録り貯めしていたアニメ「出会って5秒でバトル」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。
少し期待してたけど面白くなくガッカリした作品。
あまり好きくないデスゲーム系の作品ですが、
番宣で能力バトル【頭脳戦】みたいな触れ込みだったので楽しみにしていたのですが、
いざ視聴してみると、頭脳戦?はて?みたいな、一応主人公の設定は頭良い設定みたいだけど、
観ていて、おっすげえ、あ~なるほどね、みたいな感想を抱く事はありませんでした。え?ああ、そう、ふ~ん程度の感想しかなかったですね。
まず、第1話。物語の重要な導入部です。ここでゲームの天才?みたいな主人公の活躍、頭の良さという物を見せるべき大事な回なはずなのですが、
そこで主人公を襲う怪人の撃退について、別に機転が利く様、頭の良さというのを感じる事がありません。ああ、そう、ふ~ん程度です。
一番重要な導入部ですよ…ゲームの天才、頭が良いという設定の主人公でしょう?もう少し見せ方を考えようよ、とガッカリな造りです。
また、この時点では「ゲーム」(デスゲーム)は始まっていないのですが、主人公は躊躇なく怪人をヤッちゃってるのよね。
そしてその事に、後悔や良心の呵責みたいなものは感じいないらしく描写もありません。ここにも疑問、納得がないです。
え?人を(いくら怪人?とはいえ人の姿かたちをしたものを)ヤッちゃった事に対する後悔、不安を描くフォローはないの?と
その主人公の性格についての描写に疑問です。いや、どう考えても要るだろう…正当防衛だと思っているにしてもその心の内の描写をなぜ描かんのだろう?
もしかしてこの作者の中では、ゲームばっかりやってるような連中は人をヤッちゃってもなんとも思わないと考えてるのかね?そんな連中ばかり、それが普通だと思っている、だから描かんのかね…それだったら納得しますわ…怖っ!この作者。。。
そして、主人公の能力「相手があなたの能力だと思った能力」。この能力を主人公に与えてるのは色々と失敗じゃないかと思うんだけど…。
一人じゃロクに行動できない、相手に先手を打てない等の問題があり、まず主人公の行動に制限が掛けられてしまいます。
物語の中心となる主人公の行動に制限が掛かる、それだけでもう物語造りに損する設定ですよ…。
さらにこの能力の穴というか、設定の曖昧さの問題もあります。
この能力、二人で(二人以上でも可)組めばどうとでもなるのよね…。
つまり、相手(パートナー)に、「能力を創り出し相手に与える事も出来る能力」とでも思い込ませれば
必要な能力・能力者をいくらでも好き勝手に増やせる様になるのよね、とチートどころの騒ぎではなくなる展開になります。
もちろん能力を与える際に自分に対し害を及ぼす事は出来ない、裏切れば能力を失うという条件(そういう能力だと思い込ませる)で能力を与える事になります。
また、パートナー以外への相手への接し方としては、対峙した瞬間に「俺の能力は『相手が持っていたら自分が一番困る能力』だ」とでも宣言しておけば、
相手はその能力を想像する事になり、そして傍らに「相手の心が読める能力」を「与えた」パートナーでも置いておけば具体的な能力の使い方・どういう使い方をされれば困る、能力を封殺されるのかが分かる様になる、という使い方ができます。
まぁそんな面倒な事するより、パートナーと一緒に居て対峙した・目が合った敵の能力を奪う能力とでも思い込ませておけば能力を使用させずに一瞬で封殺できると思いますが…。
あとは遠隔地からの攻撃に対する防御策(能力)でも考えておけば無敵ではないでしょうか。
と、能力で出来る事出来ない事の設定が曖昧じゃなかろうかと思うのです。…多分、好き勝手な能力を創造したり、与えたりする事ではできない設定なのでしょうね、語られてはいないけど。。。
なんにしても、話の展開が制限されたり、能力の曖昧さ故のチートが可能であったりとあまり考えてない作者なんだろうなと思われます。
ただでさえデスゲーム系が好きくないのに、考えも足りない設定、物語では見るべきところはないですね。
画もあまり良くなく、作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。
(色々と気になる部分はありますが、構成がメチャクチャだとかイライラするほど破綻している訳ではないので「不可」ではなく「可もなく不可もなく」となります)
以上