アニメ「シャドーハウス 2nd Season」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「シャドーハウス 2nd Season」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

第1期を結構面白く観ていたので(主にエミリ子可愛さ)、第2期も楽しみにしていました。第1話を観始めて思ったのは…、結構1期の設定忘れてたわ…そんなに昔の事ではないのにね。まぁ自分の中ではそれだけの作品だったという事よね…第1期の評価も「良作」ではなく「可もなく不可もなく」評価だったからね(アニメ「シャドーハウス」(第1期感想)。


で、この第2期では結構いろいろとシャドーの秘密が明かされましたね。
第1期と比べるとシャドー家の秘密がわんさか出てきましたよ。
第1期がエミリ子の章だとすると、第2期はケイトの章という感じの造りでしたね。

 

シャドー家の秘密がかなり色々と明かされ物語が進展した感はありますが…、、、
第1期の感想の時にも書いた事を同じ事を再度書きますね。
偉大なるおじい様やシャドー家の謎(その正体、目標・目的等…)が残されたままである事、そして物語がどこへ向かっているのか(何をどうやったら・何を達成したら物語が終わるのか)が相変わらず見えないんですよね。
色々な謎が明かされた第2期ではありますが、エミリ子・ケイト達の現状が物語全体のどの位置に居るのか・物語全体の進捗として何%の位置にいるのか?がわかる様な造りになっていないのが残念なのですわ。
(それは例えば、願いを叶えるための不思議な球を7つ中5つまで集めている段階であるとか、敵四天王の内の二人を倒した状態であるとか…等)

 

おじい様やシャドー家の目的などが謎のままで、今後どうしたらエミリ子・ケイトの願い・目標が達成されるのかが何も見えない状態なのですよね。
ケイトやエミリ子はおじい様を倒す事やシャドー家を滅ぼす事を目標としている訳ではないよね?なにかしらの「大目標」というのみ見えない・分からない状態なので現状どういう位置に居るのかも把握・理解できないんですよ。
…せめて大目標を設定して(ひとつなぎの大秘宝を見つける・海賊王になる、の様な)、その目標を向かって試行錯誤、時には回り道しながらも暗中模索する主人公達の成長と過程というのを観たいのよね。
(「取り敢えず星付きに認められる」という様な小目標・中目標だけの設定ではなくてね…大目標が設定・明示されないまま小目標・中目標だけが達成されたとしてもそれはやはり物語的に主人公達がどの位置にいるのかさっぱり分からんままなのよね)

 


上述した様なストーリー構成・シリーズ構成に問題はありますが、それ以外(キャラや作画や演出)は良いですよね。
まぁおそらく原作がまだ謎を抱えたままだと思うので(原作未読)、仕方ない構成なのかもしれませんがね。。。


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上

アニメ「転生賢者の異世界ライフ~第二の職業を得て、世界最強になりました~」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「転生賢者の異世界ライフ~第二の職業を得て、世界最強になりました~」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


異世界転生モノも黎明期、成熟期を過ぎ、衰退期へ移行しつつあるのに、なぜ今この作品がアニメ化されているのかが謎な作品。
いやね、異世界転生モノ黎明期ならこの作品がアニメ化されるのも分かりますよ。
しかし、黎明期をとっくに過ぎもはや衰退期という今になってなぜこの作品が選ばれたのか?
他の異世界転生モノと一線を画す何かがあるのか?
それは例えば、初の人外への転生モノであるとか、初の女性キャラでの転生モノであるとか、悪役令嬢という特殊なポジへの転生モノであるとか…等々
この作品独自の強み、独創性・ユニークさがあれば良いのですが…、何もないのよね、目を引く新しいポイント、斬新さ、奇抜な面白い設定というものが。。。

 

スライムテイマーという職業は「神達に拾われた男」で使われてるネタであるし、
賢者なんてそれこそ「賢者」を含むアニメ化されたタイトルだけ挙げても「失格紋の最強賢者」、「賢者の弟子を名乗る賢者」、「賢者の孫」などがあり、
アニメ化されていないなろう系作品を含めればごまんとあるのではないでしょうか?

スライムテイマーにしても賢者にしても目新しい設定というものが全くないのですよね。
まぁスライムテイマーというのは正しくなくてスライム以外のモンスターも使役するテイマーなのですが、基本的にはスライムメインで戦うのでスライムテイマーで良いでしょう。
しかし、このスライムの使い方もほぼほぼ魔法を転送するツールという使い方のみなんですよね…。
なんかもうスライムである意味がないというか何でもイイんじゃない?と感じる、、、それはもうテイマーという職業でなくてもイイんじゃ?とも。。。
たとえば陰陽師みたいな感じの職で式神みたいなのを使役する、そしてその式神を通じて魔法転送するでもイイんじゃね?と
テイマーである意味、スライムを使う意味(スライムの特性を活かす等の意味)があれば良い・感じられれば良いのですが…、その必要性を何も感じないのよね。。。
強いて上げるならただ可愛さ受けを狙ったのかな、というメタ的設定の必要性しか感じられないのよ(物語設定的必要性・説得力・納得が皆無)。

 


あとは、主人公のキャラがほぼほぼ無感情というキャラ問題。
能面みたいな主人公を見て何が楽しいんだ?この無感情な何の深みも魅力も感じられない主人公のキャラクターに読者/視聴者は好感・共感・興味を持ってくれるとどうして作者は思えるのか?
作者はキャラクターを造る気がないのか?キャラクターの重要性というものを理解していないのか?
まぁしかし、仮にキャラクター性がほぼない主人公であったとしてもお話・ストーリー構成が良ければ充分見れる物になるのですが、
この作品はお話の構成も良くない…良くないというか「なろう系」のテンプレなんですよね。
事件→無双→事件→無双→…の繰り返し、そして最後にちょっと手強い敵が出てきてそいつを倒して終わり…という展開・構成のなろう系テンプレ、なのです。


目新しい設定もない、キャラクターにも魅力がない、お話の構成もそこらのなろう系となんら変わり映えのしないテンプレ展開、という
ホントなぜ今更この様な何の面白みも感じられない作品が選ばれアニメ化されたのか???と疑問を感じながら観ていた謎な作品でした。


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上

 

アニメ「白い砂のアクアトープ」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「白い砂のアクアトープ」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


物語序盤を観てて思ったのは、朝ドラみたいだな…でした。
もっと言うなら、実在の人物をモデルにしたタイプの波乱万丈な人生が描かれた朝ドラではなく、オリジナルヒロインが活躍する(実在モデルタイプほどには波乱万丈が起きない)…近年で言えば「おかえりモネ」の様な朝ドラ味を感じアニメ作品でしたね。


まぁP.A.WORKSの『お仕事シリーズ』ってのがそもそも朝ドラの働く女性(夫を支える系もあるけど)の活躍を描くというコンセプトが同じではあるんですけどね。

 

しかし、この『お仕事シリーズ』って…俺的には別に嫌い・苦手ではないけど大して好きくないのよね、『SHIROBAKO』以外は…。。。
別に作品でチョイスする「お仕事・職業」に何か問題がある訳ではないのよ…、旅館の仕事でも観光の仕事でもアニメ業界の仕事でも水族館の仕事でもイイんだけどさぁ、、、
やはり半端に(フィクションでありながらも)現実・リアルを取り入れてる分、ドラマチックさ・お話の構成/起伏が弱い所があるんですよね…(『SHIROBAKO』除く)。

SHIROBAKO』はシリーズ全体を通しての構成の巧さ、そしてキャラクター造形の巧さ、で俺的に2014年「優」評価の作品となるのですが…、これは別に「アニメ業界」を題材にしたからというのが「優」評価の理由ではなく、それはやはりシリーズ構成の巧さが一番の理由なんですよね。

 


今作「白い砂のアクアトープ」はシリーズ構成がダメ、なんですよね…さらに言えばキャラクター造形も巧くない。。。
なんでしょうね、『SHIROBAKO』との差は…、監督・シリーズ構成・脚本家の能力の差、という事になるのでしょうかね。

 


「~アクアトープ」は全24話2クール作品で、1クール目「がまがま編」、2クール目「ティンガーラ編」という構成ですが、
1クール目の「がまがま編」の物語がほぼほぼ2クール目に活きていない…、1クール目「がまがま編」がキャラ紹介みたいな章にしかなっていない・「ティンガーラ編」になって「がまがま」がただ過去を・思い出を振り返るためのパーツにしかなっていないのですよね。
シリーズ全体を通しての「がまがま編」からの「ティンガーラ編」への構成が綺麗く纏まっていない雑な構成というか、構成しようとしてたのかすら怪しい…老朽化で潰れるだけの展開なら丸々1クール消費せず7~8話で「がまがま編」終わらせてサッと「ティンガーラ編」へ進みゃあ良いのに、、、と感じるのですよね。
いやね、これがまだ「キャラ紹介、過去の思い出」以上の意味が「がまがま編」に与えられていて「ティンガーラ編」でそれが活きてくる様な構成になっていれば1クール使う意味も理解するのですが…そうはなっていないのがダメ・残念なのですよね。

 


続いて、脚本、キャラクター設定・描写について気になったところを少々。
まず第2話、風花がペンギンの餌やりで失敗しそれに対しくくるが「生き物を扱う事の難しさ・責任の重大さ」を説くというか怒るというシーン。
くくるの生き物に対する真摯さ・誠実さを表しているのだと思うのですが、別に風花はふざけていて失敗した訳じゃないのにそんな怒らんでも…、ほぼ初対面の相手にそんなに怒るか?すぐキレるというキャラの娘なの?と感じてしまうのですよ。

 

他では「ティンガーラ編」での13話だったか、
くくるがティンガーラで営業の仕事を失敗して、がまがまのやり方は通用しない、忘れろみたいな事を言われるというお話について。
確かにね、がまがまと同じやり方では通用しないかもですが、曲がりなりにも館長(代理)もやってたくくるが全く何もできない、話の都合上ただただ失敗するという展開はどうかな?と納得がないのです…100%の成功は無理でも50%ぐらいできてもイイやろ、と思う訳ですよ。

 

上述した第2話、第13話だけを例に挙げても感じる話の不自然さ、納得のない展開…その理由は、ストーリーの展開ありきで脚本を書いてるからおかしくなっているんですよね。
キャラクターありきで物語を自然に展開させないから納得がない脚本になっているのですよ。
そういう納得のない事をやってるからシリーズ構成もキャラクター造形もダメな・残念な事になっているんですよね。

 

(
あと別件ですが13話ついでに語っておくと、副館長のパワハラが酷いね。
この作品の舞台って現代だよね?30~40年前の日本が舞台ではないよね?
大勢の前で「使えなさそう」、「雑魚、いや雑魚以下」からのプランクトン呼びって…、、、
もしこの作品が朝ドラでやってたら今なら「白アク反省会」のハッシュタグ付いてたよ…、今の時代あり得ないねってね。


…そしてこの「プランクトン呼び」も最終回でくくるの成長を示すために呼び名が変わるギミックでしかなく特に副館長のキャラ(前職で水族館を守れなかった、生き物を守れなかったという自責の念に駆られているというキャラ)を深掘りする様な・キャラと関係した・キャラを表したものになっていない(ギミック以上の意味がない)という、お話の構成とキャラ設定の関係の薄っぺらさを示すものとなっていますね。

 

自分のブログの中で常々言っている、とある漫画の『納得は全てに優先する』ってのはホント真理だなと思う訳ですよ。
人が何かに対しイライラしたり落胆したり悲しくなったりするのは全てそこに「納得」がないから、なんですよね。「納得」があればツライ出来事・悲しい出来事も受け入れられる、前へ進める…けど「納得」がないとそこで止まっちゃうのよね…。

「納得」のない脚本・ストーリー展開、キャラ設定のこの作品がもし朝ドラで放送されてたら、たぶん今話題の朝ドラ(俺は観た事ないけど)と同じ様に炎上脚本になってたと思うよ。
)

 


他にもキャラクター設定・描写で気になるというか気に食わないのが、
空也は結局女子が苦手のまま?いやいやいや、結構陰湿な嫌がらせ(退学までさせられる)まで劇中で語っておいて最後まで救済ナシで終わりかよ…。別に女子が苦手って設定だけなら女姉弟の末っ子という(姉たちにこき使われた等の)浅い設定でも良いだろうに…、と空也救済のない構成に納得がない訳ですよ。

また、
くくるのじいさんの伝説の飼育員設定、なにが伝説なのか伝説のまま終わったぜ…

ウミやんのアイドル好き設定要る?(ほぼほぼ死に設定)

そもそも風花のアイドル設定要る?と感じる訳ですよ。何故アイドルを目指したのかよう分からんし、簡単に諦められる夢だった様だし(他の事務所に移籍してアイドル続けよう・なんとしてでもしがみ付こうとは思わない程度の夢みたいね)…と
この辺りの描き方にも納得がないのですよ。もし「一度夢を諦めた」風花というキャラを描きたかっただけなら別にその職業がアイドルではなくても…とも感じる訳です。

 

等々、他のキャラクターも設定が薄っぺらい、ストーリー展開ありきのキャラとなっているのがダメ、残念なキャラ造形なのですわ。

 

あと、まだありました…気になるというか疑問に感じる設定。

キジムナーの意味なんだったの?当初はあれが亡くなったくくるの姉さんの魂的な何かが宿ってくくるを見守っていると考えていましたが、水族館での不思議イメージ発生現象で成長した姿で現れた事で分からんくなりました。

そして、そもそもあのがまがまでの不思議イメージ発生現象は何だったの?最後はテインガーラで同じ現象起きてたし…、がまがまに限らず水族館で起こる不思議現象という事だったの?と分からんですね。

 

 

シリーズ構成、キャラクター造形ダメダメで残念な作品ですが、貶めすほどひどくはないので
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上

 

アニメ「異世界おじさん(1~7話)」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「異世界おじさん」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


コロナの影響で制作が休止休止となっていた当作品ですが、とうとう万策尽きたみたいで秋(2022年10月)から仕切り直す事になったみたいですね。
1~7話を観て相当面白い(笑える)・ギャグセンスの高い作品と感じて毎話楽しみに観ていたので残念ですが…仕方ないですね、10月を楽しみに待ちたいと思います。

基本的には作品の感想は全話(1クール/2クール)観てから上げる様にしているのですが、録り貯めしていた今夏分(7話まで)を観てしまっている状態でさすがに今秋終わり(12月末)まで感想を保留しておくのもなぁ…という思いがあり、取り敢えず今夏分(1~7話まで)という形で一度感想を上げようと決めました(8話以降の感想を12月末以降に上げる予定)。

 


で、感想ですが、
最初想像していたのは「異世界美少女受肉おじさんと」と同じ様な異世界で美少女に転生したおじさんの話かと思っていましたよ。
異世界美少女受肉おじさんと」は出オチでつまらない展開が続いた大変残念な作品でしたからね…、
異世界おじさん」も同じ様な出オチのつまらない展開の残念な作品を想像していたのですが、良い意味で裏切られましたよ。

 


この「異世界おじさん」の作者の方のギャグセンスが高いんですよね。
例えば序盤での、「こち亀」からの「笑っていいとも」、「笑ってはいけない~」からの『タモさんどうしちゃったの!?』は巧い流れだなぁと感心しましたよ。

そして、そのギャグの面白さを一層高めているのがこの作品の監督、音響監督のキャスティングセンス(の高さ)…ナイスというかベストだね。
子安さんを主役にキャスティングした時点でもうほぼ半分以上は成功してるよ。
(子安さんは真に二枚目も三枚目も演じられる演者さんだからね…、大ベテラン神谷明さんの系譜ですね)


異世界おじさん」の原作者、監督、他スタッフのギャグセンスの高さを感じる回として特筆すべきなのが第5話、ですね。
「ちょ、なんすかw」には思わず吹き出してしまうほど笑いましたが(さすが悠木碧ちゃん、このキャスティングもナイス・ベストですね)、
特筆すべきはそれよりも展開の巧さなんですよね。
おそらく原作漫画がそうだと思うのですが、
「…指輪を売る?」のくだりから、おじさんが瞬時に剣を抜いて間髪入れずにメイベルに襲い掛かる流れに笑いましたね(それと伴にその流れ・展開の巧さに感心しましたね)。

これって森でのメイベルとの出会い時の「殺意を感じなかったので剣を抜かなかった」がとても良いフリになっているのですよね。
森での遭遇時は本当に殺意を感じなかったため無抵抗で剣を構える事もしなかったおじさんが描かれていて、
そして宿での「指輪売る」の件の時は真に殺意を感じた・先ほど森での時は違い明確に殺意を感じたので即座に剣を抜いて問答無用で速攻でメイベルに襲い掛かるおじさんが描かれていて、
あぁ、おじさんは一貫しているなぁ、フリが巧いなぁ、余計な事を説明しない、画や演技だけで魅せる見せ方が良いなぁと、このギャグシーンを描いている原作者のギャグセンスの高さ、そしてそれを正しく理解しアニメーションとして昇華している監督・スタッフのギャグセンスの高さ(原作者と同じセンスを共有できているセンス)が良いのですよ…(そしてまた子安さんの演技も良すぎるのですよね、「へぁっ!!」みたいな声だけでその辺りを全て表現しているのが凄いね)。

 

いやね、知っている原作漫画がアニメ化される時なんかにたまに?(結構多く?)原作の良さを全く理解していないで制作されているアニメ作品を観ると哀しくなる事があるのよね…、
この作品の原作漫画は読んだ事ないけど、おそらく原作者と監督・スタッフのギャグセンスがしっかり共有されていてほぼほぼ最高の形でアニメになってると感じますよ。
いや、音・声が加わる分で原作漫画以上に面白く(笑える)楽しい作品になっているのではないでしょうかね。
7話でのあのハリネズミとの対話シーン…、つぶらな瞳のハリネズミの画と共に「キューキュキュ」と全く同じトーンでありながらゲスな思考を繰り広げる外道畜生とのやり取りが3回繰り返されるには笑いましたね、
これはやはり音・声が加わる事で漫画以上に面白おかしくなっているのではないでしょうかね。

ギャグ・コメディ作品として見たらここ数年内で見ても間違いなくトップクラスに面白いですね。


(あと、藤宮家の遺伝子はどうなってんだ?藤宮家は幼少期、女系は醜→美、男系は美(可愛い・愛らしい)→醜になるのかね?)

 

と、7話までの内容はここまでとなり3人目のヒロインも登場しこれからの展開も楽しみなのですが続きは秋からとなりますね。

 

 

色々と気になる点もあり、ギャグ・コメディ枠として楽しみにしつつも今後の展開(現実世界帰還後のエルフ、メイベル、アリシア?との関係)も楽しみですね。
WIKIでちょこっと調べたら「てんせいせきの指輪」って「転生」ではなく「天星」だったのね…。転生石の指輪でエルフ、メイベル(アリシアも?)こちらの世界に転生する様な展開なのかと想像していたのだけど、「天星」石の指輪では転生してくる事はないのかね、ないのだろうね。。。
いやね、OPにエルフが登場してたから、そういう事か(現実世界へやってくる、転生してくるのか)と想像していたのですが第3話を観ておじさんが変身した姿だと分かり、あぁなんだとガッカリしたのですよ…、まぁまだ完全に諦めた訳ではないですけどね。。。

 


と、ギャグ・コメディ作品としてもこれまで報われてこなかったおじさんのこれからのサクセスストーリーとしても続きが楽しみな作品で再開を楽しみに待っていますよ。
(作品の評価としては12話?13話?を観終わるまで保留とします)

 

以上

 

アニメ「神クズ☆アイドル」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「神クズ☆アイドル」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


第1話・第2話を観て思ったのは、これは「ヒカルの碁」のアイドル版だな…でした。
アイドル(囲碁)に未練があって成仏できないでいるアイドル幽霊・最上アサヒ(藤原佐為)がアサヒの事が視える唯一の人間・仁淀(進藤ヒカル)にアイドル(囲碁)をやらせてもらい、仁淀と共にトップアイドルを目指す(神の一手を極める)…というお話。

 

…「ヒカルの碁」の場合は、佐為に打たせていた碁をヒカルが自分でも打ってみたいと思う様になるのですが、
この「神クズ~」の場合は最後までそういう展開にはなりませんでしたね…いや、最後は5%くらいはアイドルに対して前向きになったかな??

 

ギャグ・コメディとして見ると普通に楽しめたのですが、仁淀の成長物語としては…見れないよな、、、ほぼほぼ変わってないし(変わったとしても上述した様に5%程度…誤差の範囲ですよ)。。。


また、ギャグ・コメディ枠としない場合(成長ストーリー物とした場合)、仁淀のキャラクター・性格設定がおかしくなるんですよね。
「楽して稼ぎたい」のキャラは別に良い(最後までブレずに良い)のですが…、「楽して稼ぎたい」キャラ=「喜怒哀楽の感情がない」キャラにはならないでしょう…、というキャラ設定の問題。

アサヒが乗り移った時以外で仁淀が笑ったり(薄く微笑むくらいはありますが)、感情を昂らせたりというのがないんですよね。
家でバラエティ番組を観て声出して笑うとかあっても良いのに(おそらくお金が掛かる様な趣味は持っていないだろうから家でゴロゴロしてんじゃないかと)そういう描写も全くなく、
家でのプライベート空間というものが描かれながらも仁淀のキャラクターが全く見えてこない・感情欠落のキャラクターとなってしまっているキャラ設定が問題…キャラが弱い、リアル・深みが感じられないのです(家というプライベート空間がただ単に幽霊のアサヒと会話する空間にしかなっていない)。

 

別にね、この作品が完全なギャグ・コメディ枠の作品というのならリアルがないキャラ設定でも構わないのですがね…、もし仁淀の成長を見せようとする物語なのならば、もう少しキャラの設定をしっかり考えないと、ねぇ。。。


あと、最終回がライブ感を意識させる様な構成になっていたのですが、そこで歌っている仁淀の歌が…違和感、、、お前…そんな感情込めて歌えるんだ…という違和感が凄いのですよ。
NGがイヤだから・一発で終わらせたいから・楽したいからという理由であんな感情込めた歌・振る舞いが出来るのならライブ上(MC)でもやりゃあイイじゃんと感じるのですが…。
まぁ、これもギャグ・コメディメインの作品というのであれば突っ込むのも野暮というお話になるのですがね。


最終回で仁淀の成長を見届けたアサヒが成仏して終わる…、みたいな展開で締めるのかと想像していましたが、トップアイドルになるまでは終わらない、まだまだ続く感じですね。
(アサヒは元気っ娘で見ていて楽しいキャラなので成仏しないでくれて良かったのですがね)


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

 

あと、これは個人的な好き嫌いのお話。

ライブでのダンスシーンのCGが好きくない。動きは滑らかだけどキャラがのっぺりしてる、気持ち悪いね。


以上

漫画「ワールドトリガー 25巻」 ~感想

漫画「ワールドトリガー 25巻」を読みました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


「嘘つきブロッコリー、ヤバいな。ヤバいやろ、え?ヤバない?」な水上の嘘つきブロッコリーの真価が発揮された巻でしたね。

 

前巻に引き続き閉鎖環境試験の話となりますが、いやぁ、やはりキャラが良く造られてるから大きな事件や展開が起きなくても読ませる事ができるんですよねぇ。キャラさえ上手く構成・設定できていればそれだけでお話が出来る・面白くなるという良い例ですね。
試験対象者+A級の審査員、そして大人たち(上層部)これでもう80人くらいになるんじゃないかな?良くこれだけの数のキャラを登場させて混乱せずしっかり管理(あーこのキャラならこう言うよなぁ、と納得のあり自然な会話を展開)できるよなぁと、葦原さんのキャラ造り、管理、構成(見せ方)に感嘆するばかりですよ。

 

今一番続きが気になる・次巻が待ち遠しいコミックスですよ…でも、葦原さんには無理せずに描いて欲しい。。。


今巻ももちろん面白かったのですが、個人的には前巻(24巻)の方がよりニヤニヤしながら読めたかなぁという感じ。
色んなキャラの色んな面を見れるのが面白かったのよね、24巻は。今巻はなんというか嘘つきブロッコリーの印象が強いというか異常さ・ヤバさが目立った水上回(水上巻)という感じでしたからね。
もっと玉狛第2のキャラの活躍(修以外の)を見たかった、と感じたのよね。
いやね、もちろん今巻でも水上以外のキャラもしっかり描かれていますよ。
別役太一のキャラなんかは今巻で魅力が深まりましたよ…「鈴鳴の先輩たちに申し訳ない…、試験では役に立ちたかったけど…俺ってホントに何にもできないんだな」と落ち込む太一のキャラ。
そしてそれを励ます影浦のキャラとその後の太一の「犬飼先輩は恨みます」も良い(面白い)ね。

 

で、意外な一面が見せてくれたキャラとして、選抜試験で水上9番隊に居る照屋ちゃん(柿崎隊)。柿崎隊に居るときは隊長を支える健気な女性キャラかなと思っていたのですが、水上相手に結構攻撃的というか立ち向かっていく…そんなキャラだったのね、とキャラの色んな面を見せてくれるお話は面白いですね。

(ネットでワートリ25巻の感想を見てた時、照屋ちゃんが柿崎夫人と呼ばれているのは笑った)

 

そして、今巻で一番に取り上げるべきはやはり表紙(中央)にもなっている嘘つきブロッコリーこと水上敏志(漫画家の方と間違えそうですが)…今巻はホント水上回(水上巻)でしたよ。
(水上中心回(巻)となっているため、主要キャラ(修以外の玉狛第2のキャラ)の出番が削られる結果となってる?)


初登場時で見せたのは、アステロイドと言いながらハウンドを撃つという様なまだかわいい嘘つきブロッコリーだったのですが、閉鎖環境試験で見せた嘘つきの度合いが異常・ヤバいね。。。

 

で、作中でも議論となっていた「水上のやり方アリ派/ナシ派」ですが、自分は『ナシ』だと考えますね。
この問題は、本質的には24巻でヒュースが提案した共通課題のカンニング解答法と同じだと思うんですよね。
やはりこれが「試験」である事を考えるとたとえ「カンニングしてはいけない」や「一人で戦闘シミュをやってはいけない」と明示されていなかったとしても、
「試験」を通して個別の能力を見る事が本質にあると考えると『ナシ』になると考えます。
水上のやり方は戦術的にはありだけど「試験」として考えた場合やはり『ナシ』になるかなぁ。

 

まぁ共通課題と戦闘シミュでは個人戦/チーム戦の違いはあるのですが…、しかしそれでも嘘つきブロッコリー(以下嘘ブロ)が「独断」でやっている事が問題となる訳で、
これがもしチームメイトと相談した上で皆が納得して「一人で戦闘シミュを行う」(1日目は照屋、2日目は荒船、3日目は樫尾…の様にローテーションする等)ならば『アリ』になると考えます。

 

…嘘ブロは納得が得られる公算が低いと判断し独断専行するのですが、これだと「戦闘シミュ」での水上以外の隊員の評価・試験が出来ない事になるんですよね、というお話(ポイントだけを競うただの「ゲーム」なら全然アリだけど)。
まぁその分「戦闘シミュ」以外のところでA級隊員は評価しているみたいなのですが…、「戦術的にはありだけど、これじゃあ評価できなねぇじゃん(少なくとも他のチームと同様の基準では評価が出来ない、評価が難しい)」、という文句がA級隊員から出ないのかなと疑問はちょっとありますが。。。
(しかし、この「戦闘シミュ」ゲームで何を評価したいのか今のとこよう分からんのですがね…弓場みたいにゲーム操作が苦手というパターンもある訳でその場合は何を評価されるのか…)

 


戦闘シミュは2日目になりユニット数も増えて、嘘ブロのネタも割れたのでこの後大きく動きそうで面白くなりそうで、
(嘘ブロの処理能力的には3日目にたとえ倍になったとしてもイケるのかね?一瞬で何手も先の盤面を何パターンも考えられる様なプロ棋士(候補生)ならまだ余裕か?)
今、一番続きが読みたい・次巻が待ち遠しいコミックスです…。

 


以上

アニメ「ヒロインたるもの! 嫌われヒロインと内緒のお仕事」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ヒロインたるもの!嫌われヒロインと内緒のお仕事」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


シリーズ構成・成田良美さんの名前を見て、あーおジャ魔女の脚本で見た名前だなと思い、WIKIで確認してみるとプリキュアシリーズを多くやってたみたいね…、プリキュアはほとんど観てないから知らなかったや。

 

で、作品の感想ですが…まぁ悪くはないけど、特に良くもない、
ヒロインはタイトルに書いてある様な嫌われるような性格のキャラではなくて好感が持てる主人公キャラなのは良かったのだけど…、
タイトル詐欺というかあんまタイトルに則してないよね…。
嫌われヒロイン?どちらかというと好かれてたようだけど…ヒロインを嫌ってたのは一部というか一人だけだったと思うけど…(それも物語の構成上の設定としてだけの意味で)。。。
この作品のタイトルおかしい…、タイトルの付け方間違ってるよね、絶対。タイトルセンスがないよ。

 

なんの前情報もなしにこの作品を観始めたのですが、
OP映像観たとき、え?アイドル物?乙女ゲーの作品なのか?でもタイトルの嫌われヒロインってどういう事だ?と些か混乱しましたよ。
タイトルから想像していたのは…、メインキャラは女性ばかりで、そんな中で主人公はその女性メインキャラ達を一人また一人と仲間にしていく・友達にする・篭絡して行く、みたいな話だと考えていました。
それが、まさかアイドルが出てくるとは…、思ってもみませんでしたよ。

そして観進めて行くとさらに感じる、やはりこの作品はタイトルの付け方間違ってるよ感…。

まぁタイトルとその内容の隔たりから最初こそ混乱はありましたが終わりまで観て、基本的には悪くはない、という作品でしたよ。


…しかし、タイトル以外…、設定・内容についても若干気になるところはあったのですがね。。。

 


まず、メインキャラのアイドル二人について。
なぜ二人アイドルをやっているのか・なぜその道(アイドル)を選んだのかをきっちり描いて欲しかったかなぁ…。
アイドル(歌舞伎)の家の家業を継がない理由は描かれていたけど、何故アイドルなのか、どういう経緯でアイドルと出逢いその道を選ぶことになったのか?
アイドル(金髪)の女嫌いの理由は描かれていたけど、何故アイドルなのか?どういう経緯でアイドルと出逢いその道を選ぶことになったのか?(女性が苦手という性格でありながら女性相手の職業を選ぶに至ったその納得できる理由を知りたかったね)
を12話中にどこかでしっかり描いて欲しかったと感じたね。


あと、物語の最後・最終回のあの展開について、なんかよう分からん理由でマネージャーに復帰したなぁ…と感じました。
マネージャーという仕事やってたらどうしても3人で居るところを見られる事が多くなるんじゃない?
学校外で3人でいるところを見られたらまた同じ事の繰り返しになるのでは?
せめて高校卒業するまではマネージャー業を休業とかならまだわかるけど…、
騒動が全国区でニュースにまでなってしまっているのに、騒動自体の解決が成されていない中でまた同じ火種を抱えたままの状態でマネージャー復帰するという事にちょっと納得がないのよね。。。
(せめて高校を卒業し大学には進学せず学生との兼業ではなく正式に事務所のマネージャーとして採用されれば、「実はあの女性はただのマネージャーでした」というお話に出来ると思うのですが…(マネージャー自体は一般公募してたわけだから問題ないはずなので))

 

あと気になったというか残念だったのは、
全国区でニュースになった時、そのニュースを見た主人公の地元の幼馴染が主人公を心配して連絡する…というお話が欲しかったな、、、いや、事情を知っている幼馴染が心配して連絡する流れが自然・納得できる流れだなと感じたのよ。
それなのに、心配して連絡するというくだりがなかったからね、残念…。

(幼馴染エピソードが直前だったから余計に強くそう感じたのよ)


他には、主人公の上京設定が強引というか、、、主人公の上京理由について。
陸上部なんて他の部活動と比べればお金も設備も掛からない方だと思うのだけど、陸上部がないなんてことあるの?あったとしてもわざわざ東京まで出て行かなくてももっと地元の近場であるやろ…と。
まぁそこは物語の導入・設定なので飲み込みますがね。。。
なんかWIKIを見てたら「告白実行委員会シリーズ」というものと(知らん)関連があるみたいなので、その作品の登場キャラと接点を作るための無理やりな陸上部設定だったのかしらね。

 


と、ちょこちょこ気になるところはあるけど、基本的には悪くはない…続編があるならもう少し観たいと思うくらいに普通に楽しめた作品でしたよ。
(続編をやるとしたら、主人公の幼馴染も上京してくる大学生編を製作可能でしょうね…まぁ主人公が大学進学するという設定の場合(マネージャーと学生を兼業するという設定の場合)、高校での騒動と同じ事が起こる可能性を抱える事になるのですがね…)

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上