アニメ「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

OP映像を観て、あ~これは後藤圭二のキャラデザか、と思ったのですが違ってました。
(女性)警察官+ギャグな作品。
警察官+ギャグで思い出す作品といえば誰もが知る「こち亀」がありますが、
こちらの作品は主人公が女性警官という所で差別化を図っていますね。

 

第1話の導入や主人公のそのコメディチックな語り口調から一応メインはギャグだと思うのですが、シリアスな話も含んでおりギャグ+お仕事モノ作品かな、とも思えます。。。

 

しかし、この「お仕事モノ」要素が強すぎる、という問題があるんですよね…。
ギャグとお仕事モノ(シリアス)の比率が【5:5】くらいなんですよね…お仕事モノ(シリアス)の比率が大きすぎるのよね…。

 

こち亀」にはお仕事モノの要素なんてほとんどなくて、シリアス話といえばたまに人情モノの話があるくらいで「こち亀」のギャグとシリアス(人情話)の比は【9:1】くらいなんですよね。。。これも作者のセンス~作者が何をメインに描きたいのかをハッキリと自覚・認識できているか~の問題なんですよね。

 

「ハコヅメ」の作者の考えはおそらく、警察官の苦労・大変さをギャグ・笑いを交えて伝えたいというのがメインなのではと考えているのですが…、
別にそれは良いのですが…、(以前別の日記でも書いたのですが)ギャグとシリアスの比率がおかしいのよ、作品としてのバランスが取れていない事を理解してないのよ、それが問題なのよね。。。

 

これも以前の日記で書いた事ですが、シリアス話が重ければ重いほどギャグの比率を軽くしないと作品としてのバランスが取れなくなるのです。
そして、この「ハコヅメ」で描かれるシリアス話が『重すぎる』んですよ。とてもギャグなんか入れられる雰囲気ではない程に…(特に交通事故の話なんかが…)。
そんな『重すぎる』話を扱うお仕事モノとしてやるつもりなら最初からギャグなんか入れる作品構成にしたらいけないのよ。
それかシリアス要素をほぼ入れず「こち亀」の様にギャグに徹すべき、なんですけど…その辺りの判断能力の有無がまぁ漫画というエンタメ作家のセンスになるんですけど…。。。

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以下、雑感

 

wikiで調べたところによると「ハコヅメ」の原作者は元女性警察官らしくて、おそらくこの作品は自身の経験を基に描かれていると思うのですが、
それならこの「ハコヅメ」の物語は主人公が警察官を辞めるところまでしっかり描いて終わらないとね、と感じましたとさ。

(まぁ最後にその仕事を辞めて終わるなんてお仕事モノ作品としてはダメ・失敗だと思うんですけどね…、だからお仕事モノ要素は極力入れずギャグに徹すべきなんですよ、というお話)


以上