アニメ「組長娘と世話係」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「組長娘と世話係」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


極道+○○タイプの作品。
これまで、極道+先生や極道+アイドルや極道+料理などがありましたが、今作は極道+小学生の子守り(世話係)となります。

 

う~ん、パッと見た感じ面白そうな組み合わせに思えますが、実際観てみると難しい組み合わせだなぁと感じましたね。
極道+小学生の子守りという一見すると強面キャラと癒しキャラの凸凹コンビが織りなすハートフルコメディみたいな感じを想像するのですが…、
この作品ってギャグ・コメディには振り切ってはいないんですよね。そのため途中ちょこちょこ入る極道関連のシリアスというか暴力展開が、子供パートの癒し・ハートフル展開を弱めているんですよね…ギャグ・コメディに振り切っていればシリアス成分が弱まり癒し・ハートフルパートを強められる作品になるんですけどね。
(主人公の最強武闘派という設定がシリアス展開を呼んでいるのですがね)


まぁでも決してお話の作り自体が悪い訳ではないんですよね。
自分が好きだったのは第2話だったかで、子供の母親が長く入院している事に関して「神様と戦っている」という表現でお話をした点。
「死神と戦っている」や「悪魔と戦っている」ではなく「神様と戦っている」と表現する作者のセンスが、あぁなんか面白いなぁと感じましたね。

 

お話自体は悪くはないと感じる部分がちょこちょこあるのですが、なんというか極道関連の設定やお話の展開を観ていても、この作者の方は特段極道・任侠物に通暁しているという感じがせず極道物のテンプレというか分かりやすい表面的な設定だけなんですよね…。ギャグ・コメディとして描くならテンプレの様な分かりやすい設定でも良いけど、シリアス展開もやるならもうちょっと独自に設定を作り込んだ方が良いかも、と感じますね。

 

まぁ基本的には悪くはない作品で、続きがあるならお嬢と霧島の成長を観て行きたいと思える作品でしたよ。


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

以上