アニメ「王様ランキング 勇気の宝箱」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「王様ランキング 勇気の宝箱」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


以前放送されていた「王様ランキング」の続編だと思って観始めたのですが違ってましたね。
前シーズンのストーリーの合間合間を埋める様なエピソード集となっていました。
で、更に驚いたのが(最終話(10話)放送後の特番みたいなのの中でで言っていたのですが)今回のお話って原作エピソードではなくオリジナルなんですってね…。
いやね、前シーズンでは尺的な都合で放送できなかった原作から削ったエピソードを放送してんのかと思ったらテレビアニメオリジナルのストーリーだと知って驚いたのよね…、、、そこまでして放送するほどの人気作品なのか?


以前の感想でも書いたけど俺はこの作品好きくないのよね…。

 


感動ポルノを狙った様な安易な主人公の聾唖者設定(正確には呪いとか契約による物なのですが(だからこそ地上波放送が出来たのかも知れませんが)本質は変わらない)がまず好きくない。
それに、キャラクターについても魅力的に作ってある様でいて実は薄っぺらい…本当の意味でのキャラクターとして成り立っていないし世界観設定、能力設定、物語設定・構成等も上手くない…、と
物語の入りからして好きくないのにキャラも設定もお話自体も良い所がないとプラス評価ができない作品なんですよね。

 


障碍者を健常者を感動させるために産まれてる訳じゃないんだよ(まぁこの作品は主人公は障碍者ではなく呪い・契約という設定で感動ポルノクレーム回避しようとしている(それも姑息と感じる)訳なんですが本質は変わらない)。
いやね、最悪この作品が主人公を通して障碍者に希望を与える/力を与える様な物語の構成になっているとかならばまだ良いのですがそういう作品ではないからね。。。

 

 

この作品の中で色々と問題を解決してるのは結局は主人公の強さ(物理)である部分が大きくそしてその強さは漫画的・アニメ的な主人公の持つ超人的な先読み能力だったりするんですよね…現実世界での聾唖者が主人公と同じ事が出来るかと言ったら不可能な訳で、それでは障碍者に希望や力を与える物語になろうはずもないのですよね。
(そもそも仮に、耳が聞こえない故に目が良いという主人公の設定で先読みが可能だとしても攻撃を回避するだけの俊敏に動ける筋力が主人公にはないはずなのよね、とここにも納得がない)

 


…ホント、健常者を感動させるための道具としてしか意味のない主人公の聾唖者設定に反吐がでr…、作者の安易な考えにイラっとする、そんな作品でしたね。

 

なんか新作映画が公開される様ですが興味ないですよ。TV放送されたら観るけど自分でお金払って観に行こうとは思わないですね(もっと言えばたとえお金を貰ったとしても…)。

 


また前回の感想でも書いた事だけど、タイトルの「~ランキング」の意味ないよな…と感じた事、、、今作ではその答えというか「ランキング」が意味を成してくる続編になるのかと思っていたら前シーズンの物語の合間を埋めるエピソード集という肩透かしシーズン…、、、

以前のシーズンから低かった評価がさらに下がった感じで
作品の評価としては、不可寄りの可もなく不可もなくとなります。

 

 

以上