アニメ「リアデイルの大地にて」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「リアデイルの大地にて」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

異世界(ゲーム内)転生の最強系主人公物な作品。
しかし、最強系主人公物ですが、バトルメインではありません。
くまクマ熊ベアー」、「神達に拾われた男」の様な異世界+ゆるゆる系の作品となります。
あと、監督が同じというのもあってかアイキャッチ演出が「神達に拾われた男」と同じでしたね。


内容について。
まずよう分からんのが、ゲーム内の時間が200年経過しているという設定…。
最初は、ゲームのサービス終了?から200年経っているからゲーム内に誰も知り合いのプレイヤーが居ないというお話・設定だと考えていました
(昔のゲーム仲間の拠点を訪れて仲間たちが皆ゲームを止めている事を知ったという話の流れからリアルの時間でも200年経っていると考えていました)。
しかし、暫くするとプレイヤーらしきキャラ達が登場し「???」となり、実際の時間経過、ゲーム内設定がよう分からんくなりましたとさ。。。
…物語の導入・設定の説明はもう少しはっきりしっかりやってくれないとねぇ…まぁもしこの辺りの設定が物語の根幹に関わる様な設定であるなら説明をぼかす意味も分かるけど、これは多分そういうのじゃないでしょ、ただ作者があまり深く考えてなかっただけでしょ。


で、あと気になったのが主人公の性格について。
初対面の相手にはまぁ普通の対応なんだけど、なんかエルフ?の息子、娘には当たりが強いんだよね…もう一人のドワーフの息子には優しいのにね。。。
なんか知らんが扱いが違うのよ…。いやね、エルフの息子、娘の性格は多少常識外れ、自分勝手なところはあるかもですが、それにしてもえらくきつく当たるのよね…観ててちょっと理不尽に感じるほどに、ね。
その当たりの強さに納得がないのよね。
いや、これがねもしエルフ息子・娘が市民や学生に対し圧政を敷いてたり虐待まがいの事をしてるというのならその当たりの強さ・厳しさにも納得するのですが、当然そんな酷い事してないからね、
それなのにヒステリーの様にきつく当たるからね、この主人公になんか好感が持てないのよ、イラつくのよね…嫌われる様な主人公象じゃダメでしょう。。。
まるで自分の言う事を聞かない子供・自分勝手な事をする子供・思い通りにならない子供は暴力でしつけても良いと考える虐待親を見ている様でこの主人公を嫌いになるのですわ。
(で、自分に従順な・自分に迷惑をかける様な事をしないドワーフ息子は溺愛する、という自分の子供をまるでペットか物・所有物の様に考えている主人公に嫌気が差しますね)

 

なぜ「主人公」の性格をこんなんにしちゃったのか分からん…もしかして、上述した様な(暴力でしつけても構わない)教育方針を作者自身が正義として持っているからこそ「主人公」にそのキャラクターを持たせたのか?知らんけど。

そんな、性格悪い主人公の異世界ゆるゆるほのぼの系を見せられても楽しめる訳ないのよね。。。

 

そして、最終話。
この主人公の性格設定を抜きにしても、最終話が最終話らしく纏まってないのよね。
なんかただいつも通りの1話・1エピソードが終わっただけ、という感じのお話でした。
いやね、いくらゆるゆるほのぼの系であってももう少し最終話として特別感を出そうよ、と思う訳よ。。。
1話1話はゆるゆるほのぼの系でも良いけどそれが最終話に向かって(ある程度)綺麗にまとまるという構成に出来なかったのかね、とシリーズ構成に疑問なのよ。。。


設定や主人公のキャラクター、シリーズ構成などいろいろ問題はありますが、貶めるほど酷くはないので
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上