば3文字程度だけど実際(物語内・小説内で)は様々な出来事・経験・体験があったはずという想像が及んでいないから【十数年】を共に過ごした家族がいつまで経っても他人みたいな認識なのだろうね。
まぁ特段褒める所でもない当たり前の事なのですが某無職転生よりかは今作「実は俺、最強でした?」の方は転生後の時を一緒に過ごした家族を家族として思っていると感じられ納得があるというお話。
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。
以上