漫画「ワールドトリガー 26巻」 ~感想

漫画「ワールドトリガー 26巻」を読みました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


ブロッコリーの嘘つきタイム終了の巻。
隠していた戦闘シミュの事をチームメイトへ報告したブロッコリーとそれに対して憤慨する照屋ちゃん。
照屋ちゃん以外のチームメイトはブロッコリーのした事を淡々と受け入れるのですが照屋ちゃんは納得いかずブロッコリーに食って掛かり、
審査員であるA級隊員からその事(動こうとしているチームを止めた事)を見咎められマイナス評価を受けてしまいます。

 

しかしその後ブロッコリーから懇懇と正論で説き伏せられ、頭では納得できても心/感情ではまだ納得がいかない照屋ちゃんが放った一言、「『頼む』って言ってください」…。
いやね、「その方が燃えるんです」と照屋ちゃんが自分の感情と折り合いをつけるためのシーンだろうけどさぁ、その後の照屋ちゃんへのA級隊員からの評価がポンポポポンポンポンと入る展開を見てなんか照屋ちゃん萌へぇ~、にポイントが入ってるみたいに見えたのがおかしかったね。
(もちろんA級隊員からの評価は照屋ちゃん可愛いの萌えポイントではなく、自分の感情との折り合いのつけ方を評価されたという事だろうけど)

 


で、ここまで見て賛否あるブロッコリーの判断・決断・実行力を評価するなら、水上ブロッコリーの考え方/判断はもう城戸、根付、鬼怒田、唐沢の様な組織運営タイプの人間の考え方/判断なのよね。
なんというか小隊とか中隊の隊を率いる「隊長」クラスではなく組織全体の運用を考えての、話すべき事・伏せておくべき事、目的のために責任を持って決断(時には独断で)、実行できる能力…水上ブロッコリーは幹部候補に一番近い所に居ると思いますよ。
ブロッコリー最高司令官の誕生も遠くないのかも知れない…。

 


と、こんな感じで他の隊員たちを見ていくと、

 

諏訪は隊員の事を良く見ていて気も回る…バリバリ小隊長に向いてる感じですよね。
また小隊同士の連携とかも上手くやる(他の隊の隊長とも仲が良い…理解が深い)だろうと感じられ、そういう意味では中隊長でも上手く機能するかもね。

 

 

(今試験では隊長ではないけど)東は中隊、大隊の隊長向きな感じ。個人の能力も高く全体も見えていて育成も上手い(忍田本部長タイプの実戦向き幹部候補生な感じ)。

 

 

あと、東の真似事してるのかもしれんけど二宮の真価はよう分からんのよね。二宮個人のトリオン能力が高いのは認めるけど隊長として本当に優秀なのか…小隊クラスならまだしても中隊、大隊になると管理できる能力があるのか…。
(戦闘中に雪だるま作る様な隊長だからね…)

 

 

そういう意味では王子は結構全体が見えてる感じ・大局を見てる感じで中隊・大隊の隊長でも行けるんじゃないかと。

 

オッサムはねぇ、どうしてもトリッキーな戦術のイメージがあるからね…小隊長どまりか遊撃隊の隊長って感じ。

 

 


で、今巻のもう一つの見所といえばそのオッサムの活躍ですね。
他の隊にはない、隊長経験者が三人居るという諏訪小隊だけの強み、他では真似できない分隊作戦。
(まぁ真似しようと思えばできるだろうけど水上ブロッコリークラスの能力でないと上手く動かせないだろうね)

 

分隊作戦での諏訪小隊の戦果は如何に!?
と、今一番続きが読みたい・次巻が待ち遠しいコミックスですが、葦原さんの体調が第一と考えじっくり楽しみに待っています。

 

 

以下雑感

 

ところで戦闘シミュのアプリはいつ配信されますかね?アニメ4期の放送と併せて配信されますかね?
しかし、漫画まんまに作ると「素人が作ったクソゲー」になりかねない感じが充分にあるのでそこはプロがいい塩梅で戦略の幅を持たせつつプレイし易く上手~く作って欲しいね(ともすれば戦闘がパターン化してしまいそうな恐れもあるので)。

 

 

以上