アニメ「私の百合はお仕事です!」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「私の百合はお仕事です!」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


原作、アニメ共にお話の構成が下手と感じた作品。

最初・観始めた当初はそのタイトル(あくまで仕事であり本気じゃないわよ、勘違いしないでよね的なタイトルと認識)と第1話の流れからこの作品は…、済し崩し的に始まったお仕事としての百合関係が次第にどちらともなく本気になる、的な方向で話が進むのかと想像していたのですが、なんかそういう気配はなく3話まで観ても話がどういう方向へ進むのかよく分からんかった物語なのですよね。


主人公とライバル的立ち位置の娘(以下、「ライバル」)との過去の因縁が中盤に語られますが、それでもまだこの作品の方向性(二人の百合物になるのか)が分からないままでしたからね。
ライバルの方はともかく主人公の方にはその気はない(百合へ進む感じではない、あくまで友情な)感じで今後百合物へ変わっていく雰囲気もなく、方向性が分からない/掴めないまま観ていたら、主人公の友達の話とバイト先の先輩の話へと移っていく…という方向性が定まらない内にサイドが展開してもう分からん!!て感じなのですよ。

 

 

しかし、それでもこの友達‐先輩の話が終われば初めの二人(主人公とライバル)の話に戻って終盤のストーリーが締まるのだろうと考えていたのですが。。。

 

いやね、サイドストーリーを展開するのならせめてメインの道筋・方向性を明確にしてからだろうと思うし、1クール作品として終わるのなら最後はしっかり二人のストーリー(メインストーリー)に戻ってある程度の決着を見せろ・方向性を示せとも思うのですが…、、、この作品はホント最初から最後まで構成が出来ていないと感じるのですよね。

 

おそらく原作漫画通りの展開なのでしょうが(未読ですが)、なぜこんな訳の分からん構成のままアニメ化しようと思ったのか、どういうつもりで1クール作品として構成するつもりだったのか、意味が分からんのですよね。
最終盤を二人(主人公とライバル)の話に戻ってキレイに物語を締める事が出来ないのならサイドストーリーなんか展開させず二人の関係性を深める(キャラの深掘りや二人の関係性を深める)ストーリーを書いておけよ、と感じるのですよ。

 

作品の方向性も定まらないまま物語中盤へと突入してサイドストーリーを展開し、そしてそのサイドストーリーを展開したが為にメインの二人(主人公とライバル)の関係性を深める(キャラの深掘りや二人の関係性を深める)為のストーリーの尺が足らなくなり1クール作品として(シリーズ構成として)二人の物語がキレイに締まらない展開・終着となってしまっているのですよ…シリーズ構成が出来ていない、最初から構成しようとすらしていない?と納得がない感じなのですわ。

 


原作の構成がダメならアニメのシリーズ構成で直さなきゃダメでしょ…原作漫画である程度先の展開まで分かっているのなら尚の事、このTVシリーズは主人公とライバルの二人の関係性を描く・作品の方向性示す事をメインに描く、つもりで思い切って友達と先輩の話はカットする(後回し・2期へ回すくらいの)覚悟を持ってやらないとダメでしょ、1クール作品のシリーズ構成として分かり易くというか纏まりのある作品作りを目指さなきゃダメでしょ。
(まぁ、もし原作漫画(未読ですが)の方が未だに作品の方向性が分からない様な状況なのであれば手の施しようがないとは思いますが…)

 

 

色々と書きましたが、お話の一つ一つ・単品単品は別に悪くないのですよね…ただ全体を見たときにキレイ纏まりがないというかワヤクチャな感じなのですよね。

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上