アニメ「もののがたり(第二章)」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「もののがたり(第二章)」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


基本的な感想は「~第一章」の頃から変わらず一言で言えば残念な作品。

 


色々と納得のない展開、設定、構成があり残念な作品ですが…、
まずは、「~第一章」の感想でも語った事がある意味当たったというか不安が的中した展開について。


序盤~中盤の展開は最初は仲間キャラ(楽器三人衆)かと思っていたら…、からの裏切り展開。
「~第一章」の感想内で
付喪神は言葉も通じ意思疎通は可能な様ですがやはり人間とは違う生き物?であり付喪神の本能みたいなもの・付喪神が第一義としている(全付喪神に共通している意思・本能みたいな)ものを理解できない以上は
>いくら人の言葉を話そうと危うい存在である事に変わりないと考えるのですよね。

>物語の大半は主人公がヒロインの家族の付喪神たちと仲良くなるみたいなエピソードになるのですが、先述した様に、人とは違う「付喪神」の生態というか本能・本心みたいなものが分からんから
>今は多少は主人公と仲良くなって信頼している様に見えるのですが、それが何かの拍子に急に主人公を後ろから刺すみたいな展開になるかもしれないんですよね…人間とは判断基準/価値観/考え方・思考が違う「付喪神」という存在だから…ね。
>だから表面上は仲良くなった様に見えても実際のところは分らん…生きてきた時間の長さも違う人間とは異なる種であるから主人公やヒロインに対しても一瞬で認識がゴミに変わる事だってあり得ると考えられる訳なんですよね。

 

と語っていたのですが、まさにここで語っていた通りの事が起きたというか…、、、楽器三人衆の裏切りの意味・理由が聞いても全く理解できんかったからね。。。全く納得がないお話の展開になってしまっているのよ…。

 


原因と結果が結びつかない…裏切りという結果とその理由が結びつかない/納得がない、ロジックがない/論理的ではない、1+1が2にならない(結果が-100とかどういう計算してんだ?という)展開・お話になってるのが問題なのですよ。

 

もし仮に「~第一章」の感想で俺が、あぁこの作者は色々と設定、構成を良く考えて作ってんなぁと感じていたならばもう少し理解する努力をしていたかもしれませんが、あいにく俺の「~第一章」の感想は、あぁこの作者はあまり深く(設定や構成を)考えてない作者なんだろうなぁ、でしたからね…、、、なので考えるだけ無駄だろうともう諦めて流して、裏切ったという事実だけ受け入れる様にして続きを観ましたよ。。。

 

 

 

で、続いては強さ設定について(の納得のなさについて)。

これは「~第一章」からの疑問でもあるのですが、第二章から正式に?登場した傘の付喪神について…。
そもそもなぜ「傘」の付喪神が強いという設定になってんの?
付喪神の強さってどうやって決まるの?百年、千年と時を経た付喪神が強くなるとかいうのなら納得しますが…、「傘」なんて百年、千年ももたないでしょう…。
だったらなぜ「傘」が強いの?物としての時間経過が強さに比例しない・繋がらないのであれば何によって強さが決まるの?作者はどういうつもりで「傘」をラスボス?に選んだのか、そこにしっかり納得があるのか疑問なのですよね(…これまでの数々の納得なさ加減を見るにおそらく到底納得できるものはないと思われる)。

 


また、強さ設定ついでに言わせてもらうと、
中身がハンター×ハンターヒソカみたいな戦闘狂のスケバンみたいな恰好の姉ちゃんの強さについて。
初めてまともに戦った、かと思ったら(多勢に無勢とはいえ)あっさり負けて、その強さの見せ方に全く納得がない(戦いの最序盤は優勢でイキッてたけど…)。
麒麟児・天才みたいな感じで言われてたのにあっさり負けてなんじゃそりゃな展開な訳よ(更に言うならそのあと立て直してからの再戦であれだけボロ負けしといてまだイキッてるからね、何じゃこの口だけイキり姉ちゃんは…という感じ)。
あと強さの理由が分からない…、例えば霊力的なものが常人は100だけどイキり姉ちゃんは1000あるとかそこら辺の納得できる説明が何もないのよね…、、、魅せ方が下手というお話。

 

 

 

最後にお話の展開について。
ラスボス?的な傘の付喪神集団が出てきた辺りから、あぁもうこの後の展開見えたわと感じた。
この場で戦いの決着がつくことはなく痛み分けで終わる・敵が引き下がる展開だろと思ってました、想像してました。
が、痛み分けですらなかったね…全然余裕を持って退いていったね、ビックリだわ。。。

いやいやいや、4人中一人か二人は倒さなきゃダメでしょ…。
あんなにピンピンな状態で引き下がられたら敵はいつでも不意打ち・奇襲ができる状態って事じゃん…。
そういう展開にさせないためにも一人二人は倒しておいて残りの敵にも重傷負わせる(すぐには活動できない)くらいの痛み分けの状態で終わらなきゃいけないのに…、ホントにそういう事考えないのかなこの作者は…(改めてこの作者はあまり深く(設定や構成を)考えてないんだろうなと感じる)。

 

 

 

他に、細かいところで言えば、
ヒロインの友達が傘に付喪神に襲われる展開について(その後の展開について)。
ヒロインは自分のせいで危ない目に合わせたと感じるのだけど、事件後は普通に接してるんだよね。え?記憶消してそれでOKな訳?
騙してる事に後ろめたさを感じるとか、また危ない目に合わせてしまうか本か考えないの?ヒロインの精神がよう理解できん、と納得がないのです。

 

 

 

とやはり色々と納得のできない点がちょいちょいあり…、(小さい事柄での一つや二つくらいの納得ない点があるという事であれば目を瞑りますが)納得のない設定や構成になっている事が気にならない、気付かない…設定や構成をあまり深く考えていない作者なのだろうなと感じざるを得ないのですよね。

 


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

 

以上