アニメ「転生貴族の異世界冒険録 ~自重を知らない神々の使徒~」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「転生貴族の異世界冒険録~自重を知らない神々の使徒~」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


第1話を観てある意味凄いなと感じた作品。。。
これまで散々擦り倒されてきた異世界転生モノのテンプレ設定が紹介され、この作品独自のユニーク設定や新鮮さを感じるところがない…今この時代にこの作品がアニメ化される意味は何なんだ…、、、
第1話の終わり(引き)を観てもこの先の展開に何のワクワクも感じない、面白くなりそうな予感が全くしない、テンプレ展開の予感しかないのだが、、、という導入の作品。

 

異世界転生/転移モノも成熟期を過ぎ、衰退期にある今の時代にこの作品がアニメ化される意味が分からない。。。

で、第2話以降の展開はというと、なんの捻りもない全く想像通りのテンプレ展開…呆れを通り越して恐ろしいというか、もういっそ清々しいホントある意味凄い作品ですわ(皮肉よ、念のため)。

 


あと第1話感想ついでに作画の面について。第1話で意味分からんカットが何か所かあった、そのカット必要か?意味あるか?無駄じゃないか?みたいに感じるカットが気になった…まぁどうでも良い細かいところですがね(気にするだけ無駄な気がした)。

 


内容についてはホント異世界モノのテンプレ展開しかないので、ここが良かったとか面白かったとかいうのが全くないのですよね。
まぁ逆に気になるところ、納得がないところ等は幾つか目についたのですがね…。

 


まず、ステータス画面の文字が日本語。
おい!どういう事だよ、と思いはしたもののアニメ視聴者に向けて自動で翻訳されてんだろと勝手に納得して観ていたのですが、
第6話かで初代国王(昔の日本からの転生者)の著書みたいなのを見せられて、日本語で書かれたその本を主人公が読める事でお前転生者だ!となる展開なのですが…、
いや、そんな展開にするのならステータス画面の日本語表記はダメだろ…信じられん、意味分からん、理解できん、アホじゃないのか?
(ステータス画面の表記(日本語)は他の現地人も読める表現・描写なのに…)

 

いや、普通そういった前後のつながりとか気にして作らないのかね?なんだろ?この作品は全体を管理する人が居らんのかな?この作品って監督がいないんだっけ?
日本語が読めるというのがキーになる展開があるのなら(最初から分かっているのであれば)ステータス画面の表記は現地語で描写して字幕なり主人公に喋らせる(翻訳させる)なりで対応すれば良いだろうに、何故それをやらないのか・出来ないのかがホント信じられないのよ。

 

またこれは他の異世界モノの感想でも何度も言っている事ですが、
「ステータス画面」を出す、というのが本当にセンスないと思う訳ですよ。

「ステータス画面」って「ファンタジー世界」の世界観ではなくて「ゲーム世界」の世界観なのよね。この作品は別にゲームの中に入ったとかゲームが現実になったとかではない訳ですよね。それなのに「ステータス画面」というゲーム要素が当たり前の様に出てくるのがホント好きくない。


というか何の疑問もなく「ステータス画面」設定を使う作者の頭が信じられん。おかしいと思わんのかな?それとも何か深い設定があるのか?(ある訳ない…)

 

俺の中では「ステータス画面」が出てくる異世界転生(ファンタジー世界を舞台とした)モノは漏れなく駄作ですよ。
(なんか納得できる理由があれば良いけど往々にしてない、何も考えていない作者がほとんどだよ、と感じる)

 


あとは、強さ設定も出来ていないと感じるね。
(まぁこの作品に限らず多くのなろう系に言える事ですが)

 

主人公は最初からもう充分に強い設定なはずなのですが、終盤に修業回がありさらに強くなるみたいなんですよね…唯でさえ現地人置いてきぼりの強さだったはずなのに修行後はどれくらい強くなってんのかもうさっぱり分からんのですよ。
元から強かった主人公が修行でさらに強くなった…、その結果ラスボスを軽く倒しましたならまだ納得を得られたのですがまぁまぁ苦戦するんですよね。

 

DBで言えば、まだ少年の頃の悟空が100倍重力の修行を終えてるみたいな感じで、しかしピッコロ大魔王相手に苦戦するみたいな強さ設定が訳分らん事になってるのですよ。

 

(例えば現地人の戦闘力を5とすると主人公は最初から1万くらいはあったのかな?それが修行して1万→100万になった(10万でも良いけど)と感じる修行回だったのよね。
それが戦闘力100万の主人公が苦戦する戦いが最終回で描かれていて…、、、もう現地人ゴミ以下の戦闘力差だよ?と強さ設定の訳分らん感が酷いのですよ。

 

 

なろう系お定まりのテンプレ展開、設定の見せ方・演出の下手さ、強さ設定の滅茶苦茶さと褒める所がない作品、まぁしかし、期待していなかった分そんなにイライラはしてない感じ(呆れ果ててたわ)で、
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

 

以上