アニメ「4人はそれぞれウソをつく」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「4人はそれぞれウソをつく」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


宇宙人、忍者、超能力者、実は男の4人の女子達が織り成す非日常系ギャグ作品アニメです。
しかしこの4人の設定がほとんど活きてないんですよね。特に忍者の設定はほぼ死んでますよ。
宇宙人設定はトンデモ展開やそれをリセットしたりするのに重宝されてる感じですがギャグ・笑いに繋がる設定と言うより便利枠としての機能している感じなんですよね。
超能力設定はそのテレパス能力により宇宙人、忍者の正体を知る事になりギャグ・笑いに繋がる設定となっていますが、個の超能力者設定くらいですかね、活きている設定は。
実は男設定は機能してないとは言いませんが弱いですね。

で、この作品のギャグ・笑い自体も弱いんですよね。声上げて笑う事がほとんどありませんでした。
唯一(と言って差支えない)面白いと思ったエピソードは、たこ焼き屋でのサービス・おまけが超能力娘だけがもらえなかったというお話。
他の3人が超能力娘に気を遣ってのやり取りが面白かったですね(宇宙人のトンデモ光線発射前までの展開ね)…で、全話中で一番面白かったこのお話・やり取りって宇宙人、忍者、超能力者、実は男の設定が
絡んでないんですよね。ぶっ飛んだ設定がなくとも各キャラさえしっかり描けていれば日常系ギャグ作品として充分面白くなる可能性があるという事を示すものなんですけど…、
ほとんど活きていない様なぶっ飛んだ設定・属性を付けるなんてこと無理にやらなくて良いのに、というお話。


そして、シリーズ構成というか最終回について。
原作漫画がまだ連載中みたいなので、あの終わり方になるかなぁとは感じますが、
作中何度かやってる記憶消去やリセットを最終回でまたやられてもねぇ…とあの最終話の構成にはちょっとガッカリですね。
おそらく原作にはないテレビアニメ用の締めのエピソードなのでしょうがリセット(多用)で締めるのは芸がないなぁと考えます。
記憶消去やリセットネタは途中で使っているネタだと分かってるはずなのにそれでも最終回でまた安易に使ってくる…それがダメなのよね。。。


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上