アニメ「スパイ教室」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「スパイ教室」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


なんだよ、あの1つ目のエピソード(1話目という事ではなく話数的には第1話~第3話までのおそらく原作小説1巻目まで?)の終わり/最後のどんでん返し!?みたいなあの展開…、、、
7人ではなく実は8人でしたって。。。アホか!なにその全く納得がない展開!

 

それは例えば登場人物A、B、Cの中の誰が犯人かという推理小説で全く登場・描写がなされていないXが犯人でしたという様なものであり、「納得」から一番遠い、意味分からんイライラする展開なのですよ。

 

原作小説の人気があったからこそアニメ化したのだと思うのだけど、小説読者はこんな展開に納得してるの?面白いと思えたの?
いやね、このどんでん返しを納得をもって成立させようとするならば(原作未読で知らんけど)、原作小説のこの8人目の記述を叙述トリックを使う事ですかね。

 

8人目は他の7人とは遅れて2日目に到着した様なので例えば…、
1日目の記述はリーダー(毒使いの娘)の一人称視点で「私」などで行い、
2日目以降は「わたし」になっていて実は8人目の一人称視点に密かに切り替わっていて、そしてそれとなく全員で8人いる事を匂わせつつ…と、
その様な仕掛け・伏線が在りつつのどんでん返し展開ならまだ納得があるのですが…どうなのでしょうね、多分ないよね。。。
(もし原作小説に「納得」を感じる様な何らかの巧い仕掛けが在ったのならアニメ/映像の表現として何かしらの形で表れるだろうからね、それがない・感じられないという事は原作小説でも特に何もないよ、きっと)

 

 

7人の特殊能力を上手く駆使して窮地を脱出するのかと期待していたのだけど…、あの納得のない8人目登場の展開…普通に「は???(呆れ)何だよそれ!」となったよ。。。

(8人目が実は各場面で見切れて登場していたらしいのですが、そういう事ではない…それでは納得がないのよ…ただの騙し討ちであり納得がない)

 

 


上述した様に最初のエピソードから納得のない物語が始まったのですが、シリーズ全体を通しての構成も納得がないのですよね。

 

それは7人(8人)のヒロインたちのキャラの見せ方が下手というか構成がおかしいんですよね。
いやね、普通に1エピソード目(実戦・不可能任務)に行く前に7人(8人)の紹介回をしっかりやってから不可能任務遂行回をやらないと、こちらはまだ各キャラと能力とまったく把握できてないのよ、構成下手すぎ。


これは原作通りなのかね?おそらく原作通りなのだろうねぇ…2エピソード目以降の話を観るとそのエピソードの中で各キャラの紹介をやっている様なお話の構成になってたからね。。。
なぜそんな訳の分からん(各キャラの特徴も理解できない内に不可能任務遂行)構成にしてんだろうね、理解できない。ストーリーや展開が特に面白い訳でもない、各キャラもろくに分からない、という話を魅せられてこちらは何を楽しめば良いのでしょうね…そしてさらにダメ押しがあの1エピソード目の納得のないアホ展開、と原作の構成にしてもアニメのシリーズ構成、見せ方にしても理解できな・納得がないダメダメな出来なのですよ。

 


なんか2期も決まっている様ですが…、、、作品世界の導入となる・一番肝となる最初のエピソードであんな納得のできない・観ていてズッコケる様な展開を出してくる作品に期待はできる訳ないですよね。


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上