アニメ「花野井くんと恋の病」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「花野井くんと恋の病」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

 

青春恋愛モノであり、直近で同じ様なアニメというと「スキップとローファー」を思い出しましたね。
が、同じ講談社作品でありながら(デザートとアフタヌーンの違いはありますが)こうも違うのかと驚きましたね…。
「スキップとローファー」は面白かったのに…(「良」寄りの可もなく不可もなく評価作品)。。。

 


第1話からしてもう納得がないお話・設定でしたね。
JKである主人公が「好き・恋」が分からないってなんや…。おいおい、お前は生まれたばかりのアンドロイドとかAIか何かなのか?
好きが分からないって…、分かるやろ、可愛いとかカッコイイとか思う気持ちのその延長だと想像できるやろ?それともそんな感情すらないのか?
そんな奴おらんって…、、、と現実を舞台に描いておきながら非実在/非存在な人間を描いているのですよね(リアルに存在しないような人間を主人公に描かれても想像・イメージできないし共感も好感も持てないのよね、というお話)。
ホントこの主人公は何なんだ?機械として生まれて初めて人間と触れ合って感情を持って「コレガ、ニンゲンノカンジョウ…」という状況にでもなっているのか?
おかしいだろ…と納得がないのです。

 

 

また彼氏のキャラにしても彼女(主人公)以外はどうでも良いとサイコパス的な感じを出してるし…こちらもこちらで非人間的な存在を描いちゃってるのですよね。


彼氏キャラついでに言うと、主人公の過去と接点を持たせる設定(実は小学校で出会っていたみたいな)は要らんと感じたね。
過去において主人公に対する負い目というか後悔の念を抱いているシーンを象徴的に描いていながら、初登場時や序盤でそれを取り戻す/取り返す様な行動を彼氏キャラは見せていないのですよね。過去の接点について何も語られていなかった序盤と過去回想後の終盤の彼氏キャラとでちぐはぐ感、一貫性がないと感じられるのですよね…。
なんだろ、「実は小学校で出会っていた」設定は後付けなのかな?と感じるほど…。

 

 


で、お話の全体の流れ・構成としては主人公、彼氏キャラ共に少し人間に近づいた、みたいな話で終わっているのですよね(好き・恋が分かった、サイコパス味が薄らいでいくみたいな)。
いやね、これがホントに主人公や彼氏キャラが生まれたばかりのアンドロイドとかAIで人間と初めて触れ合って人間の感情を理解して人間に近づきましたっていう話なら構成として良いと思えるのですが…、違うからね。学生の青春恋愛モノのガワを被って共感や好感の持てない非実在・非存在のキャラの成長を描く物語を見せられてもねぇ…。

 


主人公キャラの有り得ない設定・序盤と終盤で彼氏キャラがブレている構成など納得のない残念な物語作品となってしまっているのですよね。

 

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

 

以上