アニメ「Levius レビウス」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「Levius レビウス」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


視聴開始直後、この作品への期待値はダダ下がり・マイナス降下でした。
まず設定が「メガロボクス」と酷似しているのに驚きました。
「ボクシング+メカフレーム」という設定…あのつまらなかった「メガロボクス」の再来アニメをまた観なきゃならんのか、
しかも個人的に好きくないフルCGアニメで…と、もうただ録画分を消化するためだけの作業のように視聴する気持ちでした。

 

しかし、2話3話と観続けていく内にハマってしまいました。
メガロボクス」なんかと比べてスミマセン、という思いです。
設定やストーリー構成が巧くて面白いですね。原作漫画の話の構成が良い、面白いのでしょうね。
(逆に「あしたのジョー」をベースに作ってあるはずの「メガロボクス」が何故あそこまでつまらないのか疑問です)
今観た2021年冬アニメの中ではトップクラスに面白い、毎回続きが気になるお話作りでしたよ。

 

ただキャラクターはちょっと弱いかなと感じました(大塚芳忠ボクサーのキャラは良かったですけどね、のちに出番があったのも含めて)

 

そして、自分があまり好きくないフルCGアニメ…「EX-ARM エクスアーム」とは比べ物にならないほど・比べるのも失礼なレベルで良質なのは間違いないのですが、
(同じ集英社の漫画原作のフルCG作品でありながら「EX-ARM エクスアーム」と「Levius レビウス」のレベルの差…これは何によって生じるものなのでしょうかね)
それでもやはり一部にマネキンのように動くキャラのシーンがあったりするのです。
これは持論ですが、CGは人間を描くのには向かない…非生物を描くのには有用だけど人間を動かそうとするとどうしてもそのモーションに違和感を覚えるのです。
なんか、マネキン感・あやつり人形感を感じてしまうのです。…これはの作品に限らず全てのCG作品についてですがね(なんだか不思議な事に人形劇の人形の方が温かみを感じます…不思議でもないのか?)

 

まあ個人的なCGの好みは置いといて、お話の構成が良く、面白く観れた作品でした。
CGではなく普通の作画で観たかったな(これは個人的な好き/嫌いの話ではなくCGでない方がキャラクターの感情の機微が描け、より良い作品になっていたであろう)という思いがやはりあり、
作品の評価としては、限りなく「良」寄りの可もなく不可もなくとなります。


以上