アニメ「テスラノート」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「テスラノート」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

個人的に好きくないCGアニメ作品となりますが、お話は面白く普通に楽しめました。
脚本は「RE-MAIN」書いてた西田征史さんですね。

 

いや、やはり面白い脚本書く人ですね。
西田征史脚本は、お話・設定自体というよりかはキャラ造形、キャラの掛け合いによる話の展開のさせ方が巧く面白いのですね。


最終盤のお腹すいた敵の目的なんかは、全人類の意思を強制統制するという陳腐・ありきたりな物なのですが、西田征史脚本の良さはキャラにあり、
そのキャラのセリフの返し(あ~このキャラならこういう返しするよなぁと思わせるキャラ造り)、話の流れに納得がありその展開のさせ方が面白く感じ物語に入っていけるのです。

お話の設定・構成自体は弱く感じるのですが、それを補って余りあるキャラ造りとそれを絡めた話の流れの巧さ・面白さが西田征史脚本にはあるのです。

 

お話・設定よりもキャラに寄ってる分、作品全体としては2~3割はギャグな感じでコミカルさで以て話が進む展開もあります。
お腹すいたのボスなんかは変なケチキャラが付けられたりしていて、このボス悪い奴じゃないのかも…、
もしかしたらヒロインの本当の父親で、死んだ自分の妻を生き返らせるためにテスラの欠片を集めてるのかな、とさえ考えていました。
まぁ結局は父親なんかではなく普通にお金にがめついだけの少し茶目っ気のある極悪人でしたけどね。

 

キャラ物寄り故に最終盤の様なシリアス展開になるとちょっとストーリーの弱さが目立つのですが、基本的には面白かったですよ。

 

脚本・お話の方は良かったのですが、惜しむらくはやはり、画の方です…CG作品であるという事。
CG作品でなければもっと楽しめたと思うのですがね、ホント残念ですよ。


もうねぇ原作者は自身の作品がアニメ化する際、フルCGでアニメ化と聞かされたら断った方が良いと思いますよ…(オレンジ制作のCGであれば受けても良いだろうけど)、
余程CGに定評のある制作会社以外は断らないと誰も得しない結果になるよ…。

 

最終話はCGどうのこうのより画としておかしな映像ばかりでしたね。何か動いている音だけが聞えているのに画面はただ青空を映してる…という様な酷さ。。。
なんだろうね、この制作会社は。楽してアニメ作って、何かの間違いでアニメが当たってくれたら儲けモンだなくらいに考えて制作しているのでしょうかね?
一昔二昔前ならいざ知らず、今の時代のCGアニメのレベルじゃないのよね。学生作品だと言われたら納得しますが、違いますよね?スポンサーがついて放送(配信)されてる
プロの仕事なんですよね?う~ん…、え~?もう少しどうにかならんかね、ちょっと酷かったですね。


お話(キャラ造り、キャラを絡めた話の流れ)はまあ良かったのですが、画(CG)がやはり足を引っ張り(個人的なCG作品の好き嫌いは別にして)、
作品の評価としては可もなく不可もなくとなります。


以上