アニメ「すばらしきこのせかい」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「すばらしきこのせかい」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

最初、アニメの画を見たときこの作品はキングダムハーツのアニメ化作品かと勘違いしました。(キャラデザの人が同じみたいですね)
あと、「すばらしきこのせかい」というタイトルについて、似た様なタイトルの人気作があるのに何を思ってこのタイトルを付けたのか…なんか紛らわしいわ。。。


作品の評価としては一応は「可もなく不可もなく」となりますが、「『不可』寄りの可もなく不可もなく」評価となります。
何がダメかというと…、構成が出来ていないとかいう事ではないのですが、物語の大部分を占める「バトルパート」が面白くない・恐ろしくつまらない!のです。

 

二人組になる事で超能力を使える様になりそれでバトルを行うのですが、ザコ敵、中ボス、大ボス、ラスボスとのバトルが全部同じというか、よう分からん戦いが展開~、決着の仕方をするのです。

強敵相手に最初苦戦する様子が描かれるのですが、その後すぐに、なんかよう分からんけど二人で力を合わせるみたいな演出がありそれであっさり敵を撃退するのです。
バトルパートは基本この繰り返しで、これが7日間のゲーム×3回繰り返されるのです。そりゃ意味分からんし退屈だし観ていて辛いし…と、もうバトルパートは30秒スキップで飛ばそうかと思ったほどでした
(まぁ感想上げるのにそんな訳にはいかないので我慢して観ましたけどね)。

 

バトルの勝敗に「納得」がないのよね。なぜ敵が強いのか~何がその敵を強者たらしめているのか~、なぜその敵に勝つ事が出来たのか…バトルパートの中でその「納得」を描けていない事がダメなのよね。
納得がないパートが作品の大部分を占める事となりつまらなさ感・退屈感が凄まじいのです。

そしてその「つまらなさ感・退屈感」に輪をかけるのが、主人公の記憶喪失設定、です。記憶喪失主人公ではキャラも何もあったものではなく、物語がどこに向かおうとしていのか、主人公は何をしたいのか、が分からないまま話が展開される事になるのです。
その結果「不可寄り」の評価となるのです。
主人公を記憶喪失設定にするなら主人公ごと物語を引っ張って行く強力なパートナーキャラが必要ですよ…。
自分が誰かもわかんないキャラが主役・話の中心に居るだけでは物語に入って行けるはずもないでしょうに、ねぇ。


あと、以前別の日記でも述べましたが、自分はデスゲーム系好きくないのよね…。この作品もデスゲーム感があります(参加者は既に死んだ状態ですが…ね)。
勝てば何でも願いが叶う、敗ければ消える、強制参加という理不尽。そこにはやはり「納得」がないのです…。
「強制参加」ではなく自ら参加させる流れを作るなり、積極的に参加する様なキャラクターにするなり「納得」を作れば良いのに…「強制参加」としてなんか最初からそこら辺考えるのやめてんのが嫌よね…。

 

そして最後に、あの最終話のオチも酷いですね。
なんかみんなハッピーエンドで良かったね、みたいに終わってるけど、あれ相当酷い構成ですよ。
結局最初から最後まで神様の掌の上でしたって終わりですからね。なんじゃそりゃって話ですよ、夢オチと変わらんくらい酷いオチです。

 

という事で、ほぼほぼ「不可寄り」の可もなく不可もなくの評価となります。


以上