「メイドインアビス」 ~白笛・ボンドルドについての考察

今回は白笛・ボンドルドについての考察となります。


まずは白笛ボンドルドの誕生について、そしてそれについて語る上で欠かす事の出来ない物…ボンドルドの切り札ともいえる特級遺物「精神隷属機(ゾアホリック)」について。

 

 


~白笛ボンドルドの誕生について~

・金持ちボンボンボンドルド説
白笛が持てる遺物は「一級」までとされていてそんな中でボンドルドは特級遺物「精神隷属機(ゾアホリック)」所持していた訳ですが。。。

 

特級遺物「精神隷属機(ゾアホリック)」の効果は、自分を他人に植え付けて自分自身を増やす遺物。
これって要は疑似的に永遠の命が手に入る様な効果、の遺物なんですよね…。


特級遺物はそれ一つで国が動くほど代物になるのですが、権力なり地位なり財なりを持っている人間であればあるほど「永遠の命」に憧れ「精神隷属機(ゾアホリック)」を欲しようとしたのではないでしょうか。
最初の内は一国の王であったり独裁者であったりしたのかも知れませんが誰も「精神隷属機(ゾアホリック)」を使いこなせず発狂していってその内に大富豪辺りに流れていったのでしょうね。
そんな中で金持ちボンボンであったボンドルドが「精神隷属機(ゾアホリック)」を手にしたのでは、と考えています。
(またボンドルドのあの冷静で落ち着いた上品な・育ちが良い感じの話し方も金持ちボンボンっぽくありますからね)

 

 

リコによると「精神隷属機(ゾアホリック)」が目録から消失したのが15年前らしいのでおそらくその頃にボンドルドが手にして秘匿したのかな…、
という様にボンドルドは海外(オース外)出身の金持ちボンボンであった説となります。

(今回の考察と関係ないですがついでに言うとあのガラの悪いドチンピラ・スラージョはオースの岸壁街出身な感じがしますね)

 

 


金持ちボンボンボンドルド説を上述しましたが、実はこの説には穴があるというか引っかかる点があるんですよね。
国家レベルの王や独裁者から(扱いきれないからと)資産家・大富豪クラスへ特級遺物が流れてきたとしてそれを購入したとしてもそれは「正規の手続き」になり目録から消失する事にはなり得ないんですよね。。。

 

という事はボンドルドはどこかの誰かが持っていた「精神隷属機(ゾアホリック)」を強奪(拝借)したとも考えられるんですよね。
(ボンドルドが強奪した事によって行方不明、消失扱いになった)
しかし、あのでっかい遺物を盗み出そうとしたらかなり大事になるとは思うのですが…。

 

まぁこれについて納得しよう考えれば、特級遺物は探窟家の切り札になるので秘匿しておきたいとの思いから「正規の購入手続き」の記録を抹消/隠蔽したとも考えられるのですがね。

 

 

 

・探窟家ボンドルドはいつ誕生したのか?
「精神隷属機(ゾアホリック)」を手に入れた時すでに探窟家(当時すでに黒笛レベルor白笛?…詳細は後述します)であったのか?(15年以上前から探窟家だった?)
それとも遺物に触れた事でアビスの魅力に探求心を擽られる形で探窟家になったのか?(探窟家歴15年以内?)

 


ただ言えるのは、ボンドルドがいま持っている白笛(祈り手型の白笛(物理))…あれが「最初」のボンドルド自身であるという事は~自らを供物にして白笛を得たという事は~それは「精神隷属機(ゾアホリック)」という保険があったからこそ出来た事ですよね。

 

 

探究のために自らを供物に捧げる事も厭わないとはいえ、ボンドルドはワズキャン同様そこで終わる事・諦める事は考えていなかったはず~ボンドルドは自分自身が白笛(物理)になってそこでアビス探究を終えるつもりはなかったはず~なんですよね。
という事はつまり「精神隷属機(ゾアホリック)」という保険…自分のコピーが作れていたからこそ自ら実験台となりその過程にドキドキワクワクしながらオリジナル・ボンドルドは白笛(物理)に成り得た・無茶が出来たと考えるのです。

 


『少なくともボンドルドが現在所持している「自身を材料にした白笛(祈り手型の白笛(物理))」』は「精神隷属機(ゾアホリック)」入手後に造られた事になりますね。
「精神隷属機(ゾアホリック)」入手以後に白笛となったボンドルドは「精神隷属機(ゾアホリック)」を使って色々と無茶な実験をやったのでしょうね…その結果が高々10年ほどでの数々の偉業達成という事なのでしょうね。。。

 

 


~とする考えが「精神隷属機(ゾアホリック)」入手後に探窟家ボンドルドは白笛になったという説/考察です。

 

 

で、もう一つ考えられるのは…前段の『』内で『少なくとも~』と語っている様に~いま所持している白笛(物理)は「精神隷属機(ゾアホリック)」入手後に得られた物なのでしょうが、ボンドルドは「精神隷属機(ゾアホリック)」入手前から白笛・探窟家であった(いまの祈り手型のとは別の白笛(物理)を持っていた)説/考察となります。

 


「精神隷属機(ゾアホリック)」によりボンドルドを植え付けられる「祈手(アンブラハンズ)」…文字通り身も心もボンドルドに捧げている様な連中になるのですが、そんな連中(の精神)であればボンドルドのために白笛(物理)になる事も厭わないどころか進んで身を捧げると思われます。
なのでボンドルドが「精神隷属機(ゾアホリック)」入手前から探窟家であり白笛(物理)を持っていたとしても何ら不思議はないと考えられるのですよね。

 

(まぁ考え方によっては順序が逆で、探究のために自らを供物に捧げる事も躊躇せず自身を白笛(物理)にしたその姿勢・その探究心が本物である事に感銘を受けて祈手(アンブラハンズ)が誕生したとも考えられますが)

 


しかしどちらにしても「精神隷属機(ゾアホリック)」を得た事によってボンドルドのアビス研究は飛躍的に進んだ事でしょうね。。。

 

 

ここでボンドルドの切り札・特級遺物「精神隷属機(ゾアホリック)」についてよく分からない事、疑問に思う点があるので纏めておこうと思うのですが…。

 

 

 

 

~特級遺物「精神隷属機(ゾアホリック)」について~

まず、「ボンドルド」を植え付けられた祈手達…ボンドルドとは別の自我を持っている様子が作中で描かれているんですよね。
どういう事なのかね?「ボンドルド」が植え付けられているといっても普段は「ボンドルド」はOFFの状態で奥の方に眠っているという事なのでしょうかね?
メインの体として活動しているボンドルド(メインドルド)が活動不能になった場合、祈手の精神の奥で眠っているボンドルド(サブドルド)がOFF→ONになりサブドルドがメインドルドになるという事なのでしょうか?
そしてその時、祈手の精神/人格はどうなるのでしょうか…、「ボンドルド」と入れ替わる様に精神の奥の方で眠る事になるのか、それとも消滅してしまうのか…。

 

 


あと、「精神隷属機(ゾアホリック)」を「コピー機」だとすると、「精神隷属機(ゾアホリック)」の中には原版となる「ボンドルド」がセットされていると考えられるのですが、その原版「ボンドルド」は常時(or一定間隔で)最新版へ更新されているのですかね?そうしないと古い「ボンドルド」がコピーされてしまう事になると思うのですよね…。
おそらく「精神隷属機(ゾアホリック)」の機能として常時(or一定間隔で)同期を取るシステムが組み込まれているのでしょうね(作中でも「同期をとる暇もなく~」言ってましたし…。多分メインドルド、サブドルドが体験した事を共有・統合し最新版へアップデートしているのでしょうね)。

 

 


で、「精神隷属機(ゾアホリック)」の効果…自分を他人に植え付ける~「ボンドルド」を植え付ける~という行為…どうやっているのでしょうね。
注射器みたいなので注入する事で植え付けているのか、それとも「精神隷属機(ゾアホリック)」の中に入れて「ボンドルド」を焼き付けるのか…(原版→複写版へ)。

 


いやね、ここで言いたいのはですね、ナナチに「ボンドルド」が植え付けられてはいないか?という事なのですよね。
ナナチの視覚はボンドルドによって覗き見されているわけですがそれを可能としているものは何なのか…と考えた時、この「精神隷属機(ゾアホリック)」が思い浮かんだのですよね。
普段は精神の奥の方で眠っている「ボンドルド」の感覚の一部…視覚のみをONにしてナナチの視覚の覗き見を可能にしているのではないか、と考えたのですよね。
(視覚や聴覚など感覚の一部を同期させるという事が可能なのか不明ですが)

 

注射の様な簡単な処置/施術で「植え付け」が可能であるのならナナチが知らない間に「植え付け」をやられている可能性も充分にあると考えられる訳なのですよね。
「植え付け」作業に「精神隷属機(ゾアホリック)」を通す必要があるとした場合、さすがにナナチは気づくだろうと考えるのですが…作中での様子を見るに「精神隷属機(ゾアホリック)」の事は知らない感じでしたね。
(まぁナナチの意識がない状態でやられてたらどうとでもなるのですがね)

 


「視覚の覗き見」が何か他の遺物の効果によるものなのかハッキリ分かれば/示されれば良いのですが…明らかにならない内はナナチに「ボンドルド」が植え付けられているかも…、とビクビクしながら観ていくしかないですね。。。

 

 

という感じで「精神隷属機(ゾアホリック)」について色々と分からん事が多くてもう少し詳細な情報が欲しいなと思う訳なのですよね。。。

 

 

 

続いては「祝福」について。

 

~ボンドルドはどんな祝福を得たのか~

カートリッジで呪いを押し付け、プルシュカの愛慕を受けて「祝福」を得たボンドルドですが体がモコモコなったくらいの表面的な変化しか描かれず具体的にどんな祝福を獲得したのか分からないんですよね。

ただ、祝福を受けたボンドルドが「次の二千年へ踏み入る準備は整った」と発言している事から表面的な身体の変化だけではない(ただ自我を保ったまま成れ果てるだけではない)何かを、「祝福」を実感できる何かをボンドルドは感じ取ったのでしょうね。。。

 

 


例えばそれはナナチの様な力場を見る目であったりしたのかも知れません。
(ここでちょっと余談な疑問…ナナチの視覚を覗き見しているボンドルドは力場も見えているのでしょうかね?)
またはミーティの様な不死の体だったのかも知れません…が、おそらくこれは違うかな。ミーティの不死(死ねなくなる)はボンドルドの認識からしたら祝福ではなく呪いになる様ですからね。

 

…呪いを克服したいと考えていたボンドルド、もしかしたらボンドルドは上昇負荷を受け付けない身体を祝福として獲得していたのかも…、等々色々と考えるのですがやはり情報が足りないかなぁ。
まぁ祝福ボディはなくなっちゃったので考えても詮ない事ではあるのですがね…。

 

 

 

と、今回は白笛・ボンドルドと「精神隷属機(ゾアホリック)」について考察してみました。

 

次回の予定は未定。何かネタを思いついたら書くかも…です。

 

 

 

以下雑感

で、ついでに「ボンドルドが受けた祝福」についてではなく「祝福」そのものについても語ってみたいと思います(大した内容ではないです)。
上昇負荷の「呪い」と共に受ける「祝福」、、、受ける「呪い」の方が強すぎて「祝福」が見えなくなっている/感じ難くなっているとの事ですが(-10くらいの「呪い」に対して+1くらいの「祝福」…例えば全ての成れ果てがナナチの様な力場が見える目を祝福として獲得していたとしても、それを活かす知性が失くなってしまうという「呪い」の強さ)、
浅い階層(一層~三層くらい)で受ける「呪い」であっても共に「祝福」を受ける事が出来るのでしょうか?

 

 

まぁ「呪い」もそんなに強くない代わりに「祝福」も弱いと考えられるのですがね。
浅い階層の「祝福」、それは例えば
死んでいた毛根が復活したり(強い・凄い祝福と言えるかもですが)、そしてその祝福の結果が奈落髪に繋がっていたり…しないかしら…、、、
他には虫歯が治ったり、便通が良くなったり等々小さい祝福があるのかも知れない、と思っているという小ネタです。

 

毛根復活・奈落髮について補足…探窟家の中には頭ツルツルの人はいない様に見受けられます。それはやはり毛根復活の祝福が起こっているから?ハボルグなんかは元々はツルツルだったのかも知れない…、それが探窟を繰り返している内に黒々としてきた、まずは毛根復活が表れているのでハボルグは奈落髮になっていない。元からあった探窟家は奈落髮になっているのでは…女性探窟家は奈落髮の特徴が出やすい、みたいな感じではないかと。

 

 

以上