アニメ「七つの魔剣が支配する」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「七つの魔剣が支配する」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


色々と変に感じた微妙な作品でした。

 

まず、この作品って名前は以前から聞いた事があったんですよね。
なんか賞を取ったとかCMでやってたのを観た覚えがあったのでそんな作品のアニメ化かぁ面白いのかなぁと少し期待していたのですが…、
キャラが良く分からんというか魅せ方が下手というかつまらん・魅力を感じないし話が方向性が分からんしで、そういう状態のまま話が進んでいくのでこの作品ってホントに人気あったの?と疑問な感じでしたね。

 

まぁ第6話にしてようやく話の方向性が見えてきた(復讐劇だと分かった)感じで有名作品だしここから面白くなるのだろうなと居住まいを正して観ていたのですが…、やはり面白くならない。。。ホントに人気あってアニメ化したの?と疑問・変に感じた作品だったのですよね。

 

 

いやね、それに第6話くらいにしてようやく話の方向性が分かるという展開についても、なにそのおっそい展開/シリーズ構成と疑問・変に感じたのですよね。
で、物語が12話13話になっても終わりを見せない展開だったので、あれ?この作品って2クールなのか?それなら序盤のスローペースな展開も納得するかなぁと考えていたら15話終了…。なんじゃその変則編成、と変に感じたというお話。
(深夜アニメだったら編成期とかあまり関係ないのかね?それともたまたま都合が付いただけなのか

 

 

 

次の残念ポイントは、主人公の友人達の設定について。
なんか魅力を感じない、うっすいキャラなのよねぇ…。当番回みたいなのが有るには有るのですが…、メインのストーリーが主人公の復讐劇であり、友人当番回はその合間合間を埋めるついでというか繋ぎというかかさ増しエピソードみたいに感じられるのですよね。
まず何より友人キャラ達の魅力を感じない/うっすいキャラ(テンプレ的な令嬢キャラ、優しさキャラ、がり勉系小生意気キャラ、気の良い兄ちゃんキャラ等)が問題ではあるのですが…、主人公がその友人達に裏の顔を隠して接している、それなのに主人公は友達思いみたいなキャラで友情を育んでいるという描写に真の友情を感じない、主人公と友人たちの関係性をキャラクターと共に薄っぺらく感じてしまうのですよね。
まぁ魅せ方・構成が下手というお話。

 

 

 

あとは世界観の設定について。
主人公たちが通っている所って学校・学園なんだよね?
なんかの目的で子供を育成する場所なはずなのよね?親が金払って通わせてるのよね?
そんな学校・学園へ通わせておいて生徒(子供)が命を落とす/再起不能になるとかが頻繁に起こるっておかしいだろ、親は納得せんだろ。
しかも、命を落とす/再起不能になる原因が2年生3年生の先輩って…なぜ看過されてんだよ、どう考えてもおかしいだろ?学校側どう責任取るつもりなんだよ。
せめて(人間相手ではない、モンスターとの戦闘による)事故とかならまだ分かるけど(それでも学校側の責任はあるだろうけど)、作品世界の倫理観に納得がないのですよ。

 

 


また学園の設定と関連して、学園地下の迷宮設定について。
地下に広大な迷宮(土地)が広がっている世界観が分からん・理解できん。
なんだ?この作者はメイドインアビスみたいな事をやりたかったのか?
その割には世界観の設定が雑で粗くて薄っぺらくてなんちゃってアビスにしかなってないよ…。

メインストーリーである「主人公の復讐劇」をやるのにこの地下迷宮設定は絶対必要なの?多分必要ないよね?(絶対ではないよね?)。おそらくこの設定って学園という箱庭で友人たちが巻き込まれる/友人・知人が絡む色々なシチュエーションを手軽に作りたいが為(学園という限られた範囲・敷地内では話を広げるのが難しいので)の適当に作った便利空間なんだろうね。だからこそ設定が雑で粗くて薄っぺいんだと考えるんだけど…。

 

 

 

ストーリーの構成にしてもキャラにしても世界観の設定にしてもシッカリ作り込まれておらず雑、粗い、薄っぺらいと感じる色々と変に感じた残念な作品でしたよ。

 

まぁイライラするという事ではない、前評判の割には…というハードルが上がってた感じであり特段に酷く悪い訳ではないのですが取り立てて良いという事もない感じ。

 

 


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上