アニメ「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


幽霊ちゃんが可愛いだけの萌えアニメ。中身という中身はないお話。
そして、幽霊ちゃんは何故幼くして死んだのか、という闇を抱えた怖い作品。

 

主人公の社畜さんのビジュアルはなんか「小林さんちのメイドラゴン」の小林さんに似てる。
髪型だったり女性なのに男性の様なネクタイ、パンツスタイルだったり、と…なんだろわざと寄せてんのか?と感じるほど。

 

あと、主人公・社畜さんの名前設定要らんのに…みんな社畜さん呼びで統一して良いのに(名前不明のままの方が面白味がある)。
それに社畜さんの名前設定をするのなら、幽霊ちゃんの名前をしっかり設定して欲しいわ。。。
化け猫ちゃんから「あなた」呼びされてる幽霊ちゃんに違和感というか不自然さが目立つというか…化け猫ちゃんが幽霊ちゃんに名前聞いて名前呼びするでしょ、普通…。


また、たまに描写で分からんのが、幽霊ちゃんが物を持って運んだりしてんのだけど、周りからはどう見えているのか謎。
幽霊ちゃん自身は視えない・他人から(霊感がない人間)からは認識されないみたいだけど、だったら幽霊ちゃんが持ってる弁当だったりは宙に浮いて見えているのか?街中を弁当持って歩いてたけどどう見えてるのか、謎。

 

そういう設定周りが気になるのよね…。

 


で、冒頭でも述べたけど幽霊ちゃんは何故幽霊になったのか?最近亡くなった子という設定ではなさそうな感じはしますが、幼くして命を落とし成仏できずに彷徨っている
という(幽霊ちゃんの可愛さに萌へぇ~と惑わされてしまいますが)、表向き萌えアニメの裏に見える悲しい設定が見えて怖いのですよ。。。

 

最終的には幽霊ちゃんが成仏して終わる話になるのかね?
それとも社畜さんが過労死して幽霊ちゃんと同じに(社畜幽霊さんに)なる事でいつまでも仲良く暮らしましたとさ的な、終わりになるのか、、、
社畜さんの目の隈とれねーし、そうなるかもな…な闇を抱えた作品。。。

 


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上

漫画「舞姫 テレプシコーラ」 ~感想

漫画「舞姫 テレプシコーラ」を読みしました。
以下、ネタバレを含む感想となります。


…結構ズッシリと重い、悲しく辛い想いが心にズーンと重く残る物語でしたね。
いやね、最終10巻のあの展開…決して「物語展開/構成的」に『納得』がない訳ではないのです。。。伏線、フラグは以前からあったので、
もしかしたらそういう展開になるかも…と予想はしていたのですが(どちらかというと『納得』はあった描き方なのですが)、そうなって欲しくはなかった、千花のバレエ復帰を期待していたのですが…、最も悲しい結末になってしまいましたね。

「物語展開/構成的」には『納得』がある造りなのですが、一読者としては認めたくはないという心情的に『納得』できないというか、したくない、受け入れがたい展開でした。。。

 

 

悲し過ぎる結末でしたが、山岸さんの物語展開の巧さには舌を巻くばかりですよね。直前に主人公・六花の祖母が倒れ入院する話があったから六花と同様に祖母の話が展開されるのかと思ったら…の衝撃の展開でしたからね。。。
今回、山岸凉子さんの作品を初めて読みましたが、山岸さんはもの凄く丁寧にキャラクター(内面/性格)を描き、もの凄く丁寧に納得のある話の流れを作り物語を展開される方なんですよね。
キャラクターが何をどの様に考え、その結果としての言動がつぶさに描かれているから納得がある話の流れになっているんですよね(もちろん、主人公以外のキャラについては今後の展開を見据えて敢えて語られていない部分もありますが)。

 

そのあまりに丁寧過ぎる物語展開に、最初は(というか最後まで)物語が/主人公・六花がどこに向かうのかが分からず(全10巻というのは分かっているのですが、5巻まで読んでも6、7、8巻まで読んでも最終的なゴールが見えず)、
この作品ホントに10巻で終わるのか?とずっと不安なまま読んでいました。それがあんな結末になるとは…(いやね、第2部がある事は知っていたので第1部は投げっ放しというかコンクールやってひと区切り終わる程度で第2部に続くような形で終わるのかなと思っていたのですよ)。

 

 

お話は間違いなく面白いんですよね。キャラクター、話の流れが丁寧で思わず引き込まれてしまう面白さなのです…だからそこ物語がどこに向かうのか分からない/見当がつかない構成でも最終10巻まで読ませる魅力があるんですよね。
(最初こそ/取っ掛かりこそ、特徴的な絵や登場キャラ・空美のエグい・ドギツイ設定なんかで敬遠しそうになりますが)
丁寧に内面が描かれるキャラ、そのキャラによって紡がれる物語に引き込まれていくんですよね…。
それ故に…、キャラの魅力を深く感じるが故に千花の喪失は読者の心に深く重く残るものとなるのですよね…。

 

千花にとってはいじめは大した問題ではなかったと思っています。バレエさえできればバレエさえあれば問題ないと考えていたのだと。。。
しかし、手術、再手術、再手術…とバレエを支えにしてきた千花の心を2度も3度もへし折りに来る。。。
強い心を持っていた千花も次第次第に弱って行く…そして、、、と千花のその選択に納得はありますがその選択はして欲しくなった。。。

千花というキャラを丁寧描いているから・魅力あるキャラとして描いているから、本当にこういう子が知り合いに居るみたいに感じそれ故に10巻のあの衝撃に展開に心が深く沈む気持ちになるのですよね…。

 


まぁ今から思えば、山岸さんの中で10巻のこの結末は最初から決まっていた構成なのでしょうね。「舞姫 テレプシコーラ」(第1部)のお話は六花、千花の物語だった訳ですね。
「物語構成」として千花の運命が決まっていた事は納得・理解はしますが、千花はホント良い子で強い子で何も悪い事・責められる様な事はしていないのに物語構成都合上、不孝不幸不幸に見舞われる千花が不憫でなりません。

 

キャラクターの見せ方、話の流れ、物語構成には納得があり巧い面白いのは間違いなく、さすがベテランと感じるのですが、
個人的に千花にはバレエ復帰して欲しかったという想いがあり漫画はやはりエンタメ、ハッピーエンドであるべきと考えているので
(フラグはあったが結末があまりに悲し過ぎたので)、点数で言うなら79点というところでしょうか。


第2部があるのは知っていますが、10巻のあまりのダウナー展開に続きを読む気になれないんですよね…。
第2部よりも、もし千花がバレエ復帰するifルートがあるのならそちらの方をぜひ読みたいですね。


以上

 

アニメ「であいもん」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「であいもん」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


作者の浅野りんさんは昔っから知ってる。。。CHOKOビースト、PONキマ、パンゲア…、ガンガンっ子だったからね。
(パンゲアは最後まで読めてないので結末知らんのよね)
そんな浅野りんさんの作品がアニメ化という事でなんだか感慨深いものがありましたよ。

 

浅野りんさんの描く漫画によく登場するタイプのキャラクター…、男勝りな・気の強いお姉さんキャラ好きなんですよね。。。
(ちょこビのお姉さんとか好きなのよね)

 

その作風からも高橋留美子さんから影響受けてんのかなとも感じますね。

 

しかし、浅野りんさんの作品を読んでいていつも感じるのは、今一歩足りない…もひとつ物足りない…、キャラの深掘りが出来ていないという点なんですよね。
キャラを深掘りし魅力を深めて、その深めたキャラとキャラの深めた絡みを見たいのにそこまで行ってくれない、といつも感じてたのよね。
決して表面的なキャラではない良いキャラが描けてんだけどなんかずっと浅瀬で遊んでいるだけ、という感じ…そこからさらにもう一歩踏み込んだキャラ掘りをして欲しいといつも思ってたんよ。

 

ここら辺はまぁ良くも悪くも高橋留美子的なコメディメインのなかなか関係性の変わらないキャラの描かれ方・物語展開がなされているんですよね。。。

 


で、今回の「であいもん」も主人公のキャラ、一果のキャラなんかについてもう少し深掘りして欲しいんだけどなぁ…キャラを深掘りするエピソードが欲しいんだけどなぁと感じたのでした。

 

 

あと、他にちょっと気になる点を挙げると、
和菓子要素…、あまり要らんのよね、、、物語的に必須じゃないというか中心になっていないのよ。。。
まぁこの問題は主人公が和菓子を作らない・作らせてもらえない事にあるんですけどね…。
普通はこういった料理/創作ものの主人公は自らの創意工夫を以て創作を行うのですが、主人公には和菓子作りの技術/経験がほぼないのでバイトの様な事しかしていない(出来ない)ため和菓子作りがメインとならず和菓子要素が申し訳程度に取って付けた様な感じなってしまってのよね。。。


各話各話に登場する(和菓子店を訪れる)客・ゲストキャラの悩み/望みに応じて適切な和菓子を提供する・創意工夫を凝らして腕を振るう、という事をしない主人公では和菓子がメインになり得ない…弱いのですよね。
和菓子店という環境に身を置きながらバイトの様な事しかしないのであれば、例えばそれは和菓子店ではなくても花屋でのバイトも同じ(適切な花を客に提供するという)様な話が成り立ってしまうと感じるのですよね。。。そこがちょっと残念。

 


次に、ちょっと余計なキャラが多いかな?と感じる問題。
和菓子店のバイトJKや女装癖の職人、途中参加する見習い女職人。
まぁバイトJKは元カノとの絡みもあるから必要かな…しかし、女装癖職人やと見習い女職人のエピソードなんかは1クールでやるにはちょっと無駄に話数を費やしてるなぁと感じるのですよね。
サブキャラの設定説明に話数使うよりかはメインキャラの深掘りが欲しいと感じたのでした…しかしこれが原作通りのお話の並び(エピソード順)なら1クールの構成云々は何も言えない(原作尊重した結果)のですがね。。。

 


あとは最終回。
最終話のBパート終わりを見たとき、え?これで最終回なの?なんか全然最終回っぽくないじゃん・締まってないじゃんと驚いたのですが、Cパートを観てあ~これで何とか締まったかなぁ、最終回としての体は保ったかなぁと感じたのでした。
しかし、父親は結局登場せず、主人公も「先輩=一果の父親」と知らずじまいか。。。まぁ原作漫画がまだ連載中というのもあるのでしょうね。

 

と、気になる点をちょこちょこ書きましたが決して悪い所はなく、もう一歩踏み込んで欲しいと感じる物足りなさから、
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上

 

アニメ「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


タイトル詐欺な作品。
主人公が全然村人Aじゃないじゃん…。
英雄の息子みたいだし…、それにこのタイトルから想像していたのは、あくまで村に住む少年Aが自分の村に降りかかる火の粉を払うために力を振るう、みたいな
基本的に村に定住している主人公が・村で平穏に暮らしたいと願っている主人公が厄介事を頼まれて仕方なく力を振るう、無双するそんな話だと想像していました。
しかし、主人公は早々に村を出て魔法学園に入りなんか無双して果ては学園で教鞭を執って欲しいと頼まれる…あれ?この流れなんか見たことあるなと凄い既視感を感じたのが「失格紋の最強賢者」でした。


思えば「失格紋~」との共通点が他にもありますね。
類似点
・前世で最強だった主人公が転生
・最強主人公が最序盤で知り合ったヒロイン二人に実技・魔法指導
(・最強主人公が入学した学園で指導・教師役を頼まれる)
・ラスボス?黒幕役?の声が子安さん


なんか主人公のビジュアルも似てるしどっちがどっちだか分らんくなる作品。

 


で、次にストーリー、キャラクターについて。
ようわからん…。最初主人公は友達が作りたいみたいな事を言っていたのに中盤、終盤ではその設定はどこに行ったのやら。。。
終盤は急に過去に飛ばされる話が始まり、物語途中まで暗躍していた黒幕っぽい子安キャラも出なくなって、ポッと出の奴がラスボスになってそのまま話が終わっちゃうし…と訳分らん構成でしたよ。
「失格紋~」と似ていると書きましたが、これならまだ「失格紋~」の方が良かったですよ。。。五十歩百歩ですが、ね。

 

あと、キャラも弱いね。

特にあの銀髪のヒロイン。これといった一本筋の通った性格という物が全く見えず魅力が感じられないヒロインでしたね。

 


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上

アニメ「勇者、辞めます」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「勇者、辞めます」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


魔王討伐の為に旅立った勇者が単独で魔王を倒して帰還したけど今度は魔王をも超えるその力を人間たちが恐れ勇者を追放した…、
人間の国から追放された勇者が向かった先は自らがボロボロに打ち倒した魔王軍だった…という導入・設定から始まる物語。
しかし、実はその勇者は3000年以上前に存在した人類文明が魔族を滅ぼすために造った生体兵器で、長い年月の間に自身の存在意義が揺らいでしまったために
人類と魔族の懸け橋となる存在(=魔王)に後を託して自らの使命に幕を引こうとしていた…というお話でした。


いや…、設定の意味は分かるけどさぁ…色々と納得がないのよね。。。

 

まず、ダメな構成が、
序盤~中盤までの話は完全に茶番だったというお話の構成。
物語序盤~中盤のお話は、人間の国から追放された勇者が魔王城へ面接に行くが、その遺恨から採用を拒否られなんとか認めてもらおうと別人に成りすまし仮採用みたいな形で魔王城に入り込み着々と成果を上げて行くお話が展開されます。

 

…視聴者(読者)としてはまず一番最初に説明された導入・設定を受け入れて物語が始まる訳だからさ、その設定を途中で覆す様な展開はダメだと思うのよね…。
いやね、これがもし「オッドタクシー」の様な最後に(最初に受け入れたつもりの設定が)ひっくり返ってあ~なるほど、と膝を打つ様な展開なら良いけどさぁ、
この作品はそうじゃあない。。。
物語中盤以降で主人公の過去設定が説明され、実は魔王討伐の旅もその後の魔王城への採用試験も勇者の考えたシナリオ・茶番だったという、~成果を出そうと一生懸命頑張ってんなぁと序盤の物語を観てたのが馬鹿みたいになるのよね~最初の導入・設定を覆すだけでそこに面白味も何もないお話が展開されるだけなのですわ。

 


そして次にダメ・納得がないのがその設定について。
勇者は魔族に対抗するために人類が造り出した最強の生体兵器らしいのですが、どうしてそんな最強の生体兵器が造り出せたのか分からん、納得がないのよ。
「最強」と説明だけされてもそこに何の納得・説得力もないのよ。魔族を素体したとかなんとか説明されてたけどそれだけで最強になるの?あと、物語の重要なキーアイテム「賢者の石」ってどういう風に作り出されたのよ?なんかスンゴイ動力炉らしいけどさ何故そんなものが作れたのかよう分からん
(物語終盤で主人公の勇者が自分と同じ生体兵器を再生させたみたいな話があったけど、その時「賢者の石」も造ったの?造れたのなら「賢者の石」欲しがってた魔王に上げればイイじゃんとも思ったけど)

 


また最終盤の「対勇者拘束魔法」…そんな都合の良い物、どうして魔族は造り出せたのか?これも全く分からん、納得がない。
(これが例えば生体兵器を作った科学者たちが、生体兵器が暴走した時などの万が一のために備えていた緊急停止用プログラムだというのなら納得しますが、
魔族が使っている対勇者拘束「魔法」の能力によるものみたいなので科学的なプログラムだと思えずよう分からんし、緊急停止プログラムだとしたらそもそもなぜ魔族がそんな知識を持ってんのか分からんのよね…多分作者もあまり深く考えてないのだろうと思われるので「納得なし」の設定として結論)

 


と、「設定」だけ作った、という感じの中身がない・納得がないスカスカの設定なのでした。

色々と細かくツッコメば気になるところ・納得のない所はありますが、展開にイライラする様な酷く貶める様な物語ではなかったので
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上

 

 

アニメ「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


う~ん、まぁ悪くはない作品。
(かと言って特段良い作品という訳でもないのですが)

 

乙女ゲー世界への転生ものでありながら、男を主人公とした変化球作品。
魔法が存在するファンタジー世界観設定でありながら科学兵器・ロボットも出てきて主人公がロボットに乗って戦うという何でもアリな世界観。
まぁ、その何でもアリな世界観設定については元のゲームがそういうメチャクチャな設定だったという導入・設定説明だったので受け入れられます。

主人公が都合よく(転生前のゲームの知識を利用したとはいえ)最強の戦艦、ロボットを手に入れて強大な力を持つ事になるのはご都合だなぁとは思いますが、
「乙女ゲー世界転生もの」に「最強系主人公もの」の要素も取り込むのはちょっと面白かったですね。

 


ストーリーの構成も悪くないと思います。
アホなイケメンズ5人との最初の対立と、その後イケメンズの一人また一人と仲良く?なって行く話の構成も面白かったです。


キャラについて。
ヒロイン二人のキャラについてはちょっと弱いですね。
ゲーム内でのメインキャラクターでそのゲーム設定上の役割が最初から与えられてるキャラなのでその分ちょっと弱いのかなとも思ったのですが、
イケメンズ5人含め全体的に見てこの作品はキャラが弱い問題がありますね。

 

で、その中でも最たるものが主人公のキャラなのですよね。
いやね、下衆キャラ自体は良いのよ…、キャラになってる。

 

しかし、主人公の本心というか中核にある物が見えない、というキャラクターになっているのが問題なのですよね。
平穏に暮らしたい、結婚したいみたいな事を常々言っていますが、やってる事が真逆というか
悪目立ちする様な事を積極的に行い、ヒロイン(平民の方)とも仲を進展させようとしない(ゲームストーリーは偽ヒロインに任せれば良かろう、フリーになった真ヒロインと恋仲になれば良いのにと思うのですが)、
また、王妃に大胆告白したり(ギャグなのか?本心ではないのか?)、お茶の速水先生を尊崇したり(あの下衆主人公がなぜ?と理由がよう分からん)等々
主人公の本当の心、一本筋の通った性格というものが良く見えてこないのですよね、それが問題。


主人公は性格や口が悪かったり金にがめつい等はありますが、基本的には困っている人を捨て置けない良い奴で、敵であろうと人死にを是としないという考え・キャラクターなのは良いのですが、
これらは表面的な性格なんですよね。。。深い所、人間的な部分が見えてこないキャラクターにちょっと物足りなさを感じるのです。
この辺りのキャラクター設定が巧く出来ていればもっと良い作品…悪くはないという消極的評価ではなく面白かった・良かったと言える作品になるのですが、ね。


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以下、雑感。
偽ヒロインを妹(転生前の)と認識する展開も見たかったですね(あるとしたら2期か?)。
…登場人物の中でこの偽ヒロインが一番キャラ立ちしてたと思いますね。

 

以上

 

アニメ「阿波連さんははかれない」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「阿波連さんははかれない」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


ジャンルはラブコメというよりギャグ寄りかな?(序盤はラブ要素ないからね)という作品。
まぁ後半はちょっとラブ要素も出てくるからラブコメでも良いかな。。。

 

フォーマットは「からかい上手の高木さん」とほぼ同じ。
席が隣同士の主人公ライドウと阿波連さんの二人が居ればお話が成り立つ構成の物語。
(ジャンルについては「~高木さん」の方はラブコメと言い切れるという違いはありますが)
フォーマットがほぼ同じ、と書いたのは「~高木さん」と「阿波連さん~」では主人公の周りの登場人物達(クラスメイト)の描かれ方が異なるからです。
「~高木さん」の方はあくまでクラスメイトという関係で、主人公二人の関係の進展の話に積極的には関わっては来ないのですが、
一方「阿波連さん~」では二人の仲を進展させようと積極的にメインストーリーに関わってくる描かれ方がされている、という違いがあります。

 

 

他とはちょっと変わった主人公二人の関係だけで成り立つ話・構成であるならば、正しい描き方としては「~高木さん」の方になるかなぁと感じますね。
主人公二人だけでは話が進展させ難いと感じた作者が賑やかしも兼ねてポッとクラスメイトキャラを登場させた様に感じるのですよね。だからこそそのクラスメイトキャラと仲良くなる様な出逢い・きっかけのエピソードや
男同士(ライドウとクラスメイトキャラ・男)、女同士(阿波連さんとクラスメイトキャラ・女)の友情を深め合う様なエピソードが描かれず話を進展させるパーツ・賑やかし以上の役割が与えられていないのです。
ライドウのキャラなんかは最序盤でめっちゃ積極的に友達作りしようとしてたキャラなのだから、その流れでクラスメイトキャラ・男と友達になるエピソードでも描く様な構成にしていれば(序盤の展開・構成を「主人公二人だけ居ればお話が成り立つ構成」にしていなければ~「~高木さん」フォーマットにしていなければ~)、
クラスメイトキャラをメインストーリー(主人公二人の仲の進展)に積極的に関わらせる描かれ方にも納得はあったのですがね…。

 


あともう一つ、これまた「~高木さん」との比較で申し訳ないのですが、主人公ライドウの男としての描かれ方・異性の接近、接触に対する無反応な描かれ方に納得がないのよね。
なんなの?ライドウはアンドロイドなの?と感じるほどに感情がないのよね。いや、顔が怖い・仏頂面という設定・導入は受け入れるけどさ、なぜそれが感情欠落みたいな事になってんのか納得がないのよね。
「~高木さん」の西片が断然正しい男子の描き方されてるのよ。
まぁこれがラブ要素が全くないギャグ作品だというなら無感情・感情欠落の主人公キャラでも良いんだけど、ラブ要素を絡めるのならライドウのキャラの描かれ方に納得がなくなるのよね、というお話。

 

実際にライドウが阿波連さんを『本当に』好きなのかが(阿波連さんの描かれ方に対してライドウがあまりに無感情に描かれているから)観てて分からんくなってるのよね。

 

ギャグとして見ればライドウは良いキャラではあるんですけどね。。。
いっそギャグ作品として振り切ってしまえば良かったのですがね…。

 


と色々書きましたが、作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上