アニメ「裏世界ピクニック」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「裏世界ピクニック」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


第1話を観て思ったのはこの作品は「メイドインアビス」を観て創られた作品じゃないかなと感じました。少女二人が現実世界と地続きの異世界を探検するというお話。
しかし、「メイドインアビス」ほどシッカリ造り込まれていない感じを受けます。


裏世界のルールや設定がイマイチ造り込まれていない、物語の構成が巧く出来ていない・盛り上がりが作れていないのです。
話の展開や襲ってくる敵に対応する主人公達を観ててても「お、おう…」としか感じないのです。


裏世界のシステムや襲ってくる敵の行動理念・目的、主人公達の目的(一応、探し人の設定・目的がありますが)…その思いの強さ、なぜそれ程までに・命を懸けてまで
裏世界に行こうとするのか、そこに納得・説得力が足りてないのです。


こういう点についての納得・説得力が「メイドインアビス」にはあるのです。
「裏世界ピクニック」の方にはその納得・説得力が感じられず、「メイドインアビス」を観て、同じ様な話す創ってみよう~みたいな軽いノリで深い考えもなく書かれた感じが否めないのです。

物語終盤は怪談・都市伝説みたいな話になり、ここからも設定がブレている・作り込まれていない事が窺えます。
少女二人の友情・百合もの(ライト百合)で行きたいのか、異世界探検みたいなオカルトファンタジーで行きたいのか、ミステリー・サスペンスで行きたいのか
ホント、良く分からないお話の作品でした。


原作そのものについてはまったく面白さを感じないのですが、
アニメーション自体はシッカリ丁寧に作ってあり好感が持てます。
(まぁ主人公のオッドアイ描写がカット毎に変わったりするのが良く分からないのですが…注意して観たらもしかしたらちゃんと法則性があるのか?…多分ない)

 

作品全体としての評価は可もなく不可もなくとなります。


以上