アニメ「天国大魔境」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「天国大魔境」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


アニメ放送中から「天国大魔境」面白い!凄い!と話題になってた(気がする)作品だったのでちょっと期待していたのですが…、まぁ別に悪くはないけど特に良くもないかなぁという感じの作品でしたね。

 


物語は子供たちが管理されてた箱庭で暮らしているお話(便宜上「天国編」と呼称)と荒廃した世界でのロードムービー的なお話(便宜上「地獄編」と呼称)が並行して描かれています。

 

最初の内は、天国編と地獄編は同じ時間軸の中の別々の場所のお話が並行して描かれているのかと思っていましたが、途中からこれは未来と過去の別の時間軸の話かも知れないとも思えてきました。
天国編と地獄編、どちらも「現在」(同一時間軸)の可能性も残っていましたし、どちらが未来でどちらが過去かはなかなか分からなかったのですが…最終話で示されましたね。

天国編の方が文明が進んでいるっぽくて未来の感じがしてましたが、どうやら地獄編が未来というか現在で天国編が過去の様ですね。


よく観ていたらもっとヒントはあったのかも知れませんが俺が気付いたのは最終話でのシロが髪をかき上げたシーンを観て、あぁシロは宇佐美なのか…とするとあの少女はミミヒメか(とすると、地下駐車場に居た幻覚を見せるあの怪物は天国編に居たオーマか…ミミヒメを慕っていた・懐いていたから一緒に居たのかな)、と分かり天国編が過去の出来事だと理解したのですよね。

 


上記からほぼほぼ過去の事だとは思うのですが、ちょっと気になるのがマルを見た時のシロ、ミミヒメの反応がどうだったかな?という事。
おそらく天国編のトキオの子供だと思われるマルですが(足に○つけられてた方?)トキオに似たマルを見てシロ、ミミヒメはどういう反応してたのかなという事。
いやね、一気観した後すぐ(この感想を書く前)に録画を消しちゃったもんだから確認できないんだけど…トキオに似てる、みたいな反応を示してたっけな?という事がちょっと気になったのよね。

もしシロ、ミミヒメがそういう反応を示していないのなら天国編が単純に過去ではない可能性も残されているかも…、とも考えたのですが確認しようがないし原作買う気もないのでちょっと分からないままですかね…。

 


う~ん、、、最終話まで観てもまだまだ謎が残りっぱなしの状態で終わったからねぇ。。。
なんか過去である(と思われる)天国編の頃から世界が変質していたらしいけどどういう世界状況だったのか、その世界観・設定も何も明かされないまま…、また現在である地獄編での世界の状況、世界観・設定も何も明かされないまま(何が起こったのか、文明がリセットされてる?世界規模で起きているのか?怪物が世界中に居るのか?等ほとんど何もわかってない)という状態で終わっており何も分からない、明かされないままでは面白いも面白くないも何もないのですよね…もう少し興味を惹かれる様なシリーズ構成にして欲しいわ。。。

 

1話1話は次どうなるんだろ?どう話が展開されるのだろう?と気になって観ていたのですが最終話まで観て結局ほとんど何も明かされないままでした、で終わられてはねぇ…ちょっと評価の仕様がないというか、評価の仕様がない物語構成にした事をダメ・残念・ガッカリと評価するしかないのよねぇ。だから原作を買う気も起きない。。。


明示すべき謎や設定、世界観は見せて想像・考察させるなりする構成にしないと秘匿してばかり・何も明かさないままのお話を見せられても何も評価出来ないよ…。。。
作者の見せ方の塩梅のセンスも必要よね、というお話。

 

 

話が全く面白くないという事はないのですが、世界観・設定の見せ方、物語の構成面で惹かれる事がない少し期待していただけにちょっと残念な作品でしたね。

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上