アニメ「便利屋斎藤さん、異世界に行く」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「便利屋斎藤さん、異世界に行く」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


まず、物語・主人公の導入/設定に惹かれるものがない…。
なんだよ、鍵開けスキルで主人公が重宝されるってアホか。。。
いやね、主人公が転移・転生した異世界には鍵というもの・概念そのものが存在しないという設定(ダンジョン内でしか存在しない異文明の産物、オーパーツ的な代物という設定)ならまだ納得しますが、
鍵が存在する・概念が存在する世界であるならば、当然その世界にも鍵職人が居るわけで、だとしたら鍵の専門職でもない奴(ちょっとかじった程度の奴)が、しかも現代から持ち込んだツールを用いて開錠している(…それは逆に言えばツールがなきゃろくに開錠も出来ない)様な奴…真に知識・技術がある人間ではない奴が重宝されているっていう設定がアホなのよね。

 

何か突出したスキル・特技、専門的な知識・技術ではなく、広く浅い知識で現代ツール(しかも自分が開発した訳でもないツール)を用いて活躍するという、この設定が面白と思っている・他の転移/転生モノと差別が図れている・主人公が重宝される(他者を無双できる)理由として納得が作れている、、、導入/設定として興味を惹くものが描けていると作者が考えている事に納得がないのですよね。
(転生ボーナス的な事を嫌った故なのかもしれませんがそれならツール(道具)に頼らない主人公の純粋な知識・技術で活躍させる設定にすればまだ納得は作れたと思うのですが…)

 


次に、ストーリーの構成、シリーズ構成の酷さ、というか稚拙さ…。
この作品は、主人公の属するパーティー以外の話…ドワーフ魔法戦士の話やエルフパーティーや勇者パーティー、ガチムチパーティー、そして忍者パーティーの話が描かれるのですが…、
この他パーティーの話の全てがなんも深く考えずパっと思い付いただけの/適当に作った浅い設定でお話を作った様な感じなんですよね。。。そして中盤以降はこの適当な思い付きで描いたパーティーを無理やり一つに繋げてお話を作りました的な…、
思い付いた他パーティーのお話そのものの稚拙さ、そしてそのパーティー達のお話を無理やり繋げただけのお粗末なストーリー構成…ホントこの幼稚な設定、構成からこの作者は中学生なのかなと本気で疑いましたよ。

 

そんな思い付きでポンポン設定を出すのではなく、まずはじっくりしっかり地に足のついたキャラクターを描く事をしようや…。
(思い付きでポンポンとパーティ出してるからそれを繋ぐお話もポンポン適当に繋ぐ(観ていてそう感じる)事になるのよ)

 


他には、強さ設定に納得がない部分があるのよね。
中盤に登場した敵召喚悪魔に苦戦していた魔法使い爺さんが描かれていたかと思えば、終盤の魔法使い爺さんは無敵無双っぽく描かれていたりとその強さ設定がよう分からん・納得がないのよね。

(またこれは先述した他パーティーの描き方の稚拙さにも通ずる事だけど、終盤に登場する魔界の犬や悪魔の話の設定も浅く薄っぺらいのよね…新たなキャラは出てくるけど表面的な設定のみ・深みがないのよね。ポンポン出しゃ良いってもんじゃないのよ…。

まぁこのキャラに限らず主人公達のキャラも浅く薄いんですけどね…ホント表面的なキャラ付けのみしかできてないのよね)

 


あと終盤の魔法使い爺さんのアンデッド化の話…、半分ギャグみたいなお話ではあるのですがなんかもう読者(視聴者)を驚かせる事が一番になっていて話の展開が支離滅裂な感じになってんのよね。

 

 

 

と、設定、ストーリー構成・話の展開に納得がない部分が多く
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

(納得ない部分が多かったのですがイライラするというより、幼稚だなあ・気の毒になぁという感じでした)


以上