アニメ「ARGONAVIS from BanG Dream!」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ARGONAVIS from BanG Dream!」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


好きくないCGアニメ作品。しかし、ただそれなだけならマイナス評価とならないのですがこの作品は、キャラクターやお話の構成も良くない。

 

1~4話は、ボーカル加入、キーボード加入、ドラム加入、初ライブという構成のアルゴナビス編なのですが、
もう、このアルゴナビス編で観るのやめようかと思いましたよ…好きくないCG作品というのもあってね…(一応全話観ましたが)

 

まず、メンバー加入編、
初期メンバー(リーダー)が誘うのですが、ボーカル天才!、ピアノ天才!と、天才連呼し過ぎて、そしてその天才の歌声が…全然説得力ないよ…
天才とかの形容要らないのよ、ただリーダーがビビッと来た!や直感、感覚的な物で良いじゃん。
天才天才言われてできてた結果がアレでは観てるこっちが恥ずかしくなるよ。

 

このリーダーは出会うやつ出会うやつ全てを天才と呼ぶ奴なのか、それとも人を・才能を見る目がないのか、
全てをオーバーに言う盛り癖がある性格なのか…

 

そして、初ライブの失敗…についても色々と。
初ライブ編で、リーダーがチケットを渡した20人の友達について、
「当日本当に来るのか?」と心配するマスターに対し、「俺の友達に限ってそんな事はない(来ないという事はない)」と言い切るリーダ。
しかし、当日20人全員が来ないという事態…。リーダー…友達と思ってた奴等にすげぇ嫌われてんじゃん、やっぱ人を見る目がないのね。。。

そして、ライブに誰も人が集まらなかった事に「ライブ失敗」と落ち込むメンバー達…いやいやいやライブのパフォーマンスで失敗したならともかく
それ以前の段階~人が集まらなかった事~に対して「ライブ失敗」って…。最近できたばかりで知名度もない状態のバンドが単独ライブならそれも充分あり得るでしょうに…。

たとえばこれがライブの中で演奏を・歌を失敗してパニックになって充分なパフォーマンスが出来ず客に退屈させた・困らせた等であれば、
技術を磨き、経験を積み、その成果を次のライブで見せるという展開にもなるのですが…

誰も客が来ないで「ライブ失敗」って言われても…、技術を磨き経験を積み次のライブへ繋げる展開にならないじゃん…変な構成。。。


そして、5話以降はライバルとなるバンドのジャイロアクシアとの話となるのですが…。
ここでもまた出てきましたよ、「規格外の天才」という形容。で、実際に歌を聴いてみたら…という始末。
しかしそれでも主人公チームは、ライバルバンドの歌・演奏を聴いて、「ヤベェ、レベルが違い過ぎる…」みたいな言葉を垂れます。
えっ?そんな違い感じらんのだが?何が違うの?どっこいのレベルだろ?、と全く説得力のない「天才」が描かれているのです。

 

「天才」や「規格外」みたいな言葉で飾り立てないで良いのよ…
「歌や演奏の凄さ」を表すなら【言葉】ではなく【演出】でそう見せれば良いのよ…それは歌や演奏を聴いてる観客が聞惚れている様子、感動に打ち震えている様子、他のバンドの演奏を聴いている時とは違う尋常でなく感動している様子などで演出で魅せれば良いのです。
それを、言葉だけで飾ろうとするから恥ずかしい結果、鼻で笑う様な結果になるのよ…。ダメな演出、ダメなキャラ設定ですね。


終盤の展開も、あれなに?な展開。
フェスに参加できなくなり観客として観に行ったら、ステージから呼ばれて演奏って、なにその展開?納得がないわ…、
最初からフェス出場で良かっただろうに?訳わからん構成、ワヤクチャやな。
それと結局最後までどうなったか分らんのが主人公チームのドラムの頭のケガの話…。
全く必要ない展開よね?アレ。別にあの怪我、事故がもとでフェスに参加できなくなる展開でもなし、必要あるのその展開?なホント、全く意味分からん構成だわ…。
いや、「構成」とも言えない様な思い付きレベルで作った様な話、酷い造りね…。

 


あと、やはり気になるのはCGの気持ち悪さ。モデリングした人型模型に服や髪や目、鼻、口を貼っ付けただけの様な生命が感じられない様な「物」の様な人間達。
一昔前のCGならこのレベルだったろうけど今の技術ならもう少し頑張れるんじゃないの?かなり質が悪い気がします。


作品の評価としては、限りなく「不可」寄りの可もなく不可もなくとなります。


以上