アニメ「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

長ったらしいでタイトルでどういう作品か説明する系の典型で「出落ちで終わってる作品」でした。
1話2話辺りがピークであとはもう惰性で12話まで続いた作品です。

 

主人公やその他のキャラも弱いんですよね。
キャラが弱いからそのキャラだけで話が作れない・もたない…だから新キャラを出すんですよね。
ほぼ毎話新キャラが出てきます。
個性あるキャラがしっかり描けていれば、新キャラなんて出なくても、事件が特におこならなくても1話(30分)もつ話が出来るんですけどね…キャラが弱いんですよ。唯一エルフの娘がキャラが立ってたかなという感じです。

 

別に大きな事件は起こならくて良いと思っています。個性あるキャラがしっかりと描けてさえいれば日常話でも良いのです。
薄っぺらいキャラ付けではなく、どんな事で泣きどんな事で怒るのかキャラを深掘りして描く事をして欲しかったですね。

 

あと、ちょっと気になるのが、主人公は将来訪れる「別れ」についてどう考えてるのかが描かれてない事。
主人公が転生時に望んだのは「不老不死」です。今は家族として暮らしているドラゴン、エルフ、精霊もいくら長命とはいっても生物である以上いずれ確実に「死別」が訪れます(幽霊娘だけはいつまでも残るでしょうが(成仏しない限り))。

 

主人公は300年間誰とも深い繋がりを持たずに暮らしていたようですが、それでも街を往来し仲良くなった知り合いも少なからず居たと思います。
そんな街の知り合いたちが老いていなくなっていくのを主人公はどう思って300年間過ごしていたのでしょうか?
その300年間で知り合っては居なくなっていった者たちを思い出して、今の家族たちとの別れを想像する事はないのでしょうか?
300年間誰とも関りを持たず閉じ籠ってた訳ではないので死別を意識しない訳ないと思うのですが、そこのとこの作り込み甘いんじゃないのかなと感じます。

 

まぁそこを深掘りすると作品そのもののテーマから外れると思うので、あまり深くは語れない、さらっと流す程度に語るのが良いとは思うのですが、
その辺りまで作り込んでるとキャラにも話にも深みが出ると思うのですよ。

 

そこらへんがちょっと残念でしたね。
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

以上