アニメ「デキる猫は今日も憂鬱」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「デキる猫は今日も憂鬱」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


ほぼ何の前情報もなしに観始めました。一応、2023年夏アニメ一覧をチェックしていたのでタイトルくらいは知っていた感じなのですが、なんかそのタイトルから勝手に5分アニメだと思い込んじゃっていて(30分アニメ枠の25分以降から始まる猫のショートアニメみたいなイメージ、ショートアニメは動物モノが多いイメージを持っていたので)、視聴対象にしていなかったのよね。そんな感じで後回しにしていたというか観るつもりもなかったのですが2023年夏アニメもあらかた片付けて(感想をアップして)2023年秋アニメの一気観を開始する前の暇つぶし的に観始めたらそこで30分アニメだと気づいたのですよね。

 


で、最初の第1話を観て感じたのは…この作品の背景(背景美術とは言いたくない…)の既視感は、、、もしかしてと思ったらやはりGoHandsでした。。。
GoHandsの背景…「好きな子がめがねを忘れた ~感想」や「プレイタの傷 ~感想」でも述べていますが、GoHandsの作る「背景じゃない背景」が好きくないのよね…。

 

CGでキレイ(「美しい」という意味ではなく「正確」という意味でのキレイ)にモデルリング出来たから観て欲しいのか褒めて欲しいのか知らんけど背景の主張が強すぎるのよね。
その強すぎる背景の画にメインキャラが乗っかっているからキャラクターが画として立っていないというか作画全体として観た時に画が散っているというか…、メインキャラのはずなのに背景に溶け込んでいるモブのキャラクターみたいになってしまっているのよね。。。そういうおかしな作画面になっている事をGoHandsの中に誰か教えてやる人いないのかねぇ…。

 


今作の(というかGoHandsの)背景は実写みたいでキレイ(美しいではなく正確という意味)ではあるけどさぁ、そこに拘る…「実写の様な背景」に拘る/追及する事になんの意味があるのだろうね?
「アニメーション」でありながら「実写」を目指す意味が俺にはホント理解できんのよね…。実写の映像に寄せた/実写の様な画にはホント興味がない…キレイな(正確な)だけの画/映像であるならば俺は「アニメーション」ではなく「実写」を観るわ。
そりゃあね、汚い(いわゆる作画崩壊)映像よりかはキレイな映像である方が良いのは当然ですが、GoHandsの背景はただ正確というだけで背景としての美しさを感じない画となっているのですよね。なんか正確に丁寧に時間かけてモデリングしました、というだけという感じ。

 

また、公園かどこかでレジャーシートを広げているシーンを観て感じたのが、芝?草?の上に敷かれたレジャーシートの画が…、芝/草の背景の画の上にホントただレジャーシートの四角形が載ってるだけという酷い画であった事に、植物や草花はCGモデリングが難しいのか面倒くさいからやってないのか知らんが、第1話の冒頭の様な(OP映像でも使い回して使われている様な)レベルでは作られてないのね、という事。
いや、それにしても酷過ぎるのよ…、シートの下の草が押されている・潰れている感じが全くなくホントただ映像を重ねてるだけ、草の画の上にシートが載っているだけ、という酷さでびっくりしたね。「正確さ」を強調しているだけに余計にそういう部分が気になる事になってるのよ。
…もう少し背景の見せ方/魅せ方考えれば良いのに…GoHands。。。


そんな「背景」の主張が強過ぎる画だから(作画全体として見たとき画が散る、キャラクターがモブ化している画になってしまっているから)、「美麗」ではなくただ「正確」なだけの画だから、GoHands作品は話題にならないのでしょうね。。。

 

 

しかし、まぁこれまでのGoHands作品と比べると今作「デキる猫~」は意外と背景の主張が抑え目にはなっているのですよね。
主な活動場所(主人公と猫が一緒に居る時間が一番多いの)が主人公の自宅となっていて、その自宅の背景の強さが抑え気味なので他のGoHands作品と比べると見易くなっているのですよね(その分GoHandsらしさ/特徴というものは消えているのですがね)。
主人公の部屋の家具や小物ももしかしたらCGなのかも知れんけど自宅内の背景は主人公にピントが合っている状態(背景がぼけてる状態)で背景の主張が強くなくて見易くなっている訳なのですが…、この当たり前の事がGoHandsは今まで出来ていなかったのよね、というお話。

 

 

 

ここまでは制作会社GoHandsについて語ってきたので、以下は作品内容について述べていきたいと思います。
といっても、特に語る事がないのですよね…(この感想の冒頭で「ショートアニメと思っていた云々」とどうでも良い様な事を述べている事からも察せられるかもですが)

 


1点気になったのは…、主人公の猫の見せ方について。
猫が巨大化して二足歩行し料理、洗濯、掃除等の家事を行うなんてファンタジー/オカルトですがそこはまぁ物語の導入設定なので突っ込むの野暮という事で構わないのですが…、最初は鳴き声や舌打ち程度でしか声を発しなかった猫がナレーションとは別でところどころ猫が喋ったり(主人公には聞こえていない・モノローグでですが)するのですよね。
いや、喋るなら喋る(何を考えているかモノローグを常に入れる)、喋らないのなら鳴き声や舌打ち程度にとどめる、という猫の感情表現に一貫性が欲しかったと思う訳なのですよね。喋ったり喋らなかったりという見せ方がちょっと気になったというお話。

 


内容についてはホント特に語るほどの事もなく…、
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

 

以上