アニメ「探偵はもう、死んでいる。」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「探偵はもう、死んでいる。」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


「探偵~」なんてタイトルについてるけど、この作品ミステリじゃないよね?
第1話、耳から触手生えていきなりオカルトバトル始まったのには驚きましたよ。
他に1話、2話の中で気になった事、言いたい事をば…、

 

・主人公が中学生に見えない、普通に二十歳前後の青年だと思ってたわ。
主人公だけ成長が早く体が出来上がってるのかと思ったら文化祭での他の生徒も同様、高校生だろって感じで描かれています。もう少しキャラデザ考えようよ…。キャラデザからして「納得」がない。
「数年後~」みたいな話を作るために敢えて初登場時の主人公の年齢下げてんだろうけどさぁ、中学生時代の主人公のデザインが既に成長期終わってて、数年後感が全くないのよね…。なぜも少し中学生っぽい幼いデザインにしないのか?なんかこだわりの設定があるのか?わからん…。

 

(・あと細かい点・どうでもいい事ですが、花粉(はなこ)回で気になったのは中学校で給食じゃなく弁当なの?親がいない(失踪中な)のに私立にでも通ってんの?なんか横浜は公立でも給食ないらしいけど…)

 

・第1話の敵…聴覚が集中している触手による攻撃を、爆音でも聞かせて撃退するのかと思ったらまさかの銃、物理で本体をやっつける展開に驚きました。

 


あとは序盤~中盤毎話毎話気になるのですが、
言葉の使い方、セリフ回し、セリフの返しがおかしいと感じるところがちょこちょこ出てきて気になります。
最初は、「あれ?今の言葉の使い方おかしいな?…まぁいいか取り敢えず一気観しよう」と思い観ていたのですが
その後も「あれ?またおかしな言葉選び…」や「いや、今の流れでそのセリフの返しはおかしいだろ」みたいなのがバンバン出てきて
ちょっと「まぁいいや」ではすまされないレベルだと感じました。具体的な内容はメモってないので忘れたのですが(その為にわざわざ見直す気は起きん)、
平均すると1話に1、2箇所出てくる感じでしたよ。中盤辺りは他キャラとの返しの時のセリフの違和感が多くあったように感じましたね(バトル展開が多くなる後半は少なくなっていった気もしますが…)。
(原作作家の大先生がおかしいのか脚本家がおかしいのか分からんですが…まぁアニメ脚本にする時に直さんのだから脚本家も大概ですね)

 


第1話でなんとかオカルト設定を受け入れたつもりでしたが、それでも後半の展開にはちょっと抵抗がありますね。
中盤は過去編、終盤は現代に戻って締めパートに入るのですが、最終盤で心臓移植ヒロイン(新)の身体に旧ヒロインが戻ってくる展開があります。
この展開には、ちょっと…。
なに?心臓さえあれば生と死の狭間を自由に往き来できるという設定なの?「死」の扱いがものすっごく軽いのね!そりゃないわ、これはもう「オカルト」超えて「ギャグ」の領域だよ!
と感じます。


前述した「言葉の使い方」や「セリフの返しのおかしさ」のこの"作家先生"のセンスがこういうところでも表れていますね。おかしいですね!


あと気になったのが、最終話で主人公(男)とヒロイン(新)が旧ヒロインについて語る場面で、ヒロイン(新)の身体のベースになったアリシアの事についてなんも語らんのがもの凄く不自然でした。シリーズ中盤3~4話使って描いたキャラの事を何一つ語らないのが気持ち悪いくらいでした。どしたの?


探偵要素なんてほぼないのになぜタイトルに冠してんだろ?ただのバトルアクション物じゃん。探偵要素が意味ないほど薄いならタイトルに付けなけりゃ良いのに…タイトルからして納得がない。。。
(途中推理らしき事をやりますが、状況証拠だけであり、確固たる証拠を突きつけての謎解きはありません)


作品の評価としては、不可寄りの可もなく不可もなくとなります。


以上